worldNote

世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

河恩珠さんの日本帰化と韓国籍回復

2006年08月03日 | スポーツ
女子バスケットボール日本代表候補にも選ばれた、韓国出身の河恩珠(ハウンジュ)さんは、2002年11月に日本に帰化した。しかしアメリカのリーグへの移籍を希望し、2006年5月には所属のシャンソンとの契約が決裂、日米で選手活動が出来なくなり、直ちに韓国籍を回復することにしたというのだ。一度は日本代表候補に選ばれながら、釈然としない。

元々中学生の時にケガで故障し、1998年に日本で治療を受け、名古屋の桜花学園高校に入学し、活躍した。当時「韓国バスケットボールの劣悪な環境を理由に日本行きを選んだ」として物議をかもした。2002年か2003年にシャンソンと契約。シャンソンには鄭周鉉氏が指導者としていた。2002年11月に日本に帰化し、2003年頃には韓国女子バスケット界が激怒していたようだ。「一部の(韓国人)指導者が有望選手の日本進出を勧誘している」ともある。ただし当時、既に7~8人の韓国人選手が渡日していたようだが、今探しても見当たらない。

不可解なのは、シャンソンとの10年契約がありながら、アメリカのWNBAのLAスパークスと契約しようとした事。二重契約は不可能ではないだろうが、関係者の協力がなければ無理なのは当然だろう。シャンソンは認めず、アメリカでも日本でも選手登録されなかった。そこで、直ちに韓国に戻るという話。

日本国籍取得が、鴻毛のごとき軽さに感じられて、釈然としない。国籍を行ったり来たり、悪い前例としか言い様がない。国籍取得は、転職なみの手軽なものなのか? そんな無茶な。「日本に帰化する際はその方法しかなかった。バスケをするための唯一の方法だった」って、何なのか。いつだって韓国に戻れば歓迎されるのは、元々火を見るより明らかだ。日本に帰化したら、日本の代表選手になれますよ、というのは、そりゃあ事実だろう。

#スポーツ界には、時々こういう話題がある。

この件というか事件に関して、誰の関与が深いのかよく分からない。本人の意思だけの問題でない事は明らかだろう。
------------

<資料1>
韓国経済月報 6月号(第99号 2003年5月31日発行)pp.9-10
■バスケット協「日本と訓練禁止」河恩珠さん帰化に絡み

 常葉学園短大2年の韓国人留学生の河恩珠さんが日本に帰化したことを受け、大韓バスケットボール協会が26日、韓国女子バスケットボール連盟(WKBL)の所属6チームに日本チームとの合同訓練自粛を求める文書を発送していたことがわかった。
 河さんは桜花学園高(愛知県)に留学、身長2メートルのセンターとして在学中の3年間でバスケットの全国高校選抜優勝大会6連覇に導いた。その河さんが昨年11月に日本に帰化していたことがわかったのはつい先週のこと。日本のマスコミで報じられると、韓国のスポーツ紙も23日付で一斉に河さんの帰化を冷静に報じていた。
 河さんはすでに強豪シャンソン化粧品に所属選手として登録、25日にチームとともに来韓した。来月5日までWKBL所属チームとの合同練習試合を行う予定だが、バスケットボール協会は文書の中で「一部の指導者が有望選手の日本進出を勧誘している」とし、「真相が明らかになるまでバスケットボール女子日本リーグ機構(WJBL)所属の実業団チームとの合同訓練は自粛してほしい」と要請した。
 協会が直接、Wリーグのチームとの合同訓練に待ったをかけるのはきわめて異例のこと。どうやら協会はシャンソンが遠征訓練を理由に韓国に入国して、国内の有望株と秘密裏に接触していると、疑いの眼差しを向けているようなのだ。
 ちなみにWリーグのジャパン・エナジーには金平技術顧問(元韓国化粧品チーム監督)がヘッドコーチ(監督)を務めている。それまで万年2位だったジャパン・エナジーは金顧問の監督時代に個人技とスタミナを激しく鍛えられ、一昨年にシャンソン化粧品の10連覇を阻止した。
 一方、かつてリーグ10連覇の偉業を達成したシャンソン化粧品には鄭周鉉監督がいる。日本航空(JAL)の総監督は林永甫氏、デンソーの監督は河淑礼氏、三菱電機コアラーズのアシスタントコーチは金銀瑛氏、富士通レッドウェーブ監督は李玉慈氏、トヨタ自動車は技術顧問は丁海鎰氏と、Wリーグ8チームのうち韓国からの有名指導者がいないのは、日立のただ1チームだけと、韓国人指導者に頼っているのがWリーグの現状だ。
 協会関係者は「河恩珠だけでなく、ここ2~3年の間に選手7~8人が帰化を条件に玄界灘を越えた(日本に渡った)」とした。このため日本で活動する韓国人指導者に疑いの眼差しが向かうのも当然で、協会は文書の中で「シャンソンの鄭周鉉監督と直接話した際、『日本帰化を条件に河恩珠に奨学金と生活費を支払ったようだ』と聞かされた」と、口角泡を飛ばしてシャンソン側のやり方を非難した。
 協会は4月に幹部を日本に派遣、日本バスケットボール協会幹部などと話し合い、河さんの帰化引き止めに務めたが、日本側は河さんの帰化で具体的な言及を避けたという。「河恩珠がすでに帰化したのにこれを隠していた。我々は2度も肩すかしを食らった」と協会関係者は遺憾を口にしている。
 ちなみに河さんは来年のアテネ五輪出場を目指す日本代表入りし、ライバル韓国を向こうに回して日本人として戦う可能性がある。弟は、韓国男子代表の有望株で身長2メートル18センチの河昇銅選手。
 それぞれの選手のタレントを殺す事態に発展しなければいいが……。(5.29)
------------

<資料2>
#2006年現在のWリーグ8チーム中の韓国人指導者は4チームしかいないようだ(WJBL)。

シャンソン:技術顧問:鄭周鉉、李玉慈
日本航空:ヘッドコーチ:林 永甫
トヨタ:ヘッドコーチ:丁海鎰
アイシンAW:ヘッドコーチ:金平

また現在、選手に韓国出身者はいないようで、W1リーグに中国籍選手が一人確認できた。
------------

<資料3>
朝鮮日報2005/03/15
■NBA河昇鎮の姉・河恩珠、バスケット日本代表候補に

 米NBAに進出した河昇鎮(ハ・スンジン/ポートランド・トレイルブレイザーズ )の姉、河恩珠(ハ・ウンジュ/22)が日本の女子バスケットボール代表候補に選ばれた。
 日本バスケットボール協会は15日、「韓国出身で日本国籍を取得した河恩珠(202センチ)をはじめ、計35人の女子代表候補を抜擢した」と発表した。これにより、河恩珠が日本代表のセンターとして正式に選ばれた場合、韓国女子バスケットボールは日本に高さの面で下回ることになる。
 河恩珠は中学生まで韓国でバスケットボール選手として活躍していたがケガで故障し、1998年に日本に向かい名古屋の桜花学園高校に入学、ケガの回復後には同校チームを優勝に導くなど頭角を現わし始めた。
 当時、河恩珠が韓国バスケットボールの劣悪な環境を理由に日本行きを選んだことが分かり物議をかもした。河恩珠はまた、常葉短大を卒業後、シャンソン化粧品入社のために2003年には帰化を進め、大韓バスケットボール協会の説得には応じず、最終的に日本国籍を取得した。
 これまで長身のセンター不足に悩んでいた日本の女性バスケットボール代表は、河恩珠の加入でチーム戦力が更に向上すると期待している。共同通信をはじめ現地メディアはこの日、河恩珠が代表候補に選ばれたニュースを速報で報じた。
------------

<資料4>
■河恩珠、日米で選手登録されず (2006/06/01)
 バスケットボール女子日本リーグ機構(WJBL)は9月に開幕する来季Wリーグの選手登録を5月31日に締め切り、シャンソン化粧品のメンバーから韓国出身の河恩珠(22)が外れた。同選手は米女子プロ協会(WNBA)のロサンゼルス・スパークスと入団契約を結んだが、開催中のWNBAで選手登録されておらず、日米で当面試合に出られなくなった。
 身長2メートルで日本国籍を持つ河は、2003年にシャンソン入り。弟は米プロ協会(NBA)選手で、今年2月に代理人を通じてスパークスと2年契約を結んだ。NBAジャパンによると、同選手の保有権はスパークスにあり、シャンソンとの二重登録は不可能。しかし、WJBLを直轄する日本バスケットボール協会の「海外移籍許可証」も出ていないため、このまま米国でプレーすることがルール上はできないという。
 河選手はひざの故障が思わしくないことから、「スパークスは来季に向けて河を早めに獲得した」と明かす関係者もいる。
 二重登録の前例としては、97年からWNBAで2季プレーした萩原美樹子選手が、ジャパンエナジー(現JOMO)に所属したまま、日本協会の特例措置により日米両リーグでプレーした。(時事)
------------

<資料5>
■河恩珠の保有権主張 (2006/06/03)
 バスケットボール女子で9月開幕のWリーグに選手登録されなかった韓国出身の長身選手、河恩珠が所属するシャンソン化粧品は2日、同選手とは2002年4月から10年間の嘱託社員契約を結んでおり、「保有権は米女子プロ協会(WNBA)ではなく当社にある」との見解を明らかにした。同社バスケットボール部の松岡弘祐部長は、時事通信の取材に対して「シャンソンの方が先に契約しており、あとからロサンゼルス・スパークスが来たことこそが二重契約」と話した。
 河は日本国籍を取得した03年シーズンからWリーグに登録し、当初から日本のオフに当たる時期に行うWNBAでのプレー希望をシャンソンに伝えていた。今年2月に河の代理人がスパークスと契約を交わした今回のケースは、二重登録をクリアできるかという問題で日米が折り合わず、Wリーグの登録が見送られたという。
 松岡部長は、日本にいる河の今後の進退について「チームで練習できるかどうかも分からず、対応に苦慮している」と話した。(時事)
------------

<資料6>
朝鮮日報 2006/08/03
■河恩珠「日本に帰化するしかバスケを続ける道なかった」

 「日本に帰化した時は、本当にその方法しかありませんでした。今こうして歓迎していただいて本当にありがとうございます」
 2mの長身センター、河恩珠(ハ・ウンジュ)が韓国に帰ってきた。1日、日本での生活を整理し新韓銀行に電撃移籍した。契約期間は5年、年俸は1億2千万ウォンだ。
 韓国に帰るまで8年を要した。彼女はソンイル女子中時代、ひざの故障で日本に渡り、リハビリに成功した。そしてバスケットボールをするため2003年日本に帰化した。外国人選手を認めない日本女子バスケットボールの規定のためだった。「当時は帰化が残された唯一の方法だった」というのが彼女の説明だ。
 しかし今年2月にWNBA(米女子プロリーグ)ロサンゼルス・スパークスと入団契約をしたが、シャンソン側に待ったを掛けられ、今年5月に所属チームであるシャンソン化粧品と決別した。
 まだ日本国籍である河恩珠はすぐに国籍回復申請をして、来季韓国人としてファンの前に姿を現す予定だ。以下は河恩珠との一問一答。

-韓国に帰ってきた感想は? 

「歓迎してくれてうれしい。日本に帰化する際はその方法しかなかった。バスケをするための唯一の方法だった」
 
-国籍回復問題は? 

「現在手続に当っている。手順通りに手続を踏んでいく予定だ」

-なぜ新韓銀行を選んだのか? 

「今回のプレーオフの際、新韓銀行の試合を見学したのだが、ムードがとても良く見えた。チョン・ジュウォン先輩はセンターとして魅力的なガードに見えたので、一緒にプレーしてみたくなった。自宅も新韓銀行と近い(笑)」

-シャンソン化粧品との契約が2年残っているが、問題はないのか?

「問題はない。すべき措置はすべてした状態だ」

-米国に進出する可能性は?

「チームでは全面的にバックアップしてくれると言った。だが、まずチームに貢献したい」

-目標は? 

「順応期間が必要だ。最初から学ぶ姿勢でひとつひとつ最善を尽くせば、良い結果を出るだろう。現在、ひざの負傷が完治していないが、これまでプレーに影響はなかったので問題はない」
------------

[人気blogランキングに投票]


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (konkon7)
2007-01-09 08:43:38
ありがとうございました。
バスケ協会のばかさ加減 (vissel)
2007-06-16 09:24:41
今回の北京五輪予選で、敗退した日本女子。こんな秘話があったのですね。バスケ協会とシャンソン化粧品の上層部の判断ミスが今回のしっぺ返しとなっているのでしょう。
河恩珠選手が、一時日本国籍までとっていたのに国籍を韓国に回復して今回の予選でやられたとは知らなかった。
シャンソン化粧品が私利を貫き、2重契約でアメリカでもプレーさせなかったことが背景にあるのでしょう。
潜在能力の高い選手は野球でも同様に日本から大リーグへ当然行きたがります。それを認めて将来の五輪予選に日本で出られるように配慮するのが、本来の目的だったはずです。
シャンソン化粧品は、ビジネスなのだからお金で解決すればよかったのです。契約期間中でも期限付き移籍を承認すれば良かったのです。
過去に萩原さんで特例措置をとっていたのに、うまく問題を解決出来なかった協会とシャンソンのミスでしょう。
男子の世界選手権の問題といい協会のレベルが低すぎる。これでは選手達がかわいそう。自分たちで解決できないなら、適切な仲裁者を選ばないと・・・
Unknown (pat)
2009-06-19 11:07:13
古い記事ですがvisselさんのコメントに一言

ビジネスと言い切るならば
パートナーとしての信頼関係も必要です.

河選手は周囲を一切鑑みない自分勝手な理由で
洋服を着替えるかの如く国籍まで変え
契約の残っているチームに所属しながら
アメリカ挑戦を行っています.

少なくともビジネスをできるような信頼関係には
なれない相手ですし,日本の常識にはない行動です.

もちろんvisselさんの言うバカさ加減が
こういう低い民度の人間と契約をするなんて!とか
自己中で信用できない人間を信用する事への批難の
意味ならば,同感です.

ただし,visselさんのコメントには河選手の非に
触れる事なく書かれているため
だまされる方が悪いという朝鮮式のマインドなのかな
と疑ってしまいますし,残念に思います

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。