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関東大学ラグビー・リーグ戦グループ2017(1部)第6節の試合結果

2017-10-29 23:17:24 | 関東大学ラグビー・リーグ戦


関東大学ラグビー・リーグ戦Gはいよいよ後半戦に突入。先週に引き続き、またしても台風接近の大雨の中、第6節の2試合が秩父宮ラグビー場で行われた。ピッチの状態は前節よりもさらに悪い状態となったが、選手達は元気いっぱいだったことがせめてもの救い。優勝決定ラウンドの第1弾となる大一番、流経大vs大東大は最後の最後まで縺れたものの、強力スクラムで流経大を粉砕した大東大が勝利。また、東海大も中央大をゼロ封で圧倒し大東大と並ぶ5連勝とした。

第6節は11月3日に上柚木で第5ラウンドの残り2試合が行われる。いわば入替戦回避をかけたサバイバルラウンドで、圧倒的な攻撃力で頭2つくらい抜け出していると見られる法政を除けば混戦模様。いよいよ負けられない戦いが始まる。



■第5節(10月29日)の試合結果

10/29(日) ●流通経済 14-19 ○大東文化 秩父宮ラグビー場
10/29(日) ○東海大学 54- 0 ●中央大学 秩父宮ラグビー場

■第6節(10月29日)の試合予定

11/3(祝金) 法政大学 vs 関東学院 11:30 八王子・上柚木
11/3(祝金) 拓殖大学 vs 日本大学 14:00 八王子・上柚木





序盤から大東大が流経大をスクラムで圧倒。こんなに流経大がスクラムで崩されるのは1997シーズンに1部昇格を果たした年以外には記憶にない。しかし、ここに大きな落とし穴があった。大東大はセットプレーでの圧倒を武器にBKへの展開を試みるもののミスで攻めあぐむ。キックを有効に使い、シンプルにFWでタテを突く攻撃が功を奏し、流経大が2トライを挙げて14点のリードでの折り返しとなった。

完全に押せ押せムードとなって迎えた後半。大東大はキックオフがダイレクトタッチになり万事休したかと思われた。しかしながら、スクラムの絶対的な優位を精神的な支えとして、大東大が建て直しに成功。後半は流経大が殆ど自陣から抜け出せない状態となり、大東大が3トライを奪い逆転に成功する。

大東大が5点リードのまま試合は終盤戦へ。再三の流経大ゴール前でのPKの(リードを8点差以上に出来る)チャンスでもスクラムに拘り続けて試合終了まであと少し。ここで、流経大に一発逆転の絶好のチャンスが転がり込む。後半で初めてと言っていい大東大が自陣ゴールを背に防戦一方となるまさかの場面。この大ピンチを耐え凌いだ大東大が辛くも勝利を掴む形で決着が付いたが、最後までハラハラどきどきだった。



降りしきる雨でピッチにどんどん水が溜まっていく状況の中で、東海大も大東大と同様に強力スクラムを武器に中央大を圧倒。田圃のような状態となった中央付近のエリアを避ける形で蹴り合いが続く中、FW、BKともにパワフルな選手達を揃えた東海大が中央大を圧倒。前半こそ1-0の競った展開になったものの、後半はボールを繋いで強力に前進を図る東海大がトライを重ねて圧勝を収めた。

コンディションが非常に悪い中、東海大の選手が確実にボールを前に運べるのは体幹の強さがあるからだと言うことを実感。大東大が強力なスクラムを武器に確実にチーム力を挙げているものの、総合力の高さとバランスのよさで東海大の優位は動かないとみる。流経大にとっても本日のスクラムの崩壊は大ショックだったはずで必ず巻き返しを図ってくるはず。相性がよくないことはさておいても、東海大もけして安心はできない。最後まで予断を許さない戦いはこれからが本番。

ラグビーマガジン 2017年 12 月号 [雑誌]
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ベースボール・マガジン社
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