「熱闘」のあとでひといき

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「ラムじいさんのインドカレー」~上尾(隠れ)グルメガイド[その弐]~

2014-10-17 01:43:03 | 上尾(隠れ)グルメガイド


「上尾シティマラソン」を1ヶ月後に控え、トレーニングに励むランナーの姿が目立つようになってきた我がホームタウン。箱根駅伝のランナー達が一同に介することでつとに有名になった「シティマラソン」と夏の花火大会を除いたら何が残るか?という地味な街ではあるが、美味しくてフレンドリーなお食事やさんが多いことは自慢していいかもしれない。

おっと、1つ忘れていた。女子バレーボールのV・プレミアリーグに『上尾メディックス』が昇格を果たしたのだった。残念ながら地元といえるような場所での試合はないが、高校野球(上尾高校)以来、といってもずいぶん昔だが、街の名前を少しでも全国に浸透させて欲しいところ。しっかり応援しなければ。

「その壱」からずいぶんと間が開いてしまったが、隠れグルメガイドの第2弾は『ラムじいさんのインドカレー』。「ほんとのインド料理とカレーのお店」と銘打っているだけあって、本格派カレーの味はなかなかのもの。けして便利な場所にあるわけではないが、どう見ても地元っちーとは思えない(しかも年齢層は若め)の人達がひっきりなしに訪れていることからも、そう言ってしまってもよさそうな気がする。

◆お店への行き方/地図を見たら迷うかも

お店へのアクセスだが、案内地図を見たらややこしそうな場所にあり迷うかも知れない。案外、言葉で説明した方が簡単に辿り着けると思う。JR高崎線の上尾駅を降りて改札を出たらすぐに左に曲がって西口に出る。手前の階段は降りずに外に出て東京三菱UFJ銀行の前の階段を降り、そのまま直進。目印はアーケードの先の右側に見えるセブンイレブンで、突き当たりの道路を渡って左に曲がる。そして、公園(谷津観音)の角を右に曲がって真っ直ぐ歩くと正面にお店が見えてくる。

玄関の戸を開けて中に入ると「いらっしゃあませぇ!」と元気な明るい声でインド人の店員さんが迎えてくれる。そう、ここはインド人だけで営業しているお店なのだ。と書くと、なんだか難しそうという印象を持たれそうだが、はっきり言ってしまうとまったく心配ない。とても気さくな店員さんにのせられて何だかハッピーな気分になれるから不思議。



◆オススメはほうれん草とチーズのカレー/サグ・パニール

水が運ばれてきて、写真付きのメニューを見ながらお好みカレーをオーダーする。チキンやマトンの肉系、エビなどのシーフード系、そしてベジタブル系と大きく分けて3種類のカレーがあり、ナンかライスが付いてくる。もちろんここはナンが無難(なん)だろう。写真で見ても分かるとおり、とっても大きくてしかも美味しいから。カバブなどの肉やサラダも美味しいのだが、何せナンが大きいのでオーダーするのはお腹の空き具合と相談してからの方がいいかも。それから、ナンにはガーリックやチーズ風味のものもあるが、ちょっとしつこいかも知れないので、最初はプレーンが無難(なん)かも。

とにかくいろんなカレーの種類があり、最初はどれを頼むか迷う。そんなお客さんのためにメニューにはカテゴリーごとに「人気No.1」から「人気No.3」まで表示してあるので参考にするといい。意外と、と言っては失礼かも知れないが、ベジタブル系のカレーがなかなかいい。とくにオススメはインドのチーズとほうれん草をベースにした「サグ・パニール」。堅い豆腐みたいな食感のチーズと柔らかくて辛さをマイルドにするような効果があるほうれん草のハーモニーがなかなかグーだと思う。もちろん色から連想されるようなグリーンカレーとはぜんぜん違う(念のため)。

お店の方針で作り置きはしないため、ナンが焼けてカレーが調合(と言った方がしっくりくる)されてくるまで少し時間がかかるが、ここはおいしさのポイントだから我慢。店内にはインドのビデオが映し出され音楽も流れているが、以前に比べると音の大きさは控えめになった感じ。なかなか聴けないインドの音楽を楽しみにしている人間としてはちょっと残念な気もするが仕方ないか。インド人の店員さんが活躍しているだけでも十分にインド風味は味わえるから。



◆辛さは五段階からセレクト/スパイシー風味の極意

気になる辛さだが、甘口、中辛、辛口、激辛、インド辛の5種類。最初は中辛を賞味したが、すぐに辛口にチェンジし、最近はもっぱら激辛を楽しんでいる。次はインド辛と行きたいところだが、店員さんでさえ「口が曲がるよ」と平気で言ってるくらいだからチャレンジする勇気は出ない。感覚的に言うと、辛さは等比級数的、いや指数関数的に強くなっていきそうな感じなので、止めた方が無難のようだ。もし辛さが心配なら、トマトベース系でもいいかもしれない。

インド辛は冗談としても、スパイシーな料理はやはりできるだけオリジナルに近い辛さで味わうのが流儀なのかも知れない。辛さを緩めていくと言うことは、少しずつスパイスを抜いていくことを意味するのではないだろうか。激辛に馴染んだところで辛口をオーダーした時にそんなことを感じ、軟弱路線に走ってはいかんと反省するところしきりだった。もちろん、辛さの好みは人それぞれだけど、激辛までクリアした今となってはそんなことを思う。他の似たようなコンセプトのお店で食べても同じことを感じた。やっぱりココが最高だと。

そんなお客さんの反応を気にしてか、店員さんが「からさ、ダイジョウブデスか?」と頻繁に訊いてくる。もし、日本人の店員が居たとしてこれをやったらすごく嫌味に聞こえるだろう。そう感じさせないところがインド人なのかなと思うし、お客さんとコミュニケーションを図りながら、自分達の料理の好まれ具合も確かめているようなのだ。インド人の店員さん、なかなかやるじゃん。

そういえば、半年前くらいに面白いことがあった。会社からの帰りで電車を降りて駅から出たら、前の方を大柄で見たことがあるような人達が歩いている。追い越したときに聞き覚えのある声が聞こえたので振り返ったら、笑顔とともに「コンバンワ!」という声が帰ってきた。月に一度はお店に行くのですっかり顔なじみになっていた店員さんたち。「わたしたちぃ、エキマエでラーメンたべてましたネ。」とか言って、なんでもお店のビルに住み込みで働いているのだとか。ほんとに気さくでいい人達で、しかも異国の地で頑張っている。何だか応援したくなってしまった。



◆締めはインド飲料で/ラッシー、チャイを楽しむ

スパイシーな辛さを堪能した後の締めは甘い飲料でとインドでは決まっている。かどうかは分からないが、ラッシーやマンゴーラッシーで締め。ミルクが入ったシナモン風味の暖かいチャイもオススメ。こんなお店が家の近くにあるだけでも嬉しい。上尾に住んでいてよかった。

【ラムじいさんのインドカレー 上尾支店】

所在地 :埼玉県上尾市谷津2-4-3
電話番号:048-774-1600
営業時間:ランチ AM 11:30~15:00、ディナー PM 17:00~21:30
定休日 :年中無休
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