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世界の将来について、一緒に考えていくブログ
-2006年から大恐慌の到来を予想
-6年半ぶりに投稿

大恐慌!?その350 非住居建設投資のピークアウト

2009-01-07 12:57:37 | 世界経済

商業用不動産の急落について、何度も書いているが、建設投資の統計上はやっとピークアウトがあらわれた段階である。以下のグラフにあるように、非住居建設投資は、まだ高水準にとどまっている(上グラフの青)が、対前年伸び率は明らかな下落傾向である(下グラフの青)。驚くべきことに、これだけ不況と言われながら、非住居建設投資はこれまで好調を保っていたわけである。様々な先行指標が告げる急落がいよいよ始まる段階となっている。

Construction Spending Declines in November

http://www.calculatedriskblog.com/2009/01/construction-spending-declines-in.html

Construction Spending Click on graph for larger image in new window.

The first graph shows private residential and nonresidential construction spending since 1993.

Nonresidential spending is still holding up as builders complete projects, but there is substantial evidence of a slowdown - less lending for new projects, less work for architects - and it appears that non-residential spending has peaked. On the graph nonresidential spending has been relatively flat for the last few months, but I expect some serious cliff diving over the next 18 months.

Construction Spending
The second graph shows the year-over-year change for private residential and non-residential construction spending.

The YoY change in non-residential spending is starting to slow down and will probably turn negative early in 2009. Residential construction spending is still declining, but the rate of decline has slowed.
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不安定さを増す世界情勢(イスラエル、ロシア)

2009-01-07 12:51:49 | 世界情勢

世界経済の低迷が長期化するにつれ、政治・軍事的不安定さが増すことが懸念されることは何度も書いてきたが、色々な兆候が出ているようだ。

イスラエルによるガザ侵攻で死傷者が増え続けている様だが、なにより懸念なのはイスラエル国民が空爆を支持するなど好戦的になっていることだ。経済的な行き詰まりはしばしば軍事的な行動にはけ口を求めることは歴史の常であるが、同様の事態が懸念される。

一方、ロシアは、ウクライナ経由で欧州向けに輸送される天然ガスの供給停止という非常手段を政治的駆け引きに使っているようだ。

市場は、オバマ次期大統領歓迎ムードの間は楽観的な雰囲気も続くかもしれないが、政治・軍事的なアンバランスの拡大は、更なる事態の悪化に繋がりかねないだけに、注視が必要だろう。

 

○ガザ侵攻で国連学校が被弾、40人以上が死亡

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35733920090106

・・・イスラエルによるガザへの地上部隊による侵攻が始まって4日目。これに先立つ7日間の空爆とあわせ、ガザでの死者数は既に600人を超えたもよう。パレスチナ保健省によると、イスラエルによる攻撃開始以来、少なくとも631人のパレスチナ人の死亡を確認。負傷者数は2700人を超えている。

○<露天然ガス>7カ国完全停止 影響、欧州全土に

http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/mainichi-2009010700e054/1.htm

ロシアからウクライナ経由で欧州向けに輸送される天然ガスの供給停止が相次いでいる問題で、供給が完全に止まった国は6日、セルビアなど東・南欧の7カ国に広がった。AFP通信によると、供給減少・停止の影響を受けた国は17カ国となった。ブルガリアでは一般家庭の暖房用ガス供給がストップ。欧州は氷点下10~20度の厳しい寒さを迎えており、事態は深刻だ。・・・・