つぶやき、遊び・仕事・日常

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日本の簡素美から

2019-08-19 08:41:14 | 日記
幅22m、奥行き10mほどの敷地に白砂を一面に敷き詰め、15の石を置いただけの庭。
石にむしたコケの緑だけが色彩らしい色彩で、あとは白砂につけられた箒目だけがわずかな動きを感じさせる。
いわずとしれた、京都の龍安寺の石庭です。
日本の簡素美を象徴する庭だと言われます。
この庭を眺める縁台に腰を落として思いを巡らせると、美しさを感じとるのには、花も木々の茂みも必要のないことがわかる。
仏教の教えの真髄ともいうべき、「足るを知る」に通ずるのかも知れません。
そこから、感じ取るべきこととは。

◆どんなに財があっても、欲が多ければ貧しい
 お釈迦様はこう言われました。
 「足ることを知る者は、貧しくとも実は豊かであり、どんなに財があっても、欲が多ければその人は貧しい。」
 実は、私たちの生活は、今あるもので十分足りているはずなんです。
 いまあるもので、我慢するのではなく、いまあるもので充足するのです。
 そこに考えが至るかどうかで、幸福感が左右されるようです。

 ちょっと前に、老後に年金だけでは2000万円が不足するといわれ、ずいぶんと騒ぎになりました。
 それも、実は老後を豊かなものにできるかどうかは、年金の額や資産の多少よりも、気持ちの持ちようで決まるそうです。
 あれも欲しい、これも欲しい、という思いに囚われている限り、永遠に充足は訪れないんだそうです。
 とても良くわかります。
 でも、これはバランスなんでしょうね。
 あれも欲しい、これも欲しいで資本主義が発達した面もありますよね。
 小売業の「敵」になるような考え方でもあります。ほどほどにすることにしましょう。