無財の七施。好きな言葉です。
『施』は布施の『施』です。
お寺さんが行う『法施』
金・智慧・地位のある人が行う『財施』
恐怖や不安、脅(おび)え慄(おのの)きなどを取り除いて、安心させる『無畏施(むいせ)、』
この三つが基本の布施ですが、
『無財』のとあるように、財を持たざるものでもできることを示しています。
ですが、財があっても大切にしたいことです。
二番は難しかったら、和顔施で覚えてください。
三番は愛語施ともいうそうです。
そう、二と三を足して『和顔愛語』
◆◆
そして、そして、偶然ですが、本日聞いていた渡辺和子先生のCDでも無財の七施が登場しました。
(12巻のうちの1巻なので登場確率は低くありませんが(笑))
ここでは、一歩踏み込んで説明をしておられます。
それは、6番についてです。
床座施(しょうざせ)は場所をあけてあげるだけのことなのですが、
直接、そうは言いませんが、言い回しから、これについて、
『貴方はここに居ていいんだよ』という居場所を作ってあげる。
そんなことにつながると理解しました。
そこまで考えだすと深いですねぇ。
まあ、そこまで踏み込まずとも、7つを少しだけでも実践しようとするだけで、
とっても大変なことですね。
ですが、、、
『「是〔これ〕を七施と名〔なづ〕く。財物を損せずと雖〔いへども〕、大果報を得るなり」(『雑宝蔵経』)』とあるように
どれだけ施しても減りません。
ちょいと、やってみませんか?
**沖縄教育出版:川畑保夫語録*********
「無財の七施の実践で、感謝の心と人間力を高める」
今日から五月です。
月の初めは新鮮で、キリッと身が引き締まります。
今月も「無財の七施」の実践で、
みんなで力を合わせて、働きがいのある楽しい職場環境を創り、
お役立ちの喜びを実践していきましょう。
「無財の七施」とは、お金や物のように目に見える物で奉仕するのではなく、
周りの人に少しでも喜んでお役にたったり、やさしく接したり、と
目に見えないもので奉仕することを言います。
1、眼施(げんせ)
相手を思いやる、やさしい眼差しで他人に接する。
2、和顔悦色施(わげんえつじきせ)
和やかで笑顔を絶やさず、にこやかな笑顔で接する。
3、言辞施(ごんじせ)
心を籠めた挨拶や、 ありがとう!などの感謝を籠めた言葉で接する。
4、身施(しんせ)
重い荷物を持ってあげるなど、自分の身体で奉仕する。
5、心施(しんせ)
他人の痛みや苦しみを、自らのものとして感じとり、
相手のために心を配る。
6、床座施(しょうざせ)
電車や会場などで席を譲る、自分の地位を譲って託す。
7、房舎施(ぼうじゃせ)
四国のお遍路さんのように、他人を家に泊めたり休息の
場を提供して、来客を温かくおもてなしをする。
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