8日に東京の法政大学で行われた法政大学大学院政策創造研究科・坂本光司研究室公開フォーラム「企業における障がい者雇用の最新動向」に参加してきました。
当日のスケジュールは下記の通りでした。
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■基調講演 13:10~13:55
「今、なぜ企業で障がい者雇用が増進しているのか」 ~福祉的就労の限界と企業における障がい者雇用の大いなる可能性
講演者: 政策創造研究科 坂本光司教授
■研究報告 14:00~15:00
企業における障がい者雇用の実態アンケート調査報告と事例発表
報告者: 坂本研究室障がい者雇用研究会 調査責任者 小林秀司
エフピコグループの障がい者雇用について ― 且田久雄社長とトークセッション
――― 休憩 ―――
■パネル討論 15:10~17:00
討論テーマ「障がい者雇用が企業経営に与える効用、その価値」
コーディネーター: 株式会社FVP 代表取締役 大塚由紀子社長
パネラー:
株式会社ダックス四国 代表取締役 且田久雄社長
株式会社沖縄教育出版 代表取締役 川畑保夫社長
株式会社スワン 代表取締役 海津歩社長
株式会社アイエスエフネット 代表取締役 渡邉幸義社長
■支援企業からのプレゼンテーション 17:00~18:00(最長)
企業における障がい者雇用支援サービスを実施している会社様より、今後、障がい者雇用を進めていくうえで役立てていただける有益なプレゼンテーションを各社10分程度リレーで行います。
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参加した感想は....。
ビックリしました。
すげぇ会社もあるものだと。
同時に。
障がい者の雇用が進んでいないのは、
企業が障がい者の無限の可能性を本気で信じていないこと。
そんな企業に行って辛い思いをして戻ってきた、子供・利用者さんしか見ていない親・福祉施設が「どーせ無理」「この子達には働く力がない」と限定してしまっている。
などの要因があると感じました。
つまり...
彼らの可能性は200%です。
適材適所を実現すれば、素晴らしい光を発します。
可能性がないのではなく、発揮する場がないだけです。
◆◆ そもそも前提が違う。
パネラーの各企業にはその場がある「だけ」のことです。
象徴的に質問が、いきなり最初にありました。
コーディネーターの方が「障がい者雇用は社会貢献か戦略か」という質問をしました。
しかも「答えは分かっていますが、あえて聞きます」付け加えて。
結果は場外乱闘(コーディネーター曰く)が4つです。
場外乱闘とは、社会貢献か戦略かという二択に答えなかったからです。
私からすると当然のできことです。これを意図していたとするなら、コーディネーターさん。かなりのやり手です。スワンの海津さんは「アイデンティティ」、川畑父さんは「パートナー」などの表現をしましたが、あとの二人に至っては、無理に定義することもしませんでした。
渡辺さんに至っては
障がい者は教育に二年かかる。でも42年いてくれる。
健常者は教育に二ヶ月かかる。でも24ヶ月でやめる。
どちらが長期視点で有効かは語るまでもない。と言っておられます。
しかも、渡辺さんは、この二年を「親」という、その子専門の世界一の専門家の力を借りて、その教育期間を短縮してしまいます。子だけでなく、親の光輝く場をも創り出しています。(沖縄教育出版さんもジョブコーチの力を借りていなかったと思う。)
その子がいることによって成長の場を得る人もいる。
◆◆ 4社とも
だだ、「戦力」として雇っているだけなのです。
社会貢献も戦略もどちらも「打算」です。「障がい者」という名を使った「打算」です。そうではなく、各社、○○さんという一人の「人間」の力を必要として雇用しているだけです。
「なぜ、この4社は雇用が進んでいるのか?」
差別する概念のない人に差別した概念をたずねてもダメなはずです。
あきらめるという感を持ち合わせていないエジソン・ライト兄弟・植松努....これら人々に「無理って何?」と聞くようなものです。もっというと、生まれつき目の見えない方に色の区別の説明を求めるようなものです。
4社共通なのが、「障がい者と言われる人々」の「個々の能力は素晴らしいものがある」と知っているので、その能力(ちから)が欲しくて雇っているのです。そこには「役に立たない人を雇っているという概念はない」のです。
今回の収穫はここが確信できたことです。
経営者、現場の社員がみんな、この気持ちさえ持てばいいということです。
◆◆ 印象に残ったこと
・海津さん
「障がいを受け止めて特別扱いしない」これがスワンのメンタリティ
長所は伸ばして短所はみんなで助ける
同情でなく共感
人は人との関係の中で幸せになっていく
・川畑さん
福祉を前面に出して事業をするものではない
隠匿を積む
道徳は義務、倫理とは愛
三つの感謝・・・全てに感謝する
有難いこと・当たり前のこと・困難なこと
心を込めて、愛を込めて、祈りをこめて。
・渡辺さん
雇う側に知識がないだけ
(でも、本気で雇おうと思うなら調べるでしょ)
戦力になるって証明ができないだけ。
自分の視点ではなく、相手の視点で考えると気分が変わる。
(見えてくるものが違うので、優しくなる)
・且田さん
障がい者だから、これぐらいしかできないでしょ。と限定していないか。
エフピコさんにいつでも見学に来てくれていいと言って名刺をくれました。
是非、仲間でいきたいと思います。
◆◆
坂本先生と小林さん(やっとお会いできて嬉しかったです。)の話はかけませんでしたが、素晴らしいものでした。確定申告でハダバタしている中でしたが、ホント行ってよかったです。とても印象に残るフォーラムでした。
壇上に登った方々、主催した方々、裏方で支援した方々...
色々な方がいて成り立っていると思います。
全てに感謝いたします。
有難うございました。