「まわり道」 作詞:なかにし礼 作曲:三木たかし 編曲:高田弘
歌/歌唱力というのは天性の要素の占める比重が圧倒的に高いものだと思う。努力とか鍛錬で埋められないものが厳然としてある。残念だけどこれは真実だと思う。第一、「努力」で全て解決できるならみんな大歌手になれるわけだしね・・・
で、この琴風豪規(現尾車親方)。彼は天性の歌声を持つ、本来は大シンガーだとしみじみ思う。私は相撲は詳しくないが、本気で歌でも活躍して欲しかった・・・いや今でもそう心底願っている。声帯の太さ、音程の確かさ、何より歌の表現力、これは天性のものだろう。私にとってはあのRussel Watsonなんか目じゃない位、とてつもない程存在の大きなシンガーである。ただ楽曲が安易な演歌なかりで、業界としてこの方の才能に真面目に注目した人がいなかった事も残念。また相撲界の制約からも思うような活動もできなかったのだろう。
あまり曲に恵まれず、後はあの石川さゆりさんとのデュエット曲位しか思い当たるものがないが、本当は気鋭の作家陣を揃えて、本気でアルバム制作をして頂きたかった。安易な「演歌」の方程式の曲ばかりで、カラオケ用のばかりで、本当に残念だ。でもそんな中でもこれだけは名曲だと言える。
※石川さゆりさんとのデュエット曲、コンセプトはあのホリプロ創始者の堀威夫さんの、産休の時期の石川さんを支えるための戦略だったそうです。(堀さんの著作より)
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