某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「ウタコト」 - 真依子

2005年12月26日 | 【私が注目するアーティスト(新人中心)】


「ウタコト」 - 真依子 2005/11/23発売(アルバムです)

♪----♪---♪---♪---♪---♪---♪---♪---♪---♪


あなたは最近、横文字/英語が一言も出てこない日本語のポップス系アルバムを聴いたことがありますか・・・?(*)

このアルバム「ウタコト」(by. 真依子さん)がそうです。

昨日久しぶりに、日本の若い女性のデビューCDを衝動買いしてしまいました・・・。このアルバムは11月にリリースされたばかりだそうです。最近のCD、特に女性系は、日本語を英語風に崩した歌い方が多く(R&Bブームの影響だろうけど)美しい日本語で歌う人に出会えなかったので、このCDは自分にとって久しぶりの日本のCDです。でも衝動買いさせられのは、本当は歌い方以前の内容そのものの素晴らしさのせいなのです・・・(^^)

-CDの帯より-

「日本の伝統楽器koto(琴)を表現の手段として、美しい日本の自然を題材としたオーガニックな「和」のテイストを紡ぎだし、形にとらわれないポップスを創造するシンガー・ソングライター真依子のデビューアルバム!」

こう言葉で読んでもイメージが湧かないと思いますが、私がざっと聴いた印象では、夏川りみさんなどの、三線を活かした(フォークっぽい)「琉球POPS」を、場所を京都に移して三線に持ち替えた感じかな~?もっと正確に言えば、場所も京都ではなく"飛騨高山"という印象・・・。それは「京都」と言うほどどっぷり異国情緒を前面に出した感じはなく、さらっとした感じだからです。

詞の世界も"大正浪漫"とかの重いイメージではなく、現代における"わらべうた+プチ・ノスタルジー"という感じで全然旧くさい印象はありません。全体的にとても落ち着いた、素敵な曲ばかりです。一番の特長である、琴をフューチャーしたサウンドも、奇をてらった感じではなく、美しく優しく、またとても新鮮な音の世界を構築しています。何より音そのものがデジタル音を使用していない(シンバルだけ?)し、弦も他も生音だし、そう言う意味でもとっても素敵なアルバムです(^^)。

年末~お正月を、バラエティ番組のスイッチを切り、日の当たるキッチンでほっこりしながらコーヒーなどを頂きつつ聴くのにもってこいのアルバムです。
(あとは子猫が側にいればもう何も言うこと無しっ、です!(笑))


これを出したのは、わが国が誇る偉大なるインディ系会社のKing Recordです。大手レコード会社は再編を繰り返してどんどんメジャー系列傘下になってしまいましたが、ここは昔からの独立系ですね(^^)。(もっとも資本的には大手出版社系列ですが。。。)ここは昔から、他には出せない/出さないような良質の盤をふと出したりするので驚くことが多いです。私はあの白鳥英美子さんの成功が一番印象に強いかなぁ~・・・

このアルバム、唯一の気になるところはボーカル・・・かな?。ちょっと表現力というか、声自体の出し方(息の使い方)がまだ・・・ちょっとかなぁ・・・?(でももちろん、その辺の子よりは遙かに上手ですけど(^^;。でも本当に本当に私はこんなサウンドをず~~~っと待っていました!是非是非今後ともご活躍下さい。応援してますっ!

(*)厳密には「ポケット」という単語が出てきますが、これはもう日本語なのでカウントしません。

PS
ところで、スタッフ・クレジットがこのアルバムにおいて英語/横文字って何か意味があるかなぁ~?海外流通を想定しているなら歌詞は日本語のままで中途半端だし、私はちゃんと人名は日本語で標記すべきだと思うなぁ。このアルバムのコンセプトから言っても・・・???(もし英語標記がかっこいいなんて思っていたら、それは今時かっこ悪いよぉ~(^^; )

01. さくらこ
02. つゆ草の青
03. 紅葉小色
04. 紅さしゆび
05. ゆきうさぎ
06. 小夜(さよ) *インストゥルメンタル
07. 十五夜
08. てふてふ
09. いろは
10. おやすみの数えうた
11. 夕やけ

♪----♪---♪---♪---♪---♪---♪---♪---♪---♪
もしこの記事を読んで頂けましたら、下記のロゴをクリックして下さいませ(^^)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。