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大建中湯とはどんな漢方なのか?

2024年5月25日(土)晴れて日差しは暑いけど風は冷たい!
今日は粗大ごみを捨てに市内の集積場に持って行った。接骨院に行った後なので、また具合が悪くならないように注意しながら運んだ。


大建中湯(ツムラの100番)
日本でもっともよく使われる漢方薬と言われているらしい。
きのうはこの大建中湯が自然免疫の3型自然リンパ球(ILC3)に働きかけて胃腸の動きを助けるという理化学研究所の記事に驚いたが、大建中湯のことを知りたいと思った。

成分が気になるが。
大建中湯は、4つの生薬から有効成分を抽出して作られているそうだ。

生薬辞典から
〇乾姜(5.0g)(カンキョウ)ショウガの根茎を湯通し又は蒸したものを乾燥させたもの。主成分はショーガオール、 モノテルペノイド(ジンギベレン) など。
水分・体液の偏在、停滞を治す。また、嘔吐、咳、下痢、手足の冷え、腹部、胸部、腰部の疼痛も治す。

〇人参(3.0g)オタネニンジンの細根を除いた根又はこれを軽く湯通ししたもの 。主成分はサポニン(ギンセノシドRg1、Rb1)、ポリアセチレン類(パナキシノール)、多糖類など。
はなはだしい全身の機能低下を回復し、さまざまな病邪を除く。激しい口渇、頻尿を止める。 

〇山椒(2.0g)サンショウの成熟した果皮で、果皮から分離した種子をできるだけ除いたもの。主要成分は辛味成分(ヒドロキシ-α-サンショオール)、モノテルペノイドなど。
腹の中の冷えや痛み、間歇熱を治す。回虫を殺し、脾胃を温めて寒を散ずる。 

〇膠飴(10.0g)(コウイ)トウモロコシ、キャッサバ、ジャガイモ、サツマイモ若しくはイネのデンプン又はイネの種皮を除いた種子を加水分解し、糖化したもの。主要成分は糖(マルトース、グルコース、マルトトリオース)など。
体力、気力を補い回復させ、痰、咳嗽を止め、新陳代謝を盛んにし五臓支配下の全身に潤いをつける。
※カッコ内は、ツムラの製剤1日量15gに含まれる生薬の乾燥エキスの混合割合。

どんな効果があるのか?

体を温めて血流をよくし、消化器機能を改善。腸の蠕動運動を正常化させ、腸内環境を整える。人参・山椒・乾姜が身体を温めると同時に消化機能を正常化させ、膠飴が腸内環境を整える。
便秘や腹痛、冷え性、下痢、開腹手術の後、妊娠中の便秘などにも使われるそうだ。

科学的に見た大建中湯の最大の特徴
腸内血管の血流を増加し、消化管運動亢進ホルモン(モチリン)の分泌を促し腸内環境を整える。また、腸内で善玉菌のエサとなり善玉菌が増殖する際に乳酸や酢酸が分泌され、それらが大腸の腸壁を刺激して自然な腸の動きを促す。
自然免疫の3型自然リンパ球(ILC3)に働きかけ、炎症からの腸管の保護、腸壁の修復というすごい特徴も持っている。


大建中湯の「大建」は、丈夫にするという意味。「中」は、体の中部にある胃腸を表す。
 

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