早稲田大学ウリ稲門会

在日コリアンOB・OGのためのオフィシャルブログ

第16号新聞編集後記

2009-03-06 00:36:34 | 新聞編集後記

約10年ぶりに勤め先のオフィスが赤坂から東京駅の周辺に戻りました。
いつの間にやら再開発された高層ビルがニョキニョキと立ち並び、気分はすっかり浦島太郎です。
昼時に昔通っていた神田や日本橋界隈の定食屋に足を向けてみると、そこは更地の駐車場になっていたり、チェーン展開する店にかわっていたり。。それでも、いくつか以前と変わらぬ風情の店が残ってました。 引き戸(なぜかこういう店は自動ドアじゃない)を開けると、あれ、おじさんこんなに老けちゃったの?などとは思うものの、妙に落ち着く。おじさんも 言葉にしないが、そっちも老けたね、なんて感じの目線を送って来る。そして、おお変ってないなあこのポテトサラダの味、などとひとりごちます。
マニュアルに従った元気な挨拶が響く店も悪くはないのですが、知った顔や知った味がいつもそこにあるような店はやはり捨てがたい。
同窓会もそんな昔なじみの食堂のようなものではないでしょうか? いつもおなじところにあって、しばらく来なくても、少しあいだをあけて来ても、ふっと和む。人は昔の自分を知ってくれてる人がいるから生きてきたことを実感できるのかもしれません。
それにしても引っ越してきたビル。テナントは2月末の時点で勤務先の1社だけ。新築とはいえ36階建てでわずか1フロアーしか稼動してません。東京駅徒歩1分のゴーストタワー。。(朱 茂)