日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

東北町の温泉① 玉勝温泉

2022-07-11 07:00:00 | 温泉

日本温泉協会によると、温泉の泉質は10種類に分けられているようです。

①単純温泉 ②塩化物泉 ③炭酸水素塩泉 ④硫酸塩泉 ⑤二酸化炭素泉 ⑥含鉄泉 ⑦酸性泉 ⑧含よう素泉 ⑨硫黄泉 ⑩放射能泉

 

今回の温泉はこの10種類の泉質に入っていない「モール泉」のこと。

それならモール泉とはなんぞや? ってことになる。

実は「モール温泉」という泉質には、明確な定義がないんですね。

ただ、地下に堆積している植物性の有機質を含む温泉ということだけ。

昔、ヨーロッパでは戦いで傷ついた兵士たちは傷を治すために泥炭(peat)に浸かっていた。

それで、泥炭には効能があることが世界的に知られるようになり、日本の十勝地方でもそれを真似たんですね。

十勝地方には泥炭や湿地が多く、そこから温泉が湧き出ていた。

『あっ、これはヨーロッパの伝説の泥炭温泉だ!』と言ったかどうか分からないけれど、この温泉に「モール温泉」と名前を付けたのが始まりでした。

モールの語源はドイツ語の泥炭地を意味する「Moor」ですって。

だから、モール温泉という名前は日本独自のもので、分類上では単純温泉や塩化物泉、炭酸水素塩泉などに該当し、効能などはそれぞれの温泉に準じているんですが、モール泉といわれる温泉には特徴があって、色は湧き出た時から茶色、臭いはなく、アルカリ性なんですね。

アルカリ性ってことは『美人の湯』とも言われている温泉で、お肌がツルツルになること間違いなし。

まぁ、ここまで前置きが長くなってしまったのですけれど、適当にスルーして、本題に入ります。

 

青森県上北郡にある東北町は、小川原湖の西側に広がる町。

この町にある温泉はすべてモール温泉になっているということだった。

モール温泉は以前にモール泉の元祖十勝川温泉で入ったことがあった。

その時のしっとりとツルツルした泉質がとても良かったので、気に入っていた。

だから東北町のモール温泉はどんなものなんだろうと思って訪ねてみた。

 

青い森鉄道の上北町駅を降り立ったら『ようこそ 湖といで湯の里 東北町へ』という大きな看板があった。

湖は「小川原湖」のこと、「いで湯の里」とあるがこの町には温泉街のようなものはないが、いくつかの温泉が点在している。

町のホームページによると、湯量豊富な源泉が町内に32ヶ所もあるらしく、それもすべてモール泉で源泉掛け流しだという。

全部の温泉を回るのは無理だけど、いくつか回ってみたいと思った。

最初は駅から一番近い温泉に行ってみた。

駅を出て線路沿いに2~3分ほど歩くと前方に見えてきたのが「玉勝温泉」の看板。

そして、道路を挟んで向かい側には「玉勝温泉別館」と書かれた看板も見えた。

こちらの別館は宿泊棟になっていて、日帰りの立ち寄り湯はできないらしい。

早速、日帰り入浴が可能の方の「玉勝温泉」に入ってみた。

昭和を感じさせてくれるような外観、入ってみると銭湯の湯上がり処のような休憩室になっていて、広いフロアには椅子がいくつか並べてあった。

ここは近所の人たちが銭湯代わりに使っているんでしょうね。

だから入ってすぐ右側にある券売機にあった入浴料が220円と安い。

220円を支払って出てきた券は長方形のプラスチック製、レトロなもの。

左の壁側に係の人(おじさん)が座って受付をしていた。

昔ならば番台かな?

向かって左側が女性用、でも暖簾は青かった。

赤い暖簾に慣れているせいか思わず確認してしまった。

 

更衣室は広々してコインロッカー(鍵が壊れているものが多かった)、棚、籐かごなどがあり、中央に大きなテーブルのような腰掛けがあった。

お風呂から上がってからここに腰掛けておしゃべりでもするところかな?

さて、お風呂に入ってみた。

結構広い。

入ってすぐの左側には小さなサウナ、奥の右側には打たせ湯があり、浴室の真ん中にドーンと大小に分かれている湯船があった。

湯船の中にある青いものは水流を起こす機械で、絶えずお湯が動いているようになっていた。

きっとジェットバスのようなものなんでしょうね。

 

コの字型になっている洗い場には30個くらいのカランがあり、そのカランが面白かった。

まず、頭の上にシャワーがあり、固定式。

座った目の前には古~い上から押すバネ式のカラン、出るお湯はすべて温泉になっていた。

湯量が多いと聞いていたが確かに・・・でも雰囲気は昭和感満載。

 

お湯は出がらしのお茶のように少し茶色くなっていた。

入ってすぐに肌がツルツルするのが感じられた。

さすがモール泉、湯上がりもすっきりと気持ちよかった。

 

[玉勝温泉の説明書き]

 

玉勝温泉の名前の由来は、小川原湖の伝説に出てくる、玉代姫・勝世姫かららしい。

---- 世の無常を儚んで都から姿を消した父親を探しに来た姉妹がたどり着いたのが小川原湖。

その時には父は既に亡くなっていたらしく、やがて姉妹も後を追うように湖に身を投げた ----

という話のようだ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安倍晋三元総理のご冥福を心からお祈り致します

2022-07-09 13:27:21 | 雑談

日本でこのようなことが起こるなんて、考えもしなかったし、ショックで言葉もありません。

昨日(7月8日)の第一報は「安倍元総理大臣と思われる‥‥」でした。

まさか‥と思いながらもご本人と確定報道があった時の衝撃も忘れられません。

それからはずっと「安倍さんカンバレ、ガンバレ、絶対に助かるから」と祈りながらニュースを見ていましたが、良い情報は入ってきません。

そして夕方の発表で全身の力が抜け、涙が止まりませんでした。

今は言葉にならない悲しみと悔しさ、こんな卑劣なことをした人に対して怒りしかありません。

日本のために精一杯尽くしてくれた人の最期が、こんな形になってしまっていいのでしょうか。

 

安倍元総理、まだまだ日本には必要な人でした、ご冥福を心からお祈り申し上げます。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノコギリソウ(鋸草)、いろいろ

2022-07-09 07:00:00 | 植物

畑の隅に白い「ノコギリソウ(鋸草)」が咲いていた。

伸びた茎の先端に小さな花が固まって咲いている。

名前の通り、葉っぱはノコギリの刃のようにギザギザとした形をしている。

 

この「ノコギリソウ」は筒状花、舌状花ともに白い。

別の場所では違う色の花も見つかった。

筒状花は白く、舌状花は様々なピンク色。

 


 

学名 :Achillea alpina

英名:Yarrow, Milfoil

別名:アキレア

科名・属名:キク科 ノコギリソウ属 

原産地: 日本、朝鮮半島、中国、ロシア、北アメリカ

 

 

そしてまた違う場所に咲いていたのは西洋種のもの。

これは先日行った北海道で、道路の脇や草むらなどのあちこちで咲いていた。

この名前は「セイヨウノコギリソウ」

日本種と西洋種、どこが違うかって?

葉っぱが違っているんですね。

 

左の日本種に対して右の西洋種の葉っぱは見た目も柔らかいし、切れ込みが深く、2回羽状複葉になっている。

文字で書くよりも絵の方が分かりやすい。

セイヨウノコギリソウは土質を選ばないため繁殖力が強いので、野生化しているものが多く、高原などでもよく見ることができるようだ。

ノコギリソウは古くは、血止めの薬草として使われてきた。

それに対してセイヨウノコギリソウはハーブとして使われていて、別名を「ヤロウ」という名前で呼ばれている。

 


 

学名 :Achillea millefolium 

英名:Yarrow

科名・属名:キク科 ノコギリソウ属 

原産地: ヨーロッパ

 

 

そしてもう一つ、最初のノコギリソウを見つけた畑の反対側に「キバナノコギリソウ(黄花鋸草)」も咲いていた。

別名が「イエローヤロウ」、何だかすごい名前、でも『黄色野郎』じゃありませんから。

逆さまにして「ヤロウイエロー」とも呼んだりしていて、ドライフラワーによく利用されている。

背が高く、一本一本に鮮やかな黄色の小さな花が密集しているので、白い方のノコギリソウと比べると、すごく豪華に見えて目を引いていた。

 

 

白花と比べると全く違った形で舌状花がないように見えた。

でも調べてみると、2個ほどあるらしく、舌状花は20個くらいあるのだとか。

詳しい花の作りを見たくて、思いっきり拡大してみたけれど、顕微鏡でも使わないと無理のよう。

ハーブとして使われているためか、ヨモギのような匂いがした。

 


 

学名:Achillea filipendulina

英名:Golden yarrow、Gold plate yarrow

科名・属名:キク科 ノコギリソウ属

原産:中央アジア 南西アジア

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イトバハルシャギク(糸葉波斯菊)

2022-07-07 07:00:00 | 植物

ウォーキング中に鮮やかな黄色の花を見つけた。

キンケイギクかと思って近づいてみたら葉っぱが違っていた。

細い葉っぱで黄色一色の花、だったらこの花は「イトバハルシャギク(糸葉波斯菊)」に違いないと思い、この場でGoogle先生に聞いてみた。

正解だった。

『イトバハルシャギクは花びらの色が単色のみ。草丈は20~100cm、針のような葉を持ち直径5cmほどの花がたくさん咲く。その姿はコスモスを小さくしたような形。』

となっていた。

 

正に解説通りの花の姿だった。

 

葉は輪生し、針のよう。

 

舌状花も筒状花も鮮やかな黄色。

 


 

学名: Coreopsis verticillata

英名: Threadleaf coreopsis , whorled coreopsi

別名:宿根コスモス

科名・属名:キク科 ハルシャギク属

原産地:北アメリカ

 


 

ハルシャギクの仲間はたくさんあるし、似ているから区別が難しい。

 

[ハルシャギク]

 

「キンケイギク?」それとも「オオキンケイギク?」

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月30日 「厚岸原生花園」

2022-07-05 07:00:00 | 国内旅行

宿泊した浜中町から厚岸町まで、ずっと海岸線を走った。

この道路は北太平洋シーサイドラインと言うらしい。

厚岸町市街地から少し離れ、両側がダケカンバに囲まれた道路を抜けると「原生花園」に着いた。

ここは毎年、6月中旬から7月上旬にかけて、ヒオウギアヤメの大パノラマが広がる場所。

ちょうど今が見頃で、「アヤメまつり」が開催されていた。

お祭りといっても何のことはない、ただ「今、アヤメが咲いていますよ〜」といっただけのこと。

だからあまり人もいなく、散策するには最高の場所。

 

原生花園内には馬が放牧されているので、入り口は鍵を閉めて入るようになっていた。

一歩足を踏み入れると一面の緑の中にヒオウギアヤメの紫色が目立っていた。

その数は約30万株とも言われている。

 

 

原生花園の先には海が広がり、その中では放牧されている馬がのんびりと草を食べている、本当に非日常的で、幻想的な風景だった。

 

 

6月から7月にかけての北海道は花の季節なので、どうしても道央に人気が偏ってしまい、バスツアーなどもガーデン街道巡りなどが多くなっている。

だから必然的に混雑した北海道を見ることになってしまう。

その点、今回の釧路・中標津あたりは穴場だった。

人が少ないし、正に北海道らしい風景にも出会えたし、もちろん沢山の花も見ることができた。

何よりも涼しいのが一番だった。

 

 

ヒオウギアヤメと別れ、最後の目的地「コンキリエ」へ。

『コンキリエ』とは、イタリア語で貝の形をした食べ物の意味で、ここはおしゃれな名前の「道の駅」。

何度も「道の駅No.1」に選ばれているとか。

ネットで厚岸の観光を検索すると必ず出てくる場所だったので今日の行程に入れておいた。

ウリは厚岸でなければ食べられないカキを中心とした、牡蠣小屋のような施設があること。

でも、昨日の夕食でカキは嫌になる程食べたので、もう十分だった。

他にはここでしか買えない海産物などの土産物屋さんがあるだけで、取り立てて見るべき所はなかった。

 

 

 

この後は空港に行き、レンタカーの返却をして今回の旅行は全て終了した。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする