世界中にある被子植物の中で青い花をつけるものはたったの10%以下しかないらしい。
そこで科学者たちがどうにか青い花を作りたくて、試行錯誤しているという話を聞いたことがある。
「青いバラ」「青いカーネーション」として売り出しているものも、実際には紫がかった青だったりで本当の青には見えない。
だから、青い花を思い浮かべてもなかなか出てこない。
紫がかったものや、水色の花はたくさん並べられるが、真っ青な花はあまりないと思う。
そんな中で唯一身近にある鮮やかな青い花は「ツユクサ」だと思う。
でも、「ツユクサ」は青花だけじゃなかった
去年は「シロバナツユクサ」も見つけた。
そして、今年はもう一つ珍しいものにも出会えた。
それが「ウスイロツユクサ(薄色露草)」。
一面に咲いていた「ツユクサ」の中にいくつか薄い色の花を見つけた。
これが「ウスイロツユクサ」。
ただ、色が薄いからなのかな? と思っていた。
そうしたら何と、「薄色(うすいろ)」は日本の伝統色の中にある色で、紫根に椿灰汁または明礬で染めた薄い紫色のことなんですって。---ちょっとムズカシイ
昔は色といえば紫のことで、「濃色(こきいろ)----黒みがかった深い紫色 のこと」、「薄色(うすいろ)----薄い紫色」を指していたようだ。
イメージが浮かばないから、和色大辞典よりちょっとお借りしました。
(それぞれの色をクリックしてね)
薄色はこんな色 → 薄色
濃色はこんな色 → 濃色
調べているうちに、「ウスイロツユクサ」には淡青色~淡紫色と、色の幅があるらしいことが分かった。
今回見つけたものは薄い青色だった。
だから、探してみればきっともう少し紫がかった花も見つかるかもしれない。
学名:Commelina communis
英名:day flower
科名・属名:ツユクサ科 ツユクサ属
原産地:東アジアの温帯地方