日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

6月29日-② 「霧多布岬から浜中の宿」へ

2022-07-04 07:00:00 | 国内旅行

「コープはまなか」のソフトクリームに挑戦した後は、再び霧多布湿原に戻り、浜中の町を通り抜けて「霧多布岬」に。

霧多布岬は浜中町の太平洋に突き出した半島の東側に位置している。

先端に灯台があるだけで他には何もない。

相変わらずの曇り空で気温は15℃しかなく、寒かった。

そんな中でも花は咲いていた。

灯台までは歩いて10分ほど、その間はずっと草原が続いていて、ヒオウギアヤメ、エゾカンゾウ、オオハナウド、ヤマブキショウマなどが所狭しと咲いていた。

 

[霧多布岬灯台]

 

[灯台から見た風景①]

 

[灯台から見た風景②とヤマブキショウマ]

 

[オオハナウド]

 

[キンポウゲ?]

 

岬の先端、白波が立っているところに何やら小さな黒い生き物が泳いでいたのが見えた。

双眼鏡を持っている人がいて、あれは「ラッコ」だと。

最近、この岬周辺ではラッコが繁殖しているらしく、小さいながらもその姿が陸上からも見えるということだった。

また今回は見られなかったが、この付近の岩礁にはエトピリカも生息しているらしい。

 

 

霧多布岬から浜中町の中心にある「旅館くりもと」まではほんの5分ほどだった。

この近辺には旅館はあまりなく、ほとんどが個人経営のペンションなどで、温泉もない。

「旅館くりもと」もどちらかというと大きな民宿に近いような印象。

でも、この宿は浜中町では老舗旅館ということで、落ち着いた雰囲気になっていた。

この宿を選んだのは食事の評判が良かったから。

その日に獲れた新鮮な海の幸をふんだんに出してくれるということだった。

宿泊した日は花咲ガニ、ウニ、カキなどが食べきれないほどに出た。

さすが海の宿。

でも、花咲ガニは食べるのにちょっと面倒で、苦労した。

 

 

お風呂は温泉ではなかったが、リニューアルしたのかとてもきれいになっていて、木の香りがする大きな明るいお風呂だった。

 

お風呂から上がり、暑かったのでエアコンをつけようと思ったのに、部屋に無かった。

聞いてみたら、一年中涼しいので冷房は必要ないらしい。

暑いと思う日は何に数回ほどなんだとか。

 

こうして北海道の2日目も無事に終わった。

明日はもう帰る日となった。

釧路発の飛行機が午後1時45分、それまでに行けるところを考えた結果、厚岸原生花園と道の駅「コンキリエ」に決めた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月29日-① 「裏摩周湖から霧多布」へ

2022-07-03 07:00:00 | 国内旅行

6月29日の朝は小雨だったが、宿を発つ時には上がっていた。

養老牛温泉の「湯宿だいいち」は評判通りの宿だったので、ちょっと名残惜しかったけれど、少し早めに出発した。

今日の行程は「裏摩周湖」~「霧多布湿原」~「霧多布岬」~宿「くりもと」に決めてあった。

途中で「コープはまなか」のソフトクリームを食べることも忘れずに入れておいた。

 

6月29日-①

 

摩周湖は誰でも知っている湖。

でも、行ったことのある人のほとんどが弟子屈側の第一と第三展望台から見ただけだと思う。

ところが、この湖は裏からも見ることができる。

養老牛温泉から車で30分の場所にあって、標高が少し低いため比較的霧が少ない日が多いのがポイント。

それなのに、この日は霧で全く見えなかった、残念。

摩周湖って霧のイメージがあるけれど、今まで数回行った中で、夏以外で霧が出たことは一度もなかったと思う。

今回は夏だからしょうがないか・・・

 

霧がなければダケカンバの向こうに真っ青な湖が広がっているのに・・・

 

次は気を取り直して、霧多布湿原まで一直線。

北海道を回るプランを立てるときはいつもおよそ2時間くらい走った先を目標にすることとしている。

裏摩周湖から霧多布湿原センターまでは約90km、2時間で着く。

真っ直ぐな道路で滅多に対向車もない。

だからよほど気をつけないと、思ったよりもスピードが出てしまう。

時々出てくるのが鹿だけ。

レンタカーを借りるときに、「鹿に気をつけて」と言われていた。

 

霧多布湿原センターには展望室、ちょっとしたカフェ、土産物屋があった。

展望室には立派な望遠鏡があって、湿原全体を見渡せた。

遠くに黄色い花のじゅうたんが見えた。

何の花だろうと思い、そこまで行って見ようと、湿原の中を走った。

前方は海、道路と海の間が湿原になっていて、そこにエゾカンゾウが一面に咲いていたのだった。

 

 

今まで北海道のあちこちにある原生花園に行ったことがあったけど、ほとんどがもう花が少なくなっていた。

こんなに見事に咲いている原生花園は初めてだった。

木道を歩いてみると、他にも小さな花がたくさん咲いていた。

 

[ハマナス]

[ノコギリソウ]

 

[フタマタイチゲ]

 

[エゾムラサキ]

 

霧多布湿原の木道を少し歩いたら、次は有名なソフトクリームに挑戦。

ここで失敗したのが、その場所。

よく調べなかったものだから、来た道を戻ることになってしまった。

調査不足で失敗はよくあること。

浜中町の「コープはまなか」にあるソフトクリームはハーゲンダッツの原料にもなっている生乳を使用していて、濃厚なのにすっきりとした味わいが美味しいと評判だった。

やっぱり評判のものは何でも試してみないと。

牛乳が違うのかな? 美味しくて何とも言えない濃い味、コーンも違う、人気なのが分かる気がした。

わざわざここまで食べに来る価値があるソフトクリームだった。

 


6月29日-②

「霧多布岬〜宿」までに続く

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湯宿だいいち

2022-07-02 07:00:00 | 温泉・宿

コロナで3年も中止になっていたコンサートが今年はやっと開催できた。

終わった途端、練習漬けの時にはさほど感じなかった暑さを急に感じるようになった。

張り詰めていた気持ちが緩んだからかも。

「も~、こんなに暑いのでどこか涼しい場所へ行こう」、と6月26日の天気予報の気温図を見たらやっぱり一番低いのが釧路地方だった。

それならば釧路方面に行こうと計画を立てた。

旅程は6月28日~30日の2泊3日にした。

いつも通り、エアーと宿、レンタカーだけ手配し、あとは行き当たりばったりの旅。

まずエアー、釧路までの便数は少ないけれど、どうにか確保できた。

レンタカーはいつも「たびらい」というサイトを利用している。

ここは保険料込みで一番安いし、今まで何の問題もなかったので、またお願いした。

次は肝心の宿探し。

やっぱり温泉がいいので、温泉宿をメインに探した。

そして空いていたのが釧路から少し離れた中標津の養老牛(ようろうし)温泉にある「湯宿だいいち」だった。

ここは人気の宿なのに予約が取れたのは運が良かった、しかも直前だったのに。

 

 

6月28日、釧路空港には午後1時に着いた。

気温は18°、曇っていたため肌寒いくらいだった。

出発前の暑さがウソのよう。

この日の予定は何もなく、すぐにレンタカーで出発し、養老牛温泉までは2時間の道のり。

その間はすれ違う車もほとんどなく、緑一色の風景と放牧されている牛たちのみ。

正に北海道という感じの風景の中を走った。

 

 

「湯宿 だいいち」は意外と大きな宿だった。

この宿は以前から気になっていた。

かつて養老牛温泉に宿は3軒ほどあったが、廃業したりして今は「だいいち」1軒だけしか営業していない。

温泉がいいのはもちろんのこと、この宿は北海道にしか生息していない天然記念物の「シマフクロウ」が飛んでくることで有名だった。

 

宿の看板は「シマフクロウ」ではなく「アカゲラ」の絵。

森の中の大きな1軒家。

木のぬくもりのある広々とした玄関先にあるロビーには大きな囲炉裏もあった。

 

部屋の前の景色。

 

お風呂は2ヶ所あり、それぞれに内風呂や露天風呂などあるらしいのだが、とても回りきれないほどだった。

部屋に近い方のお風呂だけ入ったのだが、まず最初の内風呂は天井や壁、浴槽などすべてがヒバと檜の木の香りがするお風呂。

 

 

温度はいくつか分かれ、一番高い場所が42°に設定されていた。

内風呂から出たところにあったのが露天の岩風呂とその隣に丸太風呂。

 

 

お風呂の下には川が流れ、川の音を聞きながら入った。

奥のドアから下に出ると川岸の混浴露天風呂になっていた。

お風呂はまだまだ続き、その先には川を直接望める小さなお風呂がいくつかあり、岩盤浴、ミストサウナも。

でも、全体に温度は低めで38°~40°くらい。

これだけのお風呂があるのだから、少し早めにチェックインして正解だった。

もう一つ良かったことは、風呂上がりには濃厚牛乳、北海道限定の「カツゲン」が置いてあるミルクバーも用意されていたこと。

(カツゲンは北海道のソウルドリンク)

 

 

--- 食事のこと ---

夕食は地のものを取り入れた、懐石料理で肉はほとんどなく、最後のチョイスの鶏釜飯だけ。

あとは優しい味付けの野菜料理、ウニ、花咲ガニなどの海の素材のものが多かった。

朝食は何とも言えないほどの品数でビックリ、それもすべて手作りの小皿料理。

 

--- シマフクロウのこと ---

夕食が終わった時、「今、シマフクロウが来ています」と係の人が声をかけてくれた。

早速見に行ったら、大きなフクロウが一羽、ロビーの外の止まり木にいた。

 

スマホではうまく撮れない。

ロビーに「フクロウカレンダー」があり、来た日の時間が書いてあるカレンダーが置いてあった。

この時期には見られる確率が高いらしいが、何せ自然のことだから分からない。

見られたらラッキーだと思わなければならないらしい。

シマフクロウは全長60センチ、翼を広げると180センチにもなり、今では北海道内でおよそ140羽程度しか棲息していないようだ。

鳥マニアにはたまらないだろうな。

大きなカメラを持って来ている人もたくさんいた。

 

これで「湯宿だいいち」のレポートは終わり。

さて、明日はどこに行こうかなと・・・

今回の旅行は涼しい釧路地方を回る予定だったので、次の宿は浜中町の「くりもと」を確保してあった。

だから、そこを目指して立ち寄り場所を決めるつもりだった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする