日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

マツバボタン(松葉牡丹)

2021-07-26 07:00:00 | 植物

今日の散歩中に見つけた花---マツバボタン

 

今日見つけたマツバボタンは大輪のものだった。

花の大きさが6cm~7cmもあった。

 

 

 

近年、園芸品店ではこのように大輪のマツバボタンがよく売れているらしい。

これって3倍体のもの?

最近では、植物に限って、染色体数の異なるものを交雑して新しい品種を作ることがあるとか。

染色体が基本の4倍ある植物と2倍の植物を交雑して3倍のものを生み出す。

こうしてできたものを3倍体の植物と言うらしい。

一般的に3倍体になると大きくなり、生育も盛んになる。

ただ、それでできたものは種ができないので、増やすのには挿し芽や挿し木などで増やすしかないようだ。

種なしスイカなどがその例だとか。

 

もちろん人為的でなく突然変異で3倍体になる場合もあるという。

 



学名:Portulaca glandiflora

英名:Rose moss

別名:爪切草、日照草

科名・属名:スベリヒユ科 スベリヒユ属

原産地:ブラジル・アルゼンチン

 


 

 

花をアップしてみた。

黄色い葯の雄しべは多数あって、中央左側に雄しべより長く、イソギンチャクのように先端が分かれている雌しべが1本ある。

面白いことに、雄しべを軽く触ってみると、モゾモゾと雌しべの方向に一斉に動き出す。

きっと、これは虫が来たと勘違いしているのに違いない。

受粉のために花粉を虫の足や体に付きやすくするように動き出すのかもしれない。

花も子孫を残すためにそれなりに頑張っているんだなぁ、と思う。

でも、3倍体のものだとしたら、種はできないということだったので、無駄な努力になってしまうのに・・・

 

 

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センニチコウ(千日紅)

2021-07-24 07:00:00 | 植物

センニチコウ(千日紅)の種類は100種類もあると言われていて、それらは大きく分けて1年草のもの、多年草のものと2種類になっている。

1年草のものをセンニチコウ(千日紅)、多年草のものをキバナセンニチコウ(黄花千日紅)と名付けている。

開花期が11月までと長い間続くため、「1000日も咲き続ける花」ということからセンニチコウという名前になった。

 

 

この「センニチコウ」って、花のように見える部分は、実は「苞(ほう)」もしくは「苞葉(ほうよう)」と呼ばれるているらしく、元々は葉だったものが変化したのだとか。

それじゃ、本当の花はどこ?

それは、「苞」の隙間にある、小さな黄色の部分。

これがセンニチコウの、本当の花なんですって。

 

「センニチコウ(千日紅)」

 

 

 

 

「キバナセンニチコウ(黄花センニチコウ)」

黄花と名が付いているが色は黄色ではなく、葉が細長く花径が長いところに特徴がある。

 

 

[ストロベリーフィールド]

この品種はキバナセンニチコウの中で、草丈が最も高く、80cmくらいあるのが特徴。

花の色は赤く、名前の通り野イチゴのような形をしている。

 

 


 

学名:Gomphrena globosa

英名:Globe amaranth、Gomphrena

別名:ダルマソウ(達磨草)、センニチソウ(千日草)

科名・属名:ヒユ科 センニチコウ属

原産地:北米南部~中南米

 

 

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ミソハギ(禊萩)

2021-07-23 07:00:00 | 植物

お盆になると必ず名前が出てくるミソハギ。

 

 

 

「ミソハギ」とは、お墓やご仏壇に供える花。

ミソハギは漢字で「禊萩(ミソギハギ)」と書き、別名は盆花、または精霊花。

どうしてこの花がお盆に使われるようになったのか?

それは、この花が咲く時期が旧暦のお盆の頃で、水を注いで厄を払う「禊(みそぎ)」に使用される萩の花に似ていることから、「禊ぎ萩(みそぎはぎ)」からミソハギとなったらしい。

 

 

花は全く萩には似ていないけど・・・

 

それぞれの地方によってお盆の風習は様々だけど、水に浸したミソハギをお盆に作る精霊棚に置き、その花でお供物に水をかけたりする地方もある。

これはミソハギが喉の渇きを抑える作用があるらしく、亡者の渇きを癒すためだとか。


「みそ萩や 水につければ 風の吹く」 一茶

 


 

学名:Lythrum anceps

英名:Loosestrife

科名・属名:ミソハギ科 ミソハギ属

原産地:日本

 

 

 

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ヤマハギ(山萩)

2021-07-22 07:00:00 | 植物

ハギ(萩)というと、秋を思い浮かべる人が多いと思う。

それは、秋の七草の一つに数えられているから、そう思われるのかも。

でも、実際には6月ごろから秋の初めにかけて咲いている。

だから、夏の花なのだと思う。

 

 

日本にあるハギの仲間は8種類ほどあり、単にハギと言うとヤマハギ(山萩)のことを指すらしい。

古来から親しまれているヤマハギは、万葉集に一番多く詠まれているようで、ちょっと意外だった。

最も詠まれているのは「ハギ(萩)」としてだけど。

桜や梅でなくハギが一番とは。

あまり派手さもなく、風に揺れる様子などを見ると風流だから、和歌や俳句なのど題材に特に好まれたのかもしれない。

 

 

花の咲いている時期が長く、満開がはっきりしないまま咲き続け、いつの間にか花が散って消える。

日本語には繊細な表現方法があり、花が散ることをそれぞれ「桜は散る」、「椿は落ちる」、「牡丹は崩れる」、「雪柳は吹雪く」などと表現する。

それでは萩の花の終わりは?

「萩は零(こぼ)れる」と表現するらしい。

正にその通りだと思う、萩は零れるように落ちていく。

花の終わりになると、萩の木の下には零れ落ちた花が広がっているのも風情がある。

 


 

学名:Lespedeza

英名:Bush clover

科名・属名:マメ科 ハギ属

原産地:北アメリカ

 


 

ミヤギノハギ(宮城野萩)

ミヤギノハギは、枝が地に接するほど枝垂れる。葉先はやや尖る。

宮城野に多く自生しているハギという意味から、「宮城野萩」と書き、宮城県の県花になっている。

 

センダイハギ(仙台萩)

仙台市以北でよく見かけるためか、伊達騒動を題材とした人形浄瑠璃や歌舞伎の演目の「伽蘿先代萩(めいぼく せんだいはぎ)」、通称「先代萩」に由来すると言われている。

キバナセンダイハギとも呼ばれ、春に咲く。

萩と言うよりもルピナスのような姿。

 

 

 

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カンナ(追記あり)

2021-07-21 07:00:00 | 植物

「カンナ」は昔から夏になると良く見ていた花。

 

 

子どもの頃、「カンナ」のことを「ダントク(檀特)」と教わったような気がする。

だから檀特カンナの和名なのだとずっと思っていた。

その言葉を思い出したので、調べてみた。

檀特はカンナ科の多年草、日本に入ってきたのは江戸時代。

原産地のインドから渡来して、「ダントク(檀特)」という名前はインドのガンダーラ地方にある「壇特山」と言う山に生えていたからだとか。

でも、当時入ってきた檀特はすでに見られなくなり、今では鹿児島県などの暖地に多少残っているとのことだった。

「檀特」について、花の様子の詳細があった。

元々カンナ科なので、全体の姿はよく似ているが、1本の茎に付いている花の量は少なく、地味に見え、花弁が細くシャープでキスゲやキツネノカミソリのようなもの、となっていた(画像がないので、検索してネ)

更に、今見られる「カンナ」は、明治時代の渡来で原産地が熱帯アメリカだとのこと。

そう、檀特とカンナは全く別物で、檀特を原種としてカンナが作り出されたということだった。

結局、昔からずっと見ていたものは「檀特」ではなく、「カンナ」で良かったのだ。

 

 

 

 

 


 

学名:  Canna

英名 : Canna lily

科名・属名:カンナ科 カンナ属

原産地 : 熱帯アメリカ

 


 

------- ここから追記 ------

 

 

[ダントク(檀特)]

 

見つけました。

花がシャープでキツネノカミソリのよう。

多分、これがダントクだと思う。

 

 

 

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