普段何気なく見ている花も、良く見ると何とも言えない繊細な作りになっているのが分かる。
「ムラサキツユクサ」もそう。
「ムラサキツユクサ」って紫だけじゃなくて白やピンクもあるものなのだ、などと何気なく思っていた。
でも、花の作りをよく見てみると、雄しべの葯の下の柄(花糸)にフワフワの毛がたくさんあるのが分かった。
それが、紫色の花は濃い紫、白い花は薄い紫になっていて興味深い。
この毛は細胞が数珠玉のように、一つ一つ連なっているので、これを顕微鏡で観察すると細胞の様子が非常にわかりやすいと、理科の教材として利用されているらしい。
学名 :Tradescantia ohiensis
英名:Common spidewort
別名:トラデスカンティア、コモンスパイダーウォート、インクバナ、蛍草(ホタルグサ)
科名・属名:ツユクサ科 ムラサキツユクサ属
原産地:北アメリカ
同じような花に少し背丈の低い、「オオムラサキツユクサ」がある。
見分け方は、萼に毛があるかどうか。
全体に毛があれば「オオムラサキツユクサ」、先端の方に少し毛あれば「ムラサキツユクサ」と言うことになる。
毛があるから「オオムラサキツユクサ」
無毛なので「ムラサキツユクサ」