緊急事態宣言が解除され、やっと旅行ができるようになった。
旅行といっても温泉巡り。
どこに行こうかと迷った結果「やっぱり一番遠い温泉がいい」、と鹿児島に決めた。
2泊3日の温泉旅行だった。
お昼に鹿児島空港に着き、すぐにレンタカーで指宿にある「ヘルシーランド」まで直行した。
ヘルシーランドは鹿児島県の南端にある広大な施設でその中の「山川砂むし温泉・砂湯里」と「たまて箱温泉」が最初の目的地だった。
指宿は今までにも何度か行ったことのあった場所だったが、その時は「山川砂むし温泉・砂湯里」だけはあったが「たまて箱温泉」の方はまだなかった。
施設ができたと聞いた時、いつかはまた行ってみようとは思っていた場所だった。
空港から約2時間で「ヘルシーランド」に着いた。
そこはさすがに南国といった雰囲気だった。
[ヘルシーランド入り口のガジュマル]
早速、両方の温泉に入れるセットのチケットを購入した。
その時に「砂むし風呂」から入った方がいいと言われたので、すぐに「砂むし風呂」に向かった。
ヘルシーランドは広くて各施設間の移動は車かシャトルバスを使うようになっていた。
海を見下ろしながら5分ほど走り、急な坂道を降りて海岸に出るとその先に「山川砂むし風呂・砂湯里」があった。
[目の前には開聞岳がそびえていた]
[砂湯里入り口]
[入り口の前には温泉卵とふかしさつまいもが売っていた]
『すめ』とは温泉の蒸気を利用した天然蒸し釜のことで、ここは伏目温泉なので「伏目のすめ」。
受付でもらった浴衣に着替え、スマホとタオルだけ持って外に出ると、もう係員が砂を掘って待っていてくれた。
頭に敷くタオルを渡して横になるとすぐに砂をかけてくれ、しばらくじっとしていると砂の重みと熱さで足先がジンジンとしてきた。
汗も吹き出してきたので15分もしないうちにギブアップ。
そのあとは温泉に入って砂を落とした。
[砂を落とすための温泉]
汗も引かないうちに「砂湯里」から次の「たまて箱温泉」に向かった。
そこは「ヘルシーランド」の中にある日帰り温泉施設。
洋風と和風の大きな露天風呂があり、偶数日と奇数日によって男女別に分けられている。
利用したのは偶数日だったので、洋風風呂が女性専用だった。
[洋風露天風呂](写真撮影禁止だったためホームページより)
洋風風呂からはスヌーピーに似ていると言われている竹山と東シナ海が見え、最高のロケーションになっていた。
泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物強塩泉だったので、少し茶色でしょっぱい温泉だった。
天気も良く、目の前には海と変わった形の山が広がっているだけ、その中で温泉につかりのんびりすると長旅の疲れも吹き飛んでしまった。
今日の宿は指宿市内にとってあり、近かったので、ここでは夕方までゆっくりと温泉を堪能した。
[スヌーピーに似ている竹山]
和風の方は入れなかったが目の前には開聞岳が望めるようだ。
[和風露天風呂](ホームページより)
「たまて箱温泉」を出たところには塩田跡があり見学できるようになっていた。
ここには源泉があり、温泉熱を利用して昭和の半ばまで製塩事業が行われてたようだ。
この場所は「砂むし風呂」の真上になる。
このあたりの温泉はすべてここから引いているらしい。
[塩田跡から見える開聞岳]
1日目の日程はこれで無事に終了した。
この後は宿に向かった。
宿は「月見荘」で、指宿の有名な砂蒸し風呂施設の「砂むし会館 砂楽」の前にあった。