沖縄地方で「ぬるっぱ」と呼ばれている「オカワカメ」に花が咲いた。
「オカワカメ」、「ぬるっぱ」というけれど、本名は「アカザカズラ」というツルムラサキ科の植物。
葉を食べることができ、その食感や見た目が海で採れるワカメに似ていることから、丘わかめ(おかわかめ)と呼ばれるようになったらしい。
そして、この葉は栄養価も高くて、中国では「長寿の薬草」として重宝されているほどの優れものだとか。
食べるだけではなく、ツルを這わせ、そこにたくさんの葉を茂らせれば、夏の間には「緑のカーテン」としても利用できる。
友人宅で緑のカーテンにしていた。
挿し芽で増やしたものをいただいてきて、鉢に植えておいたら、花が咲いた。
全く手を掛けずに、水やりだけして放っておいた鉢だった。
秋になって夏のように葉が生い茂ることはなくなったが、ツルの先にクリーム色の穂状になった花がたくさん咲いた。
一つ一つはかわいいし、甘い香りもする。
葉は食べられ、良い香りの花も見られ、手間をかけずに春から秋まで楽しめるなんて、こんなにいいこと尽くめのものはないと思う。
- 学名:Anredera cordifolia
英名:Madeira vine
別名:マデイラ蔓(マデイラカズラ)、雲南百薬(ウンナンヒャクヤク)
- 科名・属名:ツルムラサキ科 アカザカズラ属
- 原産地:南アメリカ