今日の散歩中に見つけた花---モジズリ
「モジズリ」を見つけた。
花の付き方からネジバナとも言う。
芝生があるような場所が好きなようで、緑一面の中にピンクの花が咲いているので、すぐに目に付いた。
花は小さいのだけど、よく見るとさすがにラン科、ランの花と同じような形をしている。
そして気づいてしまった。
花の付き方の方向が時計と同じ右回りと反対の左回り、全く回ってなくて真っすぐなものの3種類あるということを。
なぜなのかと思い、調べてみたのだけれど良く分からず、結局、染色体の1遺伝子によって決められているということだった。
まぁ、どうでもいいことなのだけど。
これは右回りと左回り
全く回っていなく、真っすぐのもの
学名: Spiranthes sinensis
英名 :Lady’s tresse
科名・属名:ラン科 ネジバナ属
和名:捩花(ねじばな)
原産地:日本
英名にある tresseはフランス語で三つ編みのこと。
「もじずり」とは、しのぶ草の葉を絹布に摺りつけて、乱れたような模様を染め出したもので、古来から陸奥国(福島県)の信夫(しのぶ)郡で作られていた名産品だった。
だから、それが和歌や俳句などでは「しのぶもじずり」として歌われている。
「もじずり」が歌われている百人一首の中に、
『みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに』
という有名な歌がある。
『陸奥に生えているしのぶ草で染めた、もじずりの乱れた模様のように、私の心が乱れているのは、あなた以外の誰でもない』、と訳してみたが、どうかな?
これを詠んだのは嵯峨天皇の皇子で左大臣の中納言「源融(みなもとのとおる)」、河原左大臣とも呼ばれていた。
そして、何よりも彼は「源氏物語」の主人公光源氏のモデルじゃないかとも言われている人。
この歌も光源氏が詠んだものだと思うと、更に感慨深いものになってくるような気がする。