映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ボルベール(帰郷)  ぺネロぺクルス

2008-07-04 06:27:43 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
ペドロ アルモドヴァル監督の映画を見る時は、その色彩感覚のすごみがどうなのかを楽しみにいつも見る。でも「トークトゥハー」は、せつなすぎてちょっときつかった。。「オールアバウトマイマザー」の時は、その画像コンテの美しさにどっきりした。この映画もそれなりに美的感覚を刺激してくれた。

ぺネロぺクルス扮する主人公には姉が一人いる。母親はすでに死んでいた。その姉と母の姉妹の伯母の見舞いに故郷に行くが、目もろくに見えない彼女はかなりよたっていた。また、ぺネロぺには旦那と若い娘が一人いる。ある日仕事に出ない彼を問いただすと失業したとのこと。ペペロネは今まで以上に働かなくてはと思っているところに事件が起こる。
なんと、娘が旦那を刺し殺したのだ。実の父娘でないことをいいことに、父が娘を犯そうとする時に一気に刺し殺したのだ。そんな時、伯母が死んだという知らせが同時に入るが自分は取り込んでいけないと言う。また、ぺネロぺがつとめていたレストランの店主が突然現れ、自分はもうやめてしまうのでと鍵を預ける。
ぺネロぺは死体をくるみ、レストランの冷蔵庫に運ぶ。
そんなころ伯母の葬儀に行った姉が葬儀でとんでもないことに出くわす。

そこから奇妙なストーリー展開を見せる。一瞬これはゴースト系の映画なの?と錯覚を起こす。でもそうでないことがわかり、ぺネロぺ姉妹とぺネロぺの娘、あと意外な登場人物を含めて奇妙な人間模様が展開される。近親相姦なんてどきついこともテーマになっている。

ぺネロぺはひょんなきっかけで空いているレストランの経営をする。そこで見せる美人マダム役はなかなかのもの。胸が大きく開いたドレスにはドッキリしてしまう。また、こういう場面ではペドロ アルモドヴァル監督の色彩感覚のすごさの本領が発揮される。なかなかである。

女性映画かもしれないが、ペドロ アルモドヴァル監督のファンは見ておいてもいいだろう。

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