映画とライフデザイン

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映画「貴公子」キムソンホ

2024-04-29 21:13:57 | 映画(韓国映画)
映画「貴公子」を映画館で観てきました。


映画「貴公子」は韓国得意のアクションサスペンス作品で、名作「新しき世界」パクフンジョン監督がメガホンをもつ。GWに入って何気なくNetflixオリジナルの日本のアクションモノ「シティハンター」を観るが、面白くない。リカバリーで何かアクションモノを観ようとこの映画を選択する。実績のある監督だけに期待できそう。

地下格闘技の世界でボクサーをやっているフィリピン在住の青年マルコ(カンテジュ)は、母親の医療費を捻出するために略奪の一味にも加わる養護施設育ちの底辺を彷徨う男だ。そこに富豪の父親の代理人と称する弁護士が現れる。すぐさま韓国に帰国して欲しいと飛行場に急ぐ。航空機の中で友人だと名乗る不気味に笑う男(キムソンホ)に声をかけられる。


韓国で父親と称する男に会いに行こうと、弁護士と同乗していると、飛行機で出会った男が運転するベンツが幅寄せをしてきて、クルマは道路を外れて大破する。追ってきた男から懸命に逃げようとするが。


韓国アクション映画らしくレベルは高く、スリリングな場面が続く。
カーチェイスと家の屋上や塀をつたわっての逃亡劇は見ごたえ十分だ。


フィリピンと韓国の混血をコリアンフィリピーノ略して「コピノ」というらしい。これは初めて聞く。日本に大挙して出稼ぎに来たジャパユキさんが混血の子どもを産んでいたのと同じように韓国でも同じようなことがあったのであろう。施設で育った青年だ。裏社会の格闘技でキックボクシングをやって母親の治療費のために金を稼ぐが、強奪にも加わる。バクチにもカネを投入して負けている。

その混血青年マルコが富豪の息子とわかるので、てっきり彼が主人公の貴公子だと思ったら違う。徹底的に追跡する常に不気味な笑みを浮かべる男が実は貴公子なのだ。演じるキムソンホはNHKからフジTVに移った青井アナウンサーに似ているイケメンだ。

最後まで味方なのか悪役なのかよくわからない。この男だけ意図が見えない。格闘能力は高い。コピノと言われる混血少年をひたすら追い続ける。観客に恐怖心すら起こさせる。韓国クライムアクションによく登場する不死身な男だ。マルコはひたすら逃げまくる。スリラー映画での悪役みたいだけど結局主役だ。


マルコの追跡にかかわるユンジュという女や富豪の息子にあたるハンなど残忍な奴らも登場させてのカーチェイスはもの凄い迫力だ。中央分離帯のない自動車専用道路でバシバシUターンを連発する。高級車やベンツもつぶしてしまう。カメラアングルもいったいどうやって撮っているんだろうというスリリングなショットだ。

韓国映画の予算取りは日本より大きい感じがする。日本映画ではなかなかこうはいかない。東南アジアでの外国ロケの映画も目立つ。ここでも不気味なフィリピンの夜を映し出す。映像のレベルは高い。

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