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映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

亡き父といった店2

2008-07-20 05:13:22 | 食べもの

亡き父は焼肉が大好きだったし、にんにくやキムチのにおいを朝方プンプンさせていることが多々あった。B型で自分の好きなようにやっている父だった。
父が37歳の時に祖父がなくなり、その後は海外にも年8から10回行っていた。特に台湾や韓国にはずいぶんいった。私自身キムチが嫌いなせいか、韓国にはまったく興味がなかった。当時の韓国はキーセンパーティ華やかなころ、しかも戒厳令で夜間外出禁止令が出されていた時期もあって、しこたま遊んでいた気がする。

父といった店は五反田が軸になっている。五反田有楽街に力道山の親友がやっている焼肉屋があった。数年前「力道山」という映画があって、力道山が深夜身を隠して親友に会いに行く場面がでていた。その焼肉屋だと思う。子ども心にたれがおいしかった記憶がある。
今の品川駅港南口は高層ビルが立ち並び、信じられないくらい近代化されたが、昭和40年代は異様な場所であった。通常品川駅は高輪口で下りる。そちらにしか出口はないものだと思っていた。ところが、父が駅の反対側へ焼肉を食べに行こうと言ってきた。山手線で品川駅をおり、いつもと反対方向に歩いていった。
ものすごく歩いた印象がある。そうするとそこにぜんぜん知らない出口があった。
出口を下りると、高輪側とまったく異なる風景であった。汚い家が立ち並ぶのようだった。その中で父と焼肉を食べた。
店の中では労務者風の男性たちがしこしこ食べていた。それまで行っていた焼肉屋とイメージがまったく違うので戸惑った。勘定の段になって確か500円強位だった気がする。あまりの安さに父とともにびっくりした。変な肉を食べさせられたのかと思い気持ち悪くなった。40年近い前なのにあの時の光景は忘れられない。
それ以来怖くて品川駅の港南口は下りれなかった。
平成のはじめに大阪に転勤になった。その時大阪で昔品川港南口で見た光景と同じような光景をひさしぶりに見た。その時はもう大丈夫であった。

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