映画とライフデザイン

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映画「渇きと偽り」エリックバナ

2022-09-23 20:18:09 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「渇きと偽り」を映画館で観てきました。


映画「渇きと偽り」エリックバナ主演のクライムサスペンス映画である。「ミュンヘン」「ハルク」などのエリックバナが久々に母国オーストラリアに戻って主演を張る作品だ。ベストセラー小説「the dry」ロバートコノリー監督で映画化した。余計なことだが、「秘密の森、その向こう」が大外しのつまらなさで、違ったテイストで選んだら、想像以上におもしろかった。

映画がはじまり、町の上空から広大な大平原を映す。これがアメリカといわれても誰も疑問に感じないであろう。キエワラの町は年324日晴れていて乾燥しきっている。火災が起きやすい状況になっている。観光大国のように見えるが、実はまさにdryなエリアということがわかる。

オーストラリアの連邦警察のエリートであるアーロンフォーク(エリックバナ)は、高校時代の友人ルークの葬儀に出席するために故郷のキエワラに帰郷する。ルークは妻子を殺してそのまま自殺した。言葉も話せない乳幼児だけ残してルークが自ら死んだのかルークの両親も信じられない様子をみて、警察官の職務としては休暇中にも関わらず真相を知りたいと動き出す。


高校時代の女友達グレッチェン(ジュネヴィーヴ・オーライリー)はアーロンを歓迎してくれたが、キエワラの町の人はアーロンをよく思っていない。それは、20年前に川で水死したルーク、アーロンの共通の友人エリーの死にアーロンが関わっている疑いが当時あったのだ。アーロンは父とともにそのとき町を離れている。エリーの死の真相も探りながら、ルークが本当に家族と心中を図ったのか地元の警官レイコーとともに調べていく。


謎解き要素が強いストーリーで徐々に引き込まれる映画だ。
結局2つの謎解きに付き合う。20年前の水死の真相と今回の一家心中の真相だ。ここでは、謎を追うアーロン自身が最初の水死事件の犯人とも疑われてもおかしくない状況にある。水死の前にエリーにアーロンが渡した「川で逢おう」というメモが遺品としてあったのだ。エリーの親や親類にいやがらせをうける。ルークにも水死事件の犯人になってもおかしくない振る舞いがある。


この映画では、映画の進行とともに、いろんな登場人物のうち誰が殺しをやってもおかしくないと観客が推理するような場面をいくつもつくる。これがうまい。自分も途中で、ある人物が犯人で決着するのかと思った。その推理をはずしながら展開するので画面から目が離せない。やっぱり、ミステリータッチのクライムサスペンスは良いねえ。

上映館は少なく、観客も少なかった。
でもおすすめのサスペンスである。

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