映画とライフデザイン

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映画「LUCY ルーシー」 スカーレットヨハンソン

2014-09-01 04:46:43 | 映画(洋画:2013年以降主演女性)
映画「LUCY ルーシー」を映画館で見てきました。
予告編でスカーレット・ヨハンソンが並みいる敵をなぎ倒す姿を見てゾクゾクしてしまう。しかも、リュックベッソン監督作品とあれば見に行くしかない。


全米興行収入№1になったくらいで、映画館も開演30分前にいったのに最前列の席だ。山盛りのポップコーンを持ったカップルだらけである。あの予告編のインパクトは強い。思わず映画館に足を運んでしまう魔力があるのであろう。見せ場はいくつかあったが、普通かな?

ごく普通の生活を送っていたルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、ある日台湾で韓国マフィア(チェ・ミンシク)の闇取引に巻き込まれ、下腹部に新種のドラッグの入った袋を埋めこまれる。


だが体内でドラッグが漏れ出すアクシデントによって、彼女の脳は突如覚醒し始める。
「頭脳拡張20%」――驚異的なスピードで言語をマスター、「頭脳拡張40%」――目に見えない電波をコントロール……。
脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)が見守る中、ルーシーは次々と人智を超えた能力を発揮する。


同時に人間性が失われていき、自身でさえもコントロール不能な状態となって暴走を始めるのだった。やがて、彼女の脳は100%覚醒へと近づいていく……。(作品情報より)

いやいやながら運び屋まがいのことを友人に強制される。そのスーツケースを持った男が消され、ルーシーは韓国人マフィアのもとへ連れ去られるが、このスーツケースに入っているのが、青色の粉末だ。気がつくと身体の中に埋め込まれている。この成分が突如彼女を変えていく。

リュックベッソン監督は「ニキータ」「ジャンヌダルク」と女性のスーパースターがお好きなようである。実際うまい。「レオン」も見ようによってはそうだ。ただここではがちょっとCGに頼りすぎな印象を持つ。一部彼らしいスピード感を感じさせる場面もあるが、意外に緩慢だと感じる。


1.スカーレットヨハンソン
ウディアレン監督「マッチポイント」以来、彼女の作品は欠かさず見ている。ボリューム感はあるが、サイボーグのようなモデル体型ではなく、親しみを感じる風貌だ。ウディアレン監督のドラマ形式の作品などに交じって、SFアクション系の作品にも出演する。予告編で見た通り、男たちをバッタバッタ倒していく姿はカッコいい。女性にも支持されるのではないか。
覚醒した脳でパリの街を逆走しながら運転していく姿にドキドキしてしまう。「トランスポーター」や「TAXI」をつくったリュックベッソン監督だけにカーチェイスはお手のものだ。パリの古い建物の間を猛スピードで走るシーンはさすがに見応えある。


2.チェミンシク
韓国サスペンスアクション映画に欠かせない存在になっている名優だ。ついこの間「新しき世界」を見たばかりだ。「悪魔を見た」や「悪いやつら」の活躍は凄まじく、リュックベッソン監督の目にも止まったことだろう。ただ、この映画での彼の起用は正解と言い難い部分がある。悪くはないのであるが、泥臭い韓国の裏社会の風景が似合うので、ハイセンスな映像にちょっと合わない印象を持った。


3.脳の潜在能力は10%しか使われていない。
よく言われる話である。
以前クリストファー・チャブリス&ダニエル・シモンズ著「錯覚の科学」という本を読んだ。なかなか面白い本だった。そこには「モーツァルトを聞くと頭がよくなる」などの説が信じられていることと同様に「脳は10%しか使われていない」という俗説への反論がある。

この本によれば、「ふつうの人は脳の潜在能力を10%しか使っていない」ということを72%の人が信じているという。90%の能力がまだ眠っているとしたら、問題が多すぎる。理由を引用する。
まず第1に、人の「脳の潜在能力」を測定する方法も、その能力のうち個人がどれくらい使っているのかを計測する方法も知られていない。第2に、長い間働いていないと脳組織は死んでしまう。もし10%しか使っていない場合、その割合を増やせる可能性はない。そして、人が脳のごく一部しか使っていないなら、自然選択によって脳はとっくの昔に小さくなっていただろう。

この話はわかっていても、もっと賢くなり、人知を超えた能力を得たいという願望は自分にもある。誰にもきっとあるので、このうたい文句には引き寄せられてしまうのであろう。怖いもの見たさとスカーレットヨハンソン見たさについつい映画館に足を運んでしまう。


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