映画とライフデザイン

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映画「SCOOP」 福山雅治&二階堂ふみ&大根仁

2016-10-02 20:05:04 | 映画(日本 2015年以降主演男性)
映画「SCOOP」を映画館で見てきました。


「モテキ」「パクマン」の大根仁監督の新作で主演は福山雅治と二階堂ふみだ。両作品とも大好きな自分としてはすぐさま見に行くしかない。映画館にいくと、大根仁監督と福山雅治の舞台あいさつが放映されていた。福山雅治が演じるのは、パパラッチのような有名人の私生活に忍び込むフリーカメラマンである。二階堂ふみは雑誌社の新人記者で福山演じるカメラマンの助手として修行に出るといった役柄だ。

序盤戦からテンポよく、2人がタレントや政治家の私生活にむりやり忍び込む姿を映しだす。なかなか面白い。人気ラジオ番組「福山雅治のSUZUKI Talking F.M.」のようなトークで福山は最初から卑猥な言葉を連発する。それにからむのが編集長吉田羊と助手になる二階堂ふみだ。二人とも好演だが、何より凄いのがリリーフランキーだ。この怪演が映画のレベルをあげる楽しく見れた映画であった。


写真週刊誌「SCOOP!」に所属し、数々のスクープ写真を撮ってきたカメラマンの都城静(福山雅治)。しかし、今では借金に追われつつ、フリーランスのパパラッチとして生活していた。そんな中、副編集長(吉田羊)から「SCOOP!」に配属されてきた新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とタッグを組むことを依頼される。情報屋のチャラ源(リリー・フランキー)からのネタと場数を踏んできて培ったベテランならではの勘を武器に次々とスクープをものにする静たちである。やがて大きな事件に関わることになるが。。。(作品情報引用)



無精ひげにラフな格好の福山雅治の姿は珍しい。昔コンビを組んでいた吉田羊扮するスクープ雑誌の副編集長に新人記者二階堂ふみ の面倒を見てくれと言われ、いやいや引き受ける。

夜中に車の中でスクープの瞬間を2人で待つ。何でこんなに遅くまでという感じだが、待っていると知っている人気アイドル男性が現れ、芸能人御用達のバーに入って行く。するとあとからモデルと思しき女の子が入ってくる。よし!出番とばかり、2人はカップルを装い店に入る。しばらくすると、盛り上がった男女は奥のカーテン越しの部屋でチュッチュしているではないか。福山雅治はお前の仕事だと二階堂ふみに言い、おれは車を横につけるからと外へ出る。
携帯のシャメでキスをしている2人の姿を撮った二階堂はあわてて逃げる。店の入り口は機転を利かせた福山がドアがあかないようにして、二人は福山の車で逃げる。最初のスクープだ。

そんなサクセスストーリーが続き、二階堂ふみ扮する新人記者も盗撮が楽しくなってくるのだ。

1.福山雅治と大根仁監督の舞台挨拶
大根仁監督ってどう思うか?という質問が福山雅治に投げかける。
自分は脚本を兼ねている映画監督の方がやりやすいと言う。映画の現場にいると、撮影現場でしかわからないような場面に出くわす。そういったときに、脚本を兼ねている監督の方が臨機応変に対応してくれるからやりやすいとして、大根監督への信頼感を示していた。なるほど

2.政治家の浮気をパパラッチ
日本テレビのジップで映画紹介をしている斎藤工が将来の総理候補の有力政治家を演じる。情報によれば、女子アナといい関係になっているらしい。政治家はSPに囲まれてホテルに入る。でもこのホテルで密会という情報を得ている。変装してホテルに入る女子アナと2人きりになるようだ。


二階堂ふみと福山雅治は2人が部屋にいるのを確認すると、ホテルの正面のビルの屋上へ行く。そこでシャッターチャンスを待つが、部屋はカーテンが閉まったままだ。どうするのか?と思っていると、なんとビルの屋上で花火を打ち上げる。何だということで、カーテンを開けた政治家と女子アナをパパラッチするという構図。この後逃げる2人をSPが追いかけるカーチェイスが繰り広げられるが、このシーンなかなか面白い

3.二階堂ふみ
園子温の映画「ヒミズ」で彼女に関心を持ち、ずっと追いかけている。「脳男」「私の男」での彼女は抜群の演技力を示す。「ほとりの朔子」も好きだ。母校の後輩にもなり、ファン度は上がったが、全部がいいとも思ってはいない。前作「ふきげんな過去」はわざとらしいセリフが今イチだし、「この国の空」もあまり合わない。


でもこの映画の二階堂ふみ はいい。なんかちょっとドジな雰囲気をもつコミカルな役をやった方がうまくいく。ヌードシーンはなかなか拝めないが、下着姿で福山雅治の愛撫をうける。このくらいが精いっぱいかな。

4.吉田羊
ある意味CMクイーンで40代にしてここまで脚光を浴びるのも珍しい。ここ最近の露出度は高い。敏腕雑誌編集者という役柄がものすごく似合っている。福山雅治演じるカメラマンと昔コンビを組んでいたという設定で、2人の間に元々関係があったような匂いをぷんぷんさせる。福山雅治とのキスシーンが用意されているが、世の福山ファンの嫉妬を一気に浴びるであろう。福山雅治とのベットシーンはないけれど、キスシーンだけで2人の濃厚なエッチを想像させてしまう吉田羊の色気を感じる。なかなかいい女だ。


5.リリーフランキー
「凶悪」の時にも感じたが、こういう得体のしれない役柄をやらせると抜群にうまい。情報屋なんだけど、昔からの貸し借りがあって福山雅治演じるカメラマンと友情を越えた関係にある。ここでは腕っぷしも滅法強いという設定だ。意外性があってドキッとする。ネタバレなのでこの程度にしておくが、ここではとんでもない動きを途中からする。その狂気に迫る表情が実にうまい。今年見た映画の中でも最大級の怪演で、助演男優賞ものだと思う。


福山雅治の汚れ役というもっぱらの評判だが、「福山雅治のSUZUKI Talking F.M.」でのトークを知っている自分としては、地でいっているんじゃないかな?という印象をもつ。二階堂ふみと吉田羊福山雅治とのキスシーンで大満足だったろう。大根仁監督作品にはハズレはないな。

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