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映画「暗数殺人」 キム・ユンソク

2020-11-19 20:26:49 | 映画(韓国映画)
映画「暗数殺人」は2018年の韓国映画


「暗数殺人」は韓国得意のクライムサスペンスだ。DVDジャケットに写るキムユンソクの顔を見て思わずピックアップ する。チェイサー哀しき獣にはずいぶんと衝撃を受けた。7つの届出のない殺人を告白した犯人を取り調べする刑事が証拠探しに右往左往する話である。

まず暗数殺人って何?って思うが、 暗数とはなんらかの原因により統計に現れなかった数字のことだそうだ。つまり被害者サイドから届出のない事件をふくめヤミに葬られた殺人のことを暗数殺人としている。暗数の意味がわからず、最初頭の整理をするのに時間がかかった。あっと驚く衝撃を受けるという映画ではないがキムユンソクが出演する映画だけはある。

釜山の場末のメシ屋で麻薬捜査班のキム・ヒョンミン刑事(キム・ユンソク)は麻薬の情報屋が連れた来たカン・テオ(チュ・ジフン)という男が「依頼されて遺体を運んでいる」という話を聞いているときにテオは恋人殺しの疑いで逮捕された。その後拘置所にいるテオからヒョンミンに連絡が入る。「おれは7人殺している。」と言われヒョンミンが拘置所に向かう。そこでテオは7つの殺人を告白する。


しかも、ヒョンミンに恋人殺しの証拠を警察にでっちあげされたと、実際にここに恋人の遺品があると指定したその場所に行くと本当にあった。テオは遺品のでっち上げを訴えることで減刑を勝ち取る。ヒョンミンはテオの供述が具体的で真実味があると実感する。

警察内部でもまともに相手をする者がいない中、上層部の反対を押し 切り捜査を進めてゆく。そして、テオの証言どおり白骨化した死体が発見されるのだが、テオは突然「俺は死体を運んだだけだ」と今までの証言をくつがえすのであるが。。。


1.キムユンソク
キムユンソクの一連の作品にはショックを受けた。作品としての韓国クライムサスペンスのレベルの高さも驚くきっかけである。チェイサーでは自分のホテトルで働く女性を探そうとして異常な殺人犯と対峙する男、哀しき獣では朝鮮族が住む中国から海を超えてやってきた裏社会の大物である。 特に哀しき獣でのまさに不死身と思わせる存在感に一気にファンになった。


ここでは若干違う。刑事の実績というのは検挙数なのに、まったく成績が上がらない刑事だ。 それなのにこの被害者の届け出がない暗中模索の事件に関わる。自白してくれているが、裁判でまったく違うことをいって反証する被告に対して、懸命に物的証拠を追っていく。キムユンソクの映画なのに暴力という場面がないのが意外な印象を受ける。

2.チュ・ジフン
裁判では捜査時の自白では有罪にならない。今回もテオの証言のほかに一切証拠はない。テオ本人はそれを分かっている。法に関する本を独房で何冊も読んでいる。血を見るのが何より好きな殺人鬼であるにもかかわらず、冷静さも持つ。日本のベストセラー「ケーキを切れない非行少年たち」に出てくる異常な少年たちと似ているところも多いが、法律の勉強をして結局最終的に無罪を勝ち取るための動きをする。Aという事件が有罪でも、BとCという事件で捜査側のミスから無罪を勝ち取り最終的に全部の事件を無罪にしようとするもくろみだ。


こういうテオをチュ・ジフンが巧みに演じている。今回はまさに狂気と思える顔つきをみせる。異常な目つきでの行為や路上でいちゃもんつけた男を徹底的にボコボコにする暴力シーンなどからキム・ユンソクよりも存在感を感じる

3.ムン・ジョンヒと木村佳乃
検察官を演じているムンジョンヒをみて木村佳乃と似ていると最初思った。ところが、何度もみているうちに似ているなあがまさか木村佳乃本人じゃないかと思うようになった彼女韓国語話せるのか?とまで感じてしまう。


ネット面白い。似ていることを投票しているサイトがあった。そこでは似ているの投票が当然多い。でもこの映画見たらもっと賛同する人増えるのではないかな。

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