映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

カンザスシティ  ロバートアルトマン

2011-08-10 07:45:37 | 映画(洋画 99年以前)
映画「カンザスシティ」はロバートアルトマン監督の96年の作品。
ルーズベルト大統領就任後の大恐慌下のカンザス・シティを舞台に、腐敗選挙がらみの誘拐騒動を描く人間ドラマ。カンザス・シティはアルトマン監督自身の故郷である。いつも大人数の登場人物で見るものを混乱させるロバートアルトマンも今回はそうはさせていない。志向が違うようだ。ジャズのシーンもたっぷり見せる。

1934年カンザス・シティが舞台だ。時の大統領ルーズヴェルトの顧問の妻ことミランダ・リチャードソンが、一人の女ブロンディことジェニファー・ジェイソン・リーに誘拐された。ブロンディの夫ことダーモット・マルロニーは黒人に化けて、黒人ギャングの顔役ことハリーべラフォンテが営むクラブの金を奪い捕らえられているのだ。
ブロンディは誘拐して夫を救い出そうとしている。誘拐と解放の条件を伝える。誘拐した女とされた女の二人の間は次第に奇妙な友情が芽生えるが。。。。


アルトマン映画の割には単純なストーリーだ。登場人物も少ない。それはそれでわかりやすくていいんだけど。背景はよくわからないが、往年のジャズクラブを見せることで遊びの映画を作ろうとしていたのであろうか?
実際「ジャズバトル」と称して、かなり強烈なジャズセッションを聴かせる。これがなかなかいい。サックスバトルも冴えまくる。普通2人のサックスがいても共演という感じでバトルというイメージにはさせない。イヤーこれは凄い。でも映画それ自体は今一つな気がする。いつもさまざまな伏線をはるストーリーなのにアルトマンも中途半端なのかもしれない。
それでもジェニファー・ジェイソン・リーは好演だと思う。誘拐といっても何か間抜けで、笑えるキャラだ。ハリーべラフォンテは今回は歌わずマフィアの黒幕役だが、これがうまい。親分らしい貫禄がある。

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