フランス映画「スザンヌ16歳」を映画館で観てきました。
スザンヌ16歳はまだ20歳のスザンヌ・ランドンが自らメガフォンを持ったパリを舞台にした青春物語である。予告編で見たパフォーマンスが奇想天外で気になっていた作品だ。ちょいと古いがソフィーマルソーの「ラ・ブーム」を見たときと同じような後味が残る。
スザンヌランドンはフランスのベテラン俳優ヴァンサンランドンがサンドリーヌ・キベルランと結婚していたときに生まれた娘であり、ある意味血統書付きである。
20歳の女の子が自ら監督脚本の作品に普通であれば、誰もスポンサーにはならないでしょう。俳優の両親は離婚しているとはいえ、周囲の映画人はみんな何かと2人に世話になっているはずだから、協力したのだと思う。学生のノリだけでできてしまった映画ではない。ちゃんとプロがつくったレベルのフランス映画だというのは実際に見ればよくわかる。
16歳の高校生スザンヌ(スザンヌランドン)は同級生には馴染めない日々を過ごしていた。ある時、演劇のシアターの前で35歳の舞台俳優ラファエル(アルノー・ヴァロワ)を見かけて、魅かれる。偶然を装いスザンヌがラファエルに近づいていくと、たびたび見かけていたスザンヌに好意を持つようになる。やがて、2人はお互いひかれていくようになるという話である。
観念的なフランス哲学に基づくようなむずかしさはなく、やさしいフランス語での会話が中心で、簡潔で意味がとりやすい。ストーリーは平坦で強烈にインパクトがある場面は少ない。でも何となく共感を覚えるシーンが詰まっている映画である。
⒈16歳の女の子と35歳の男性の恋
先般、立憲民主党の議員が「50代の男性と14歳の女の子が同意の上でメイクラブするのを罪にするのはおかしい」という趣旨の話をして、何と議員辞職するハメになった。発言のあとは、周囲からはかなり強いバッシングを受けた。復帰不能である。実際に恋の先進国フランスではどう捉えるのであろう。
ここでは35歳の男と16歳の高校生の恋だ。最初から、周囲の会話にまったく馴染めず、ディスコパーティのようなみんながはしゃぐパーティで浮いてしまう主人公を映す。アランドロンのようなフランスの典型的二枚目とは到底言えない20近く上のヒゲ面の男にグイっとひかれる。そんなことってあるのであろうか?
ただ、こういう恋は実現していなかったとしても、スザンヌランドンがこういうおじさんに憧れていた経験があるからこそできたストーリーというのはあるだろう。俳優の子だけにませているのは間違いない。
⒉恋のはじめのウキウキ
恋のはじめの気分の盛り上がりが素直に表現されている。むしろ、16歳のスザンヌの方が近づこうと積極的に仕掛ける。そして、遠くから見つめていたラファエルと初めて言葉を交わそうとするときのはにかんだ笑顔がかわいい。そして、朝食を一緒に食べようと誘われたときのパリの街角で踊るウキウキしたダンスに、10代のときの純な恋心が現れていてさわやかだ。
カフェで2人が一緒にヘッドホンでオペラを聴きながら、ラジオ体操のように首を振りながら、一緒のタイミングで振り付けをしているようなパフォーマンスが奇想天外でで実にいい感じだ。
⒊女の子にとっていちばん身近な異性
スザンヌランドンはパパっ子なのかもしれない。男と付き合うかどうか位の女の子にとっていちばん身近な異性は父親だろう。スザンヌは父親に「男の人って、スカートをはいているのとズボン姿とどっちを好むの?」と聞いていく。ハゲ親父はめんどくさいなあといった感じで、スカートと言う。すると、スザンヌはまさにツイッギーのミニより短い超ミニスカートをはいてラファエルの前に現れる。化粧のまねをしたり、急激にませていく。
実際にスザンヌは実父に対してもこんな感じなんだろうなあというのが、選択したセリフの数々を聞いてよく感じられる。それはそれで、娘を持つ自分から見たら好感がもてる。いい後味が残る。
スザンヌ16歳はまだ20歳のスザンヌ・ランドンが自らメガフォンを持ったパリを舞台にした青春物語である。予告編で見たパフォーマンスが奇想天外で気になっていた作品だ。ちょいと古いがソフィーマルソーの「ラ・ブーム」を見たときと同じような後味が残る。
スザンヌランドンはフランスのベテラン俳優ヴァンサンランドンがサンドリーヌ・キベルランと結婚していたときに生まれた娘であり、ある意味血統書付きである。
20歳の女の子が自ら監督脚本の作品に普通であれば、誰もスポンサーにはならないでしょう。俳優の両親は離婚しているとはいえ、周囲の映画人はみんな何かと2人に世話になっているはずだから、協力したのだと思う。学生のノリだけでできてしまった映画ではない。ちゃんとプロがつくったレベルのフランス映画だというのは実際に見ればよくわかる。
16歳の高校生スザンヌ(スザンヌランドン)は同級生には馴染めない日々を過ごしていた。ある時、演劇のシアターの前で35歳の舞台俳優ラファエル(アルノー・ヴァロワ)を見かけて、魅かれる。偶然を装いスザンヌがラファエルに近づいていくと、たびたび見かけていたスザンヌに好意を持つようになる。やがて、2人はお互いひかれていくようになるという話である。
観念的なフランス哲学に基づくようなむずかしさはなく、やさしいフランス語での会話が中心で、簡潔で意味がとりやすい。ストーリーは平坦で強烈にインパクトがある場面は少ない。でも何となく共感を覚えるシーンが詰まっている映画である。
⒈16歳の女の子と35歳の男性の恋
先般、立憲民主党の議員が「50代の男性と14歳の女の子が同意の上でメイクラブするのを罪にするのはおかしい」という趣旨の話をして、何と議員辞職するハメになった。発言のあとは、周囲からはかなり強いバッシングを受けた。復帰不能である。実際に恋の先進国フランスではどう捉えるのであろう。
ここでは35歳の男と16歳の高校生の恋だ。最初から、周囲の会話にまったく馴染めず、ディスコパーティのようなみんながはしゃぐパーティで浮いてしまう主人公を映す。アランドロンのようなフランスの典型的二枚目とは到底言えない20近く上のヒゲ面の男にグイっとひかれる。そんなことってあるのであろうか?
ただ、こういう恋は実現していなかったとしても、スザンヌランドンがこういうおじさんに憧れていた経験があるからこそできたストーリーというのはあるだろう。俳優の子だけにませているのは間違いない。
⒉恋のはじめのウキウキ
恋のはじめの気分の盛り上がりが素直に表現されている。むしろ、16歳のスザンヌの方が近づこうと積極的に仕掛ける。そして、遠くから見つめていたラファエルと初めて言葉を交わそうとするときのはにかんだ笑顔がかわいい。そして、朝食を一緒に食べようと誘われたときのパリの街角で踊るウキウキしたダンスに、10代のときの純な恋心が現れていてさわやかだ。
カフェで2人が一緒にヘッドホンでオペラを聴きながら、ラジオ体操のように首を振りながら、一緒のタイミングで振り付けをしているようなパフォーマンスが奇想天外でで実にいい感じだ。
⒊女の子にとっていちばん身近な異性
スザンヌランドンはパパっ子なのかもしれない。男と付き合うかどうか位の女の子にとっていちばん身近な異性は父親だろう。スザンヌは父親に「男の人って、スカートをはいているのとズボン姿とどっちを好むの?」と聞いていく。ハゲ親父はめんどくさいなあといった感じで、スカートと言う。すると、スザンヌはまさにツイッギーのミニより短い超ミニスカートをはいてラファエルの前に現れる。化粧のまねをしたり、急激にませていく。
実際にスザンヌは実父に対してもこんな感じなんだろうなあというのが、選択したセリフの数々を聞いてよく感じられる。それはそれで、娘を持つ自分から見たら好感がもてる。いい後味が残る。