映画「幸せなひとりぼっち」は2015年公開のスウェーデン映画だ。
ミニシアターでロングランでやっていた。スウェーデンでは人気だったということだったけど、主人公の顔がどうも好かなくてdvdスルーだ。でも気になるので観てみる。最初はこの主人公の振る舞いがうっとうしくて、いやな感じだったけど、回想場面での妻役のイーダ・エングヴォルがチャーミングで素敵な女性を演じてくれるので映画に引き込まれる。作品情報には書いていない後半戦の展開はなかなかいい感じで良作だと思う。
愛する妻を亡くした孤独な中年男オーヴェ(ロルフ・ラスゴード)。近所には規律に厳しい人間として知られていた。年齢を重ねてからは気難しさに拍車がかかり、いつしか厄介なおじさんと化していた。地域の治安を守るため、共同住宅地の監視役を自ら買って出ていたのだが、数年前、自治会長選挙で落選。今や、誰からも望まれていない見回り日課とする日々を送っている。
オーヴェは43年間、鉄道局職員としての仕事を全うしてきたが、突如クビを宣告されてしまう。亡き妻の面影が脳裏をよぎり孤独に耐え切れなくなった彼は、自宅の天井にロープをかけ、首つり自殺を図る。ところがその時、向かいへ引っ越してきたパルヴァネ一家の騒がしい声がオーヴェの耳に飛び込んでくる。一家の車がオーヴェの家の郵便受けにぶつかってしまい、自殺どころではなくなってしまう。オーヴェは外へ飛び出すと烈火のごとく怒り、挨拶もしないまま代わりに車を駐車場にきれいに車を停め、ぶつぶつ文句を言いながら家に帰る。
翌日、迷惑をかけたと思ったパルヴァネ(バハー・パール)が、お詫びのペルシャ料理を届けに来る。この美味しい手料理をきっかけに、思いがけない友情が芽生えていく。近所同士のあたたかい交流に心を溶きほぐされていくオーヴェ。やがて、オーヴェは妻・ソーニャ(イーダ・エングヴォル)との出会い、そして、妻と自分の人生を一変させたある出来事について語り始めたのだった…。(作品情報より)
設定では59歳で自分もその年齢に近づいてきたけど、老けているなあこの主人公。60歳代半ばにしか見えないよ。しかも頑固おやじで融通が利かないイヤな奴だ。しかも長らく務めた勤務先ももクビになる。愛し合って結婚した妻はもうこの世にいない。子供もいない。自殺しようと何度も試みるけど、そのたびごとに誰かが訪ねてきたりして失敗する。
そんな話が繰り返しあり、なんかつまらないなあと思っているときに回想シーンになる。若き日のオーヴェがソーニャと知り合うシーンが出てくる。列車の中で偶然出会った2人だけど、徐々に近づいていく。内気なオーヴェをソーニャがリードして結ばれていく。この時のソーニャの振る舞いが実に素敵だ。そうしていくうちに目が覚める。死ねない。
2人には子供がいない。何でいないの?とも思っていたが、かなり重要な秘話が隠されている。ここからはネタバレになるから言えないが、この映画ここから先がいい。エンディングへの持ち込み方もうまい。残り4分の1でもっている映画かもしれない。
でも若き日のオーヴェと今の親父ぶりはちょっとギャップがありすぎるんじゃないのかな?
ミニシアターでロングランでやっていた。スウェーデンでは人気だったということだったけど、主人公の顔がどうも好かなくてdvdスルーだ。でも気になるので観てみる。最初はこの主人公の振る舞いがうっとうしくて、いやな感じだったけど、回想場面での妻役のイーダ・エングヴォルがチャーミングで素敵な女性を演じてくれるので映画に引き込まれる。作品情報には書いていない後半戦の展開はなかなかいい感じで良作だと思う。
愛する妻を亡くした孤独な中年男オーヴェ(ロルフ・ラスゴード)。近所には規律に厳しい人間として知られていた。年齢を重ねてからは気難しさに拍車がかかり、いつしか厄介なおじさんと化していた。地域の治安を守るため、共同住宅地の監視役を自ら買って出ていたのだが、数年前、自治会長選挙で落選。今や、誰からも望まれていない見回り日課とする日々を送っている。
オーヴェは43年間、鉄道局職員としての仕事を全うしてきたが、突如クビを宣告されてしまう。亡き妻の面影が脳裏をよぎり孤独に耐え切れなくなった彼は、自宅の天井にロープをかけ、首つり自殺を図る。ところがその時、向かいへ引っ越してきたパルヴァネ一家の騒がしい声がオーヴェの耳に飛び込んでくる。一家の車がオーヴェの家の郵便受けにぶつかってしまい、自殺どころではなくなってしまう。オーヴェは外へ飛び出すと烈火のごとく怒り、挨拶もしないまま代わりに車を駐車場にきれいに車を停め、ぶつぶつ文句を言いながら家に帰る。
翌日、迷惑をかけたと思ったパルヴァネ(バハー・パール)が、お詫びのペルシャ料理を届けに来る。この美味しい手料理をきっかけに、思いがけない友情が芽生えていく。近所同士のあたたかい交流に心を溶きほぐされていくオーヴェ。やがて、オーヴェは妻・ソーニャ(イーダ・エングヴォル)との出会い、そして、妻と自分の人生を一変させたある出来事について語り始めたのだった…。(作品情報より)
設定では59歳で自分もその年齢に近づいてきたけど、老けているなあこの主人公。60歳代半ばにしか見えないよ。しかも頑固おやじで融通が利かないイヤな奴だ。しかも長らく務めた勤務先ももクビになる。愛し合って結婚した妻はもうこの世にいない。子供もいない。自殺しようと何度も試みるけど、そのたびごとに誰かが訪ねてきたりして失敗する。
そんな話が繰り返しあり、なんかつまらないなあと思っているときに回想シーンになる。若き日のオーヴェがソーニャと知り合うシーンが出てくる。列車の中で偶然出会った2人だけど、徐々に近づいていく。内気なオーヴェをソーニャがリードして結ばれていく。この時のソーニャの振る舞いが実に素敵だ。そうしていくうちに目が覚める。死ねない。
2人には子供がいない。何でいないの?とも思っていたが、かなり重要な秘話が隠されている。ここからはネタバレになるから言えないが、この映画ここから先がいい。エンディングへの持ち込み方もうまい。残り4分の1でもっている映画かもしれない。
でも若き日のオーヴェと今の親父ぶりはちょっとギャップがありすぎるんじゃないのかな?