映画とライフデザイン

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永遠の僕たち ミア・ワシコウスカ

2012-06-08 05:07:58 | 映画(洋画 2010年以降主演男性)
映画「永遠の僕たち」はガスヴァンサント監督による人間ドラマだ。
青春ものの色彩も強い。

ガスヴァンサント監督といえば、「グッドウィルハンティング」が一番大好きな作品、マットデイモン演じる精神が破壊した数学の天才をメインにした傑作だ。
ショーンペンがオスカーを獲った「ミルク」もゲイ物だけに好き嫌いがあるがいい味出していた。
そんな監督の新作だから当然見る。

死や霊をめぐる話なので、好き嫌いあるかもしれないが、自分にはよく見えた。
日本の特攻隊の精霊を加瀬亮が演じる。これはこれで悪くない。
何よりミア・ワシコウスカのかわいさがいいムードだ。


主人公(ヘンリーホッパー)は高校を退学になってブラブラしている青年だ。彼は葬式めぐりを日課にしていた。自分に関係のない人の葬儀に参列するのだ。ある葬式で参列の一人の女の子(ミア・ワシコウスカ)と知り合いになった。
葬儀屋に声をかけられた。「ここ1ヶ月で君を三回見たけれど、どういうことなんだ」と
そのとき彼女が横から「わたしは故人の姪で、彼は私のボーイフレンドだ」と助け舟を出してくれた。
そこを出て2人は歩いて語り合った。主人公は父母の墓に向かいながら自分の身の上を話した。
自分は大きな交通事故にあった。そのとき父母がなくなり叔母と一緒に暮らしている。
自分もそのとき3分間死んだ状態になったと。
そういう臨死状態をしたせいで、主人公は日本軍の神風特攻隊の精霊ヒロシ(加瀬亮)と会話ができるようになった。いつも一人でいる主人公は特攻隊の戦士の精霊とゲームをしたりして遊んでいる。
彼女は重い病気にかかっていた。MRIの検査をしたら、余命はあと3ヶ月だといわれる。
でも主人公は3ヶ月あればたくさん一緒に遊べるよと二人はデートするようになる。
病院の霊安室でデートしたり、ハローウィンのときに主人公が日本軍の戦闘服を着て、彼女が日本の着物を着てデートしたり楽しい日々を過ごすのであるが。。。。

なんとビートルズの「TWO OF US」で映画はスタートする。映画「LET IT BE」のシーンが懐かしい。
後期では珍しいジョンとポールがマイクを一つにしたアコースティックギターがやさしいセッションだ。
クレジットを見ると音楽はダニエル・エルフマンだ。ご存知ティムバートン映画の派手な映画音楽をかき鳴らす作曲家だ。
でもここではおとなしい。アコースティックギターをベースに優しい音楽が流れる。70年代初頭のCSN&Yやアメリカを思わせる。ダニエルにはきわめて珍しいパターンだ。
シンプルなフランス語の歌なんかはいい感じだ。

その優しさムードは主演女優のミア・ワシコウスカの持っているなんともいえない優しい姿とあっている。
設定はダーウィンの本を読む、動物が好きでそのスケッチを楽しむ女の子だ。
ここでの彼女は実に素敵だ。ショートカットは初期のグゥイネスパルトロウや60年代に一世を風靡したツィギーを思わせる。
名前からして東欧系なのか色白美人だ。

「アリスインワンダーランド」「キッドオールライト」や今度公開の映画にも出てくる。キッズオールライトは別として時代物なので髪の結い方が違う。今回本質的な素材のよさが表面に出ている。

本当にかわいい。
こういう女の子とデートしてみたいなあと感じさせる良い雰囲気を出している。
主人公はバドミントン、ボート、スケッチ、フェンシングいろんなデートを楽しむ。楽しそうだなあ。
神楽坂恵の爆乳が炸裂するワイルドな映画を見た後で、あっさり系でよかった。
濃い目のデミグラスソースのビーフシチューを食べた後に、あっさりとした白身魚の生ものを食べるような感覚だ。

この映画は彼女に尽きる。
コメント
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