【アジア杯】UAE戦雑感・・・自由を得た日本代表

2007-07-15 | サッカー日本代表

アジアカップグループリーグ第2戦
日本代表vsUAE代表        3-1
UAE戦採点、レポートはこちらを検索(ランキングへ)



カタール戦では終盤のミスから同点を許し、ドロー
経験の少ない選手達も多く、
3連覇を狙う日本にとってUAE戦は最大の山場となった。

UAE戦では、ようやく2トップを採用。
元々中盤にパサーが多い日本にワントップは不利だって。ねぇ(苦笑)
報道されていた矢野ではなく、巻さんでしたけど・・・
まあ結果を出してくれさえすれば何でもいい。

予想通り序盤は、後の無いUAEがペースを握る。
しかし前回の反省も踏まえ集中の高い守備で跳ね返す。
カタール戦よりも更に厳しい気象条件だったということもあり、
予想以上に早くUAEはペースダウン。
次第に日本が持ち前の運動量で主導権を握った。
考えてみれば日本だって恐ろしい気候条件の中、試合してるわけだからね。
今大会は、この気候を制したものが優勝を手にすることになるだろうか。

この日の日本の特徴としては、サイドがポジションを高く保てたこと、
そして前線の選手が自由に動けたことがある。
UAEの守備が遅く、中盤がフリーになる状態も多かったし、
何よりシンプルなプレーがUAEの守備を混乱させた。
繋ぐことに意識しすぎてゴール前に運ぶまでに時間がかかったカタール戦
とは大きく違ったのはこの点ではないだろうか。
得点に繋がるプレーは意外なほどシンプルなものが多い。
特に先制点は実にシンプルながら、
正確な技術と経験に裏打ちされた理想形だった。

攻撃の選手達にプレーする上で精神的な自由が与えられたこと、
状況に応じて判断し、次のプレーを自分達で考える事ができたこと、
そしてそれを決定付ける力があること。
根底に統一された意識がある上で、
自由を与えた事が寧ろ、日本代表に加えた力は大きかった。

前半に3得点
出来すぎなほど、理想的な展開だったが、
後半は全く違うチームになってしまった。
相手のラフプレーなどの影響もあったかと思うが、
一人少ない相手に失点を許したのは反省材料。
カタール戦に続き、カウンター対策の課題が依然残っている。
日本との対戦の場合、相手はカウンター狙いというチームも多く、
対策は急務である。

失点前のラフプレーでボランチの鈴木が負傷し、動きが鈍る。
カタール戦でもそうだったが、中盤の守備にやや不安が見える日本。
鈴木の動きは明らかに鈍かったので、
早く対処すべきだったのではないかと悔やまれる。

終盤はポゼッションでは日本が大きく上回るも追加点は生まれず。
ショートパスを繋いでいくが、効果的な縦への動きが見られない。
時間稼ぎが目的ならばあれで良かったとも思うが、
残り時間数、投入選手のタイプから見てもオシムが
時間を稼ぐ意図であったのかはやや疑問でもある。

何はともあれ、取るべき時にしっかり結果をさせたことが一番大きい。
追い込まれた状況の中で、この結果を出せたことは、
精神的な成長にも繋がると思う。
次戦は地元、好調なベトナムとの対戦。
この一戦の勝敗によって生きるかか死ぬかという状況に変わりは無いが、
追い込まれた時ほど冷静で強い、
過去アジアカップでも何度も見せてきたその姿を見せてくれる事を祈る。
UAE戦詳細レポートは
こちらから検索(ランキングへ)


ナビスコカップ準決勝進出観戦記?―「大島祭」

2007-07-15 | ナビスコカップ

ナビスコカップ準々決勝第2戦
FC東京vs横浜FM@味スタ    2-4(TOTAL3-4)

ナビスコ全対戦レポートはこちらを検索(ランキングへ)


準決勝進出を賭けた最高の緊張感。
台風近づく大雨の中でも多くのマリサポが味スタへかけつけた。
何故か大雨だとテンションが上がる。
やはり私は変態だろうか。

激しく雨が降り続ける中、試合は始まった。
河合にかわりボランチには那須。
そしてエウチがついにスタメン出場を果たした。
どうやらヒロミはエウチとやらがどんな選手なのか判らず対策に苦心した
そうだが、メンバーであるうちでも判らないw
知っているのはただ空回りするということと、
良いエウチか悪いエウチが出るかは賭けということ・・・(苦笑)

序盤はやや東京ペースだったか。
スリッピーなコンディションの中、
うちのミスから哲也と1対1の決定的なピンチを迎えるも、
相手もコントロールできず外すなど幸運にも恵まれた。
東京はこれらの何度か訪れた決定的場面を決められなかったことが敗因か。
うちもだいぶ決定機は外したけどね。

10分を過ぎ、横浜がペースを握り出した。
ここ最近の試合と比べると非常に高くポジションを取る功治
積極的に前を向くプレーが攻撃をスムーズにさせる。
コンディション低下からボールの失いどころになってしまっていた
幸宏がベンチスタート。
ここのところ兄弟でパスを繋ぐことを意識しすぎ、
シンプルにプレーできなかった。また功治が守備に回ることも多かった。
しかし昨日は最終ラインも高く、中盤の守備も効いており、
功治が攻撃に専念できたことが最大の勝因と言ってもいいだろう。
やはり功治は前を向いたほうが怖い。

そして好調を維持している大島
昨日もポストの技術光ってたねぇ。
功治の先制点をアシストした際の身体の強さ、コントロールの技術と
ラストパスの柔らかさは最高だった。
そしてこの日の大島がいつもと違ったのは、決定力!(ごめん)
勝つ事はもちろん大事だが、やはりFWの活躍があってこそだと思ってた。
それにしても2得点2アシスト出来過ぎだよw
功治と大島のコンビはゴール前で自分達のプレーをしっかり出来れば
相手にかなりの怖さを与えられるコンビだということを再確認した。

後半早々の大島の追加点により第一戦とのトータルで逆転すると
完全な主導権を握ったのは横浜。
横浜は第一戦で自由にさせてしまった東京を、
中盤をコンパクトにすることで攻撃を遅らせ前線にパスを出させない。
東京の中盤(起点)をしっかりと封じた。
前対戦に比べると粘り強く守備が見られ安定感が見られた。
失点に繋がる信じられないミスも見られたが、外してくれた東京に感謝。
攻守のバランスが良い横浜はさらに追加点
後半から出場し4得点目を決めたマルケスも、
前試合同様効いていて、東京の守備をのらりくらりと翻弄した。

松田が故障によるアクシデントで退くと、
那須がCBに入り、天野がボランチに入った。
東京もシステムを変更し、猛攻を仕掛けてくると、
高く上げられた東京のサイドを抑える事ができず、2失点
天野にはワンボランチは無理だよな(苦笑)
陽介にしても選手交代が効果的に働かなかったのは残念だが、
4-2にて勝利。初戦の完敗を忘れさせる勝利だった。

勝敗の分かれ目は、雨対策にあったように思う。
雨の日の闘い方をしっかり出来たのが横浜だった。
守備面ではセイフティを徹底し、
攻撃においてはシンプルさを大事にした。
ゴール前へ簡単に放り込む。当たり前の事を当たり前に出来た。
チーム全体の意識を統一できた事が大きかったね。
そして何より勝ちたいという気持ちを強く感じる事ができた。
マルケスのゴールの時、円を作り喜び合う皆の姿は見ていても嬉しかったよ。

さて冒頭にも書いたエウチ
どうだったんでしょうかw
確かにスリッピーではあったけど滑りすぎるエウチ。
まさに空回りボーイ(苦笑)
それでも身体の使い方など、日本人には無いブラジル仕込みの動きも見られ、
面白そうな選手ではある。
是非コンディションの良い状態で見てみたい。もちろん良いエウチの方を。
ナビスコ準々決勝プレビューは
こちらから検索(ランキングへ)