この現実を受け入れられる日はくるのだろうか。

2010-11-30 | 横浜F・マリノス
今朝になり、新しい情報と共に詳細が各所で明らかになりました。
すでにサポーターによる抗議活動等が行われ騒ぎは大きくなっています。
私自身、昨日から静観しようと思いつつも、功治のブログを見た時の衝撃と動揺でいまだに頭は混乱しています。
そして今回の件に関して、自分の頭の整理すると共に、自分なりに考えてみました。

フロント、強化部、監督側は今回の事態を当然覚悟はしていたはずです。
それでも下さなければならない決断だった。
この決断にはきっと今までには感じたこともない痛みを伴う。
選手も、チームも、サポーターもそしてこの決断を下した張本人である側の人達も痛み、悩み、苦しみ抜いた上での決断だったと思うのです(そう思いたい。)

ここ数年無冠が続き、リーグ順位も中位に甘んじている。
フロントを代え、監督を代え、それなりに色々なことをしてきたけれど、何も変わらなかった。
それでもここ数年は新人選手の獲得にはしっかりと実績を積み、
そして若手選手の台頭もやっと見られるようになってきた。
しかし、やはり今年も結果は得られなかった。

名古屋にあって、横浜にないもの。横浜にはトップになるために足りものがいっぱいあるのだろう。
そのひとつが戦力。
それが顕著にあらわれたのがACL出場権を目指した終盤戦だったと思います。
両CBの離脱。確かに横浜でなくとも、両CBを欠くという事態は危機的です。
それでも、2人の選手を欠くことであそこまで壊滅的になってしまうのは明らかにチーム作りの根本がなっていなかったということ。
それはどこかの試合後に監督自身も発言をしていました。
もしACL出場権を得ていたとしたら、今回の件はなかったと思います。
このような状況で来季以降のチームに危機感を感じたのでしょう。
何かを変えなければ、何かをしなければ―。その結果、出た答えがコレだった。

横浜が来期以降どんなチームを作り、どう戦おうとしているのか、それはある意味明白です。
そして、今回の解雇の意図も分かるし、フロントとしてはやったことはごく普通のことなのかもしれない。
ただそれがマリノスにとって、サポーターにとって“特別な存在”松田直樹であったということが
ここまでサポーターを大きく揺るがし、動かしている。

松田直樹は私達にとって、本当に特別な存在です。
簡単には説明できないほど、とにかく特別な選手です。何も疑うことなくマツは“生涯マリノス”。
マリノスで引退をし、その後はコーチ・・・そんな未来を思い描いていたサポーターは少なくないはずだから。
だからこそ私達はこの現実を受け入れられずにいる。そしてマツ自身もきっと。

でも、果たして特別って何なのでしょう。
戦力として戦えなくても、ベンチ外が続いても、本人が引退を決断するまでチームに在籍をさせること、
それが結果としてチーム力の低下、若手の成長を阻むことになっても、その想いを突き通すことなのか―それは、違うと思うんです。
もちろん同じ仲間と、永遠に同じ目標を追いかけ、戦うことができたらどんなにいいか、それは誰もが望んでいます。
でも、そうさせてはくれない現実があるということも私達は忘れてはいけない。
そして残念ながらそれはマツにとっても例外ではなかった。

もし今回の解雇がマツではなかったら、功治ではなかったら、私達は同じ行動をとったでしょうか。
解雇撤回を強くフロントに求めていたでしょうか。現実のところ“マツだから”なんでしょう。
そうさせるマツの存在はやはり凄いのだと思うし、マツ自身が築いてきたもの、そのものなんだろう。
マツほどマリノスを愛し、そしてマツほどマリノスサポータに愛されている選手はいない。

でも功治だって、ジローだって、河合だって、坂田だってみんなマリノスを想ってくれているはずなんです。
誰もがチームを愛し、今までチームに貢献してきた選手達ばかりだということを私達は覚えていなければならない。
そして過去にマリノスを去ることとなった選手たちもそうだったと思うんです。
数年前、横浜から移籍していったある選手が最後に、
「できることなら最後までここで、サポーターと共に戦いたかったです」と心のうちを話してくれたことがあります。
彼の移籍が決定的になった頃、サポーターの間ではその選手への誹謗中傷が飛び交いました。
マツのようにメディアに発信することもできず、功治のように個人的なブログに想いを綴ることもできず、本当に辛かっただろうなと思います。
毎年いろんな理由でチームを去る選手がいる。
そしてその多くが、自分の想いを伝えることもできずにチームを去っていったことも忘れてはならない。
私達サポーターはメディア等から得た僅かな情報をもとに、それに対し思い思いの感情をぶつけます。
私もそのひとりです。
でも、「○○だから解雇は許せない。」「○○は解雇もしょうがない。」選手によって、行動する、しないでは、
まるで功治がブログで書いていたフロントの対応と変わらないのではないかと、ふと思ったんです。


私はこの記事を、自分の感情を抑えるために書いています。
自分自身に言い聞かせるように。
きっと決定は変わらない。それだけの覚悟をして下した判断なのでしょうから。
だから必死に現実を受け止めなければならないと思っています。
今はまだその自信はないけど。

でも、こんなブログでも読んでくれている方がいらっしゃるのだとしたら、ひとつだけ勘違いしないで欲しいと思います。
今回の解雇の件と、フロントの対応に関して問題は全くの別です。
フロントは、これまでも何度同じ過ちを繰り返してきたか。
選手に対してその誠意を欠く対応に私は断固として抗議したい。
公式に説明が掲載され、功治の件に関して弁解がされている。
もしそれが本当だとしても、功治の代理人がとった行動を予測できなかったこと(むしろ代理人としては当然の行動)はフロントに重大な責任があると思います。
結果的に選手を深く傷つけた、その償いは誠意を持ってするべきだと思っています。
またマツ、功治両件にあるように、もし来期以降の契約更新の確約をした、
もしくはそう勘違いさせるような言動があったのだとしたら、それについても説明をするべきです。

ただこのフロントへの感情が、メディアによって少なからず煽られ(彼らにとっては格好のネタですから)
もし記事にあるようにチーム全体にその不信感が蔓延しているのならば、
そしてサポーターの声によってそれが増幅されているのだとしたら、それは全く望まないことです。

来季以降のマリノスを担うであろう選手達、中堅・若手の選手は、
自分達がこのマリノスを背負っていくのだという覚悟を持って闘っていかなくてはならない。
これまではどうしてもベテランの選手に頼ってきた部分もあるかと思うけど、これからは全てが自分達の力だという責任を背負っていかざるを得なくなったわけですから。
今回の解雇については肯定も否定もできません。
その答えは、きっと来期以降のチームが結果として出してくれると思います。


12月4日最終戦を迎えるのが、正直怖いです。
どうやってスタジアムで時間を過ごせばいいのか。
どういう気持ちになってしまうのか・・・まったくわからないんです。
ただひとつだけ、このチームで戦う最後の試合を精一杯応援したい、その想いだけはいつもと変わりありません。
どんな時でも力の限りマリノスを応援し、そして勝利して笑いたいんです。
選手達の笑顔が見たいです。
今はただそれしか考えられません。

最後に、ブログを更新してくれた功治。
あの記事をどのような想いで綴ったのか、
怒りと悲しみを押し殺し、一文字一文字綴ってくれたであろう功治の想いを考えると、涙が止まりません。
あなたがサポーターのことをどれほど想ってくれているのか、痛いほどに伝わってきます。
ありがとう。功治、ありがとう。
あなたがマリノスの選手であることをサポーターとして誇りに思います。
そしてその気持ちはこれからも永遠に変わりません。

痛み

2010-11-28 | 横浜F・マリノス

自分がマリノスのサポーターである限り、
いやそれがマリノスでなくとも、
愛するチームが存在する限り、この痛みからは逃れることはできないんだと思う。
チームが本気でトップを目指すためには、決断をしなければならない時がある。
それがどんなに苦しい決断だとしても。

ただきっと、2人の存在がマリノスにとって、マリノスサポーターにとって大きすぎるんだ。
今は何も考えられない。


今日の勝利でわかったこと

2010-11-27 | 横浜F・マリノス
試合前にブログ更新しないという、ちっちゃすぎる願かけがとりあえず成功。
青山来ちゃう?とか、色々書きたいことあったけどがまんがまん。

やっと、やっと勝てました。
今日の勝利で色々わかったことがある。
勝ちたいって気持ちはひとつになれば、戦力さえも補えるということ。
結局サッカーをやっているのは選手達自身だということ。
チームにはエースが必要だということ、そしてエースは誰でもなれるのではなく選ばれた人間だということ。
やっぱ万博サイコーだよねってこと(笑)

そして一番大事なこと・・・全員で守ったって何だって勝利することが最高の喜びだということ。

いつからこんなに弱くなったんだろう・・・

2010-11-23 | 横浜F・マリノス

ハートの部分がね。
戦力的ダウンはもうこれはどうしようもないことでも、
ここまでプレーに覇気のない状態ってのはどうしたものかと、戸惑いさえ感じる。
勝利って死に物狂いで掴み取るものだろ。
それを一番よく知っている選手達だと思うんだけどね。
情けないことにメンタルが弱いのはサポーター、自分も含めて同じなんだけど。

信念があるってことはとても大事なことだし、
どんな時も信念を貫く姿勢は素晴らしいと思う。
ただ変わらないために変えなきゃいけないこともあるんじゃないかな。
でなきゃ信念はただの独りよがりになる。

今は選手、サポーターにとって、そして監督にとってもひたすら試練の時なんだ。
手遅れになる前に、この試練の中からしっかりと学ばなければならない。
何かのせいにして現実から逃げてはいけない。
その厳しい現実の中にこそ、これから進むべき道が見えるはずだから。


あー今日はラグビーも慶応に負けるし、どうしようもないわ。


試練

2010-11-22 | 横浜F・マリノス
チャルメラおじさんシャツがめちゃくちゃ欲しい。
きっと家に帰ったらこれ着れねーだろと冷静になったとしても、欲しい。
浦和戦という緊迫必須の対戦で、あのゆるゆるおじさんが登場するかと思うと武者震い。

最近、「ガールズシート」の検索でこのブログにヒットしていらっしゃる方が増えている。
確かにガールズシートの単語を使用したけれど、ガールズシートに座ったわけではないので、
感想も何も出ません。ごめんなさい。
ガールズシートのレポートはオフィシャルで・・・
あのレポート突っ込みどころ満載なわけだけれども、
とりあえず”ガールズ”とはいっても、
年齢制限は無かったということだけはわかったので母に教えてあげよう。
あの試合の後でハイタッチに出てきた飯倉、天野、裕介。
特に試合後、素直すぎるほど敗戦の悔しさが顔に出るブンむくれファイター横浜最強2トップの
一角・飯倉(もう一人は兵藤)がニコニコしてサービスしている姿に涙が出そうになった。

さて、観戦記は放り投げてましたけど、試合は参戦してました。
なんつーかね、きっとこれは来季に成長するための試練なんだよね。
そうでも思わないと(苦笑)
故障はしょうがない。
他クラブでも故障者が続いてるこの時期。
それでも戦力がここまで大幅に崩れているチームもない。
勇蔵と佑二が横浜にとって無くてはならない存在ということは紛れもない事実でも、
ただでさえ故障の少なくない勇蔵と、ベテランの佑二。
そこに頼っているチーム作りにそもそも間違いがあることに、痛いほど気づかされている。

そして、中堅・若手が中心とならなくてはならないということ。
ここ最近の試合はベテラン勢のミスやメンタル面での落ち込みを強く感じさせられる。
個人的には俊輔だろうがマツだろうが闘えないやつは外せばいいと思う。
セットプレーも蹴れねぇなら、奪い取ってやるくらいの強さを見せてもいい。
パスも無理やり繋げなくていいから、ガンガンシュート打ちまくれ。
ただまだまだそこに頼っているチームの現状がある。
監督自身がベテラン勢に頼りきっている面もある。
和司も小手先のことじゃなくて、勇気を持ってやって欲しいけど。
ただそれは中堅・若手にまだ信頼を勝ち取るほどの頑張りが足りないということでもある。

残り3試合。
来季に繋げるために、思いきって自分達のサッカーぶちかまして欲しいと思います。
このままじゃ今年は終われない。

今年もクリスマスはフリー決定

2010-11-17 | 横浜F・マリノス

情けないね、特に残り10分間。
闘うことを諦めてんじゃねーよ。
点を失っても、競り負けても、ハートだけは負けてんじゃねーよ。
本来はコメントを出すべき選手達がノーコメントってのもどーなんだか。
今日は天皇杯終戦ということ以上に、大事なもんを失っていたような気がする。

すべて終わった。
すべて失った。
もう失うもんないから、怖くないだろ何も。
全てを残り4試合にぶつけようぜ。
精一杯、悔いの残らないように、今やれることをやり切って今年を終えようや。


果たしてあの状況でガールズシートは試合後、選手とハイタッチしたんだろうか

2010-11-15 | 横浜F・マリノス

ああいう中途半端な試合が一番ムカつくよね。
調布とは相性悪いのはあっても、
開幕戦にしろ昨日の試合にしろ、内容的には決して悪くはないのに、
自分達のサッカーをやり切ることができず、
寧ろ内容で劣る相手に負けるっていう展開・・・今でも思い出すとムカムカしてくる(苦笑)

両CBの怪我による欠場で、本職CBを欠く最終ライン。
小椋は十分適性があるし、決して勇蔵、佑ニに劣るとは思わない。
体格的な問題は多少あるにしても、
ここは思い切ってプレーするべき。
しかし立ち上がりから、守備陣に関してはやや弱気な部分が出てしまっていたように思う。

1失点目は、普段の飯倉なら十分抑えられたボールだったと思うが、
受け身に回った立ち上がりの悪さの流れを断ち切ることができず決められてしまった。

その後は、東京もさすが今季の低迷を象徴しているようなプレーぶりで、
徐々に横浜ペースに持ち込むも、
どうも横浜はラインが低く、前線も効果的な動きが出来ないまま時間が過ぎた。

波戸がCBに入ったことにより、右SBに起用されたのが天野。
しかしここが計算違いで、ポジショニングが定まらず、ラインが上がらない。
俊輔のパスを効果的に引き出すためのシステムが、
SBの守備フォローに終始する清水と兵藤。
このシステムを起用してから攻守に効果的に機能していたこの2人が、
低いポジションでのプレーで相手プレッシャーを受け、ここにもミスが出る。
また運動量があまり多くない天野が攻撃という形で結果を残したいためか、
中途半端に高い位置取りをしたまま、後方の守備が疎かになってしまう。
パスは繋がらず、相手には簡単に抜かれる。
正直、散々だったね(苦笑)頑張ってくれ。
久々のスタメンで多少しょうがない部分もありつつも、
SBとして起用されている以上、まずは守備から意識しなくてはいけないし、
今横浜がやろうとしているシステムを十分理解しなければならない。

この終盤戦、天皇杯も含め、スタメンはもちろんだけど、
控えの選手はより一層、今のシステムを理解していつでもプレーできるように
準備しておくことが大事だと改めて感じさせられた。

前半の終盤から中盤がラインを上げることでチャンスを作り出すものの得点にはならず。
後半、仁が投入され、よく走り、前線に起点を作り出してくれたことで同点弾が生まれた。
仁は初得点を決めたことで、自信をつけたのかもしれないね。
途中で投入され、自分がどんなプレーを求められているのか、
初出場から何試合かは自分のプレーだけをしていたように思うが、
昨日の仁はチームのためのプレーをしていた。
頼もしい限り。

しかしその後は選手交代を経て、再び呆気ない形で得点を決められ、
またよくわからん中途半端な選手交代もありで、力尽きた。
あんなだったら思い切った選手交代をして欲しかったんだけどなぁ。
結局アーリアも何したらいいの?って感じだったよね(苦笑)

なんか不完全燃焼っていうか、
もやもや~とした感じ(苦笑)
ここまで気分が悪いと、寧ろ開き直って次!次!って思えるんですけど(笑)
つーことで、明日はニッパツにシートを貼りに行きましょう。

まさか(笑)の2戦連発

2010-11-13 | 横浜F・マリノス
何か忘れてるなぁと思ってたんだけど、
湘南戦の観戦記を書くのを忘れて、試合前日を迎えました。
とはいえ、ピッチと平面的なG裏からは選手の姿が重なりあって、何も見えない競技場なので、
観戦記が書けないんだよね(苦笑)
得点しても誰が入れたのか分らず喜ぶみたいな前半でした。

湘南のサッカーは言っちゃ悪いけれど雑な面が目立ち、
その分ファール面でも怖いところがあって、
俊輔が倒れたところなんて、かなりヒヤヒヤした。
結果的に勇蔵が怪我をしてしまったけど。
相手が雑な分、穴がたくさんる。
中盤、マツがサボっていたり(笑)、佑二の不注意なプレーがありと、
うまく回らない時間帯がありつつも、
基本的には終始ゲームを握っていたのは横浜だった。

相変わらず中盤が豊富な運動量でボールを回す。
非常に攻守の切り替えが早く、
特に守備面では本当によくやっているなと。
中盤での守備が効いているからこそ、
パサーの俊輔が活き、前線が活かせる。
清水、兵藤が徹底的に黒子として動く。
だからと言って、消極的なわけではない。
とても攻撃的だし、積極的。
いい意味で強引さがある。
小野くんの思い切りの良さが、全員に伝染しているかのように、
気持ちよくゴールに向かって貪欲にシュートが打てる。
ジローイキイキしてんもんな(笑)
対戦相手もあるだろうけど、
少なくともここ2戦を見る限りは、ダイアモンドが今の横浜にうまくハマっているんだなと。
やっぱり、うちはドンドン前に行かないとね。

ほんと小野の存在は、色んな意味で横浜に齎すものが大きいなと感じます。

この1週間、嫌なことも続いたけどさ、
このピンチを乗り越えてこそ強くなれると思うんで、
明日も全員サッカーで笑いたいね。




磐田サポーターじゃないけどさ

2010-11-03 | ナビスコカップ
見てるこっちの方が吐きそうなほど、最後までよく走ってた。
あんなダイブでPK取ろうなんて、国立にはサッカーの神様がいるんだよ。

9年前。
国立であの決勝を迎え、大泣きしたこと思い出した。
決勝直前で能活が旅立って。
PK戦の末の優勝。
能活が想いを残してくれたから、勝てたんだって思った。

今は違うチームになってしまったけど、
今日だけは心から能活おめでとう。

男は黙って仕事をする・・・広島戦観戦記もどき。

2010-11-03 | 横浜F・マリノス
成長するためには大きな痛みを伴うこともある。
清水も頂点を獲るためにはこのままじゃいけないと大きな賭けに出たんでしょうね。
それにしてもエスパサポでなくとも、驚きの戦力外・・・。
今年もまたこんな時期が来たんだなぁ。
青山獲ろうや。


清水は清水でも、こちらの清水はデッカイ仕事をやってくれましたね。
完敗した鹿島戦を受けて、色んな意味で是が非でも勝利が欲しいホームでの広島戦。
勝ち点で均衡する相手であり、苦手な相手でもある。若くて勢いのあるいいチームは怖い相手。
リーグ戦では今季最後となるニッパツので試合は、ほぼ満席状態。
選手入場時には、トリコロールの袋でマスゲームが行われた。
ゲ、ゲーフラ挙げられねぇ(笑)
気合い入るわぁ。

横浜は、小椋がCBに入り、鹿島戦でCBを務めたマツがワンボランチ。
俊輔がトップ下に入り、清水と兵藤がその左右に控える。
鹿島戦完敗の原因ともなった部分の修正を形にした布陣ということだろう。
鹿島戦では俊輔が狙われたこともあり、
俊輔の守備を軽減し、より攻撃力を高めるために和司は動いたと思われる。
広島の攻撃力を考えても、マツのワンボラはかなりの賭けに出たなぁと思ったけど、
試合が始まるとその理由がわかった。

兵藤と清水が死ぬほど走らされてる(笑)
試合後の和司のコメントでも明らかになっているけど、そこが狙いだったみたいだね。
特に兵藤は試合を通して、特に守備の面でかなりの運動量を見せた。
終盤で交代になったが、元々運動量の多い兵藤があれだけ疲労困憊していたのだから相当だったのだろう。

この兵藤をはじめとして、広島戦での横浜はよく動いていた。
落ち着かない場面もあったが、
例えボールを失っても潰しが早く、セカンドボールへの反応も速かった。
広島よりも一歩早く動き出し、それが連動していた。
特に守備面での連動は良くなっており、
基本的に広島にペースを握らせることはなかった。
広島は前線へのピンポイントパス一辺倒で、攻め倦んでいる印象が強かった。

失点の場面は、小椋がファールを受けたとも思われたが、
そこで守備全体が足を止めてしまったことは反省する必要がある。
この日の小椋はよく動いていた。
鹿島戦では自身も本山を意識しすぎたと言っていたように、
ほとんど動くことが出来ず、小椋らしいプレーは全く見られなかったが、
広島戦での小椋は身体を張って、最終ラインを統率した。
広島の李も小椋の張りつきにはかなりイライラしていた様子。ざまぁみやがれ。
やっぱり小椋と兵藤の動きが横浜サッカーの一つの大きなカギを握っていると改めて感じた。

小野も何だかんだでリーグ2得点目。
たまたま頭に当たってコースが変わったような感じだったけど、
しっかり首も振ってるし、身体が自然に反応したんだろうなぁと。
あれだけゴールに貪欲な彼には、チャンスも向こうからやってくるのかもしれない。
前線でよく身体も張っているし、前線での連携も取れている。
少々チームが小野の突破力に頼り過ぎなパスも多いかなと思うが、
しっかりとその期待に応えているのも素晴らしい。
あとはもう少し功治との連携が熟してくればと思う。
そこは功治が連携に入り込めていないところもあるんだけど、
前線の2人で得点できるようなことが出来てくると最高かな、と。
広島戦での功治の突破力は素晴らしかったけど、連携という面では課題は多い。
俊輔のパスへの感覚は人一倍いい功治だし、
あとはバイタルでの連携を高めていけば、もっと良くなる。

1得点目の場面ではゴールに繋がる裕介の思い切りのいいシュートも良かった。
守備面や、パスの精度ではミスも多い裕介だが、
裕介復帰でラインも高くなりサイドの攻撃力は上がってきている。

そして勝ち越し点をあげた清水。
そりゃミスも多いけど、あの歳で(笑)ほんと寡黙な男はデカイことやってくれました。
この日、常に広島DF裏へのパスを意識して配球していた俊輔のパスも良かったし、勇蔵の判断も良かった。
清水の足元に入ったボールは、あのタイミングで打てばふかすことも珍しくないような場面。
個人的な思いでは、いつもの清水ならあの場面、
一度ボールを置きにいってからこねくり回してシュートに行くだろう、そう考えた。
しかし清水思い切り飛び込んできて勇蔵のパスにダイレクトで鋭く、抑えたシュートを放った。
ほんと素晴らしいとしか言えないゴールで勝ち越し。
倒れた清水の上に選手達が重なり、喜びあう姿まぢで泣ける。ジローが見えねぇ(笑)

終盤マイボールをなかなかキープできず、
1点を追いかける広島に押し込まれる場面がありつつも、
守備ではセーフティを心がけ、試合終了。

前半から選手の位置関係でも”縦へ縦へ”という意識が高かったことはプレーに出ていた。
守備でも球際に強く、切り替えは早く、そう心掛けているようだった。
”誰が”ということではなくて、選手達全員の気持ちを感じる試合だった。
こういう試合は気持ちがいい。
欲を言えば、終盤は相手が出てくると分っていたところなので、
もっとマイボールを意識してプレーできたらいいと思う。
特に途中交代で入ってきた選手、
怜なんかはよく走って前線から追い込むってのがよく出来ているが、
仁はいまひとつ。ボールを簡単に失いすぎているので、そこは課題かなと。


パフォーマンスなんていう華のあることはないし、派手な試合展開でもない。
今日のナビスコ決勝もそうだったけど、
どんなに地味でも、全員が勝利という最高のパフォーマンスのために、
泥臭く走り回る姿、相手にへばりつく姿、すげぇカッコいいよ。
広島戦は魂感じる試合だった。ありがとう。