そんな理由で片付けてしまいそうな試合。
”前向きに捉える”
学と裕二を欠く中で、現在3位の相手に対し、アウェーの暑い厳しいコンディションの中で、
勝ち点1を奪えたことを良しとする。
前向きと言うよりも、何だか勝てなかった言い訳にも聞こえてしまうのは私だけだろうか。
前向きに捉えることは、いいことだと思います。
でも前向きであることと、何もしないことは違う。
これから学と裕二を同時に欠くことの可能性はいくらでもある。
これからコンディション的にも更に厳しく、難しい試合も多くなる。
学、裕二のみならず、勇蔵や俊輔や兵藤、チームの中核を担う選手達を欠いてしまう事態は起こりうる。
そのような状況を迎えてしまう危険性を考え、チーム作りを考える。
そのことを改めて見直すターニングポイントにもなりうる試合だったと思ってます。
正直、昨日のベンチメンバーを見た時、
インパクトに欠けると感じてしまったことは否めない。
所謂、「何かをやってくれそう」な選手が現状ではいない。
”誰が出ても、パフォーマンスが落ちないチーム”
理想はそんなチームであることだけど、現実には中々難しいですよね。
ならば、極力力が落ちないようにはどうすればいいか。
一つは当然のこと、メンバーの底上げ。
その点、今季はここ数年と比べるとナビスコを含め、樋口さんは積極的に控え組を起用しているイメージがある。
それに応えるか応えないかは選手達次第。
残念ながら、今のところ”結果”は出ていない。
そしてもう一つは、監督の采配にあると思います。
例えば、昨日の清水戦。
大きな焦点は、兵藤の起用法にあったのではないでしょうか。
ボランチで使うのか、SHとして使うのか。
ここ最近の快進撃の要因は、もちろん裕二や学の頑張りとマルキの復帰があると思いますが、
それ以上に攻守を支えるボランチの存在。
中盤からの緻密な守備と、守備から繋がる的確な攻撃の起点。
特に兵藤のプレーが試合を左右すると言っても過言ではなかった。
しかし清水戦、樋口さんが選択したのは兵藤の左SH起用。
元々このポジションでプレーしているのだし、問題はないかとも思われた。
しかしスポーツにおいては、やっぱりいいものをわざわざ変えることはない、その通りですね。
復帰した小椋、そして富澤のコンビ。
好調な清水の攻撃を意識した守備として盤石と思えるこのコンビ。
富澤はいつも通りに、小椋も頑張ってはいたと思います。
ただ元々CBである富澤は昨日に限らずだが、中に絞りすぎてサイドへの守備の意識が低い。
小林が1対1で対応することがこれまでも多く、勇蔵がフォローに入ることで引き出されてしまうことがある。
小椋は序盤は硬さもありながら、徐々に動きが良くなり積極的な守備を見せた。
しかしやはり清水が攻撃ポイントとする両サイド、
特に積極的に上がるドゥトラの裏をケアに行けず、徹底的に狙われることになった。
両サイドへの守備が遅れ、結果的に俊輔、兵藤が下がって守備に回ることが多かった。
俊輔、兵藤、2人のハーフが動けなかった要因はもう一つ。
守備からのパス。
昨日は奪ったボールはとにかく縦、おそらくマルキを狙ったものだとは思うが、
とにかく一辺倒な攻め急ぎ過ぎたパスが多かったです。
それが悉くオフサイドになるか、相手に渡るか・・・
特に前半においては俊輔にも兵藤にもほぼボールが入らない状態。
マルキも不調でボールが収まらないため、攻撃を組み立てるもなにもなかった。
中盤の底の守備から組み立てる攻撃にこそ、
ここ数試合とはプレーが大きく違ってしまった原因があったように思えました。
学の招集も、裕二の出場停止も、事前に分かっていたこと。
1週間準備が出来たにもかかわらず、ワンパターン地獄に陥ってしまったことは残念でしょうがない。
相手の攻撃を徹底的に跳ね返し、ワンチャンスを狙うサッカーならいいんです。
でも守備からの攻撃を考えるのなら、あまりマッチしないボランチコンビだったと。
キクマリの正治の読みは当たってたんじゃないかな。
兵藤をボランチで起用して、単純に学と裕二の欠けたポジションに誰かを当てはめた方が、
もっと違うサッカーが出来たかもしれません。
こればかりはわからないですけど。
選手交代も試合には何も影響を与えることが出来ずスコアレスドロー。
小林の攻撃での頑張りと、
飯倉の気迫と根性だけが印象に残った試合。
拮抗した試合と言えば聞こえはいいが、
清水もミスが多く、お互い何もできなかった試合でした。
勝てなかった時期の勝ち点1は、踏ん張って負けなかったことをプラスにしてもいい。
でも好調な時期の勝ち点1は、勝ち点2を失った、負け等しいと思ってもいいと思います。
負けなかったことよりも、勝ち切れなかったことを考える必要がある。
悔しかったです。
おまえらの今の力はこんなもんじゃねーだろと叫びたかったくらい。
ほんとに悔しかった。
清水が試合後、サポからブーイングを受けていたことも少し悔しかったかな。
清水は上位を闘ってんだってことを見せつけられたような気がしたなぁ。
リーグ戦は中断。
そしてその中断期があけると、特にコンディション面で厳しい時期を迎えることになります。
その時期をどう闘っていくか、どう乗り越えていくか、
その時に考えるのではなくて、今から準備をしていって欲しいですね。
この清水戦がそのキッカケになればいいなと思います。
俊輔の試合後のコメント、結構メッセージ性あるよ(苦笑)
感じなきゃいけない選手達、感じてるかな?
試合中から、そして試合後も、選手達はそれぞれを確かめ合うように、そして要求し、
積極的にコミュニケーションを図っていました。
チグハグな状況に、どうにかしようとしていたのだと思います。
チームはいい雰囲気だと思うので、それが試合に活かしていってくれればと思います。
桜海老かきあげ丼はあいかわらずウマかったです^^