早野マリノスの謎・・・新潟戦雑感

2007-04-30 | 横浜F・マリノス

J1・第8節
新潟(H)vs横浜FM(A)@ビッグスワン  0-6
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J8節は数会場の”誤審”で荒れました。いやー酷かった。
斯く言う横浜のPKもありゃ完璧な誤審(苦笑)
やはり気分のいいものではい。
勝敗別としても、試合に傷をつけない審判をして欲しいが・・・。

最強のアウェー新潟戦は、”勝負の試合”であった。
大量得点で勝利を収めた大分戦の真価をはかるためにも。
そんな大事な試合に残念ながら参戦出来なかったことが悔しいが、
勝ってくれれば何でもいい。
いや、やっぱり6得点は体感したかったなぁ。

大分戦に引き続き、攻撃陣の好調ぶりが目立った。
成長著しい幸宏の台頭と孝行の覚醒が大きな鍵を握っているように思う。
今までは功治ばかりに負担が掛かりすぎていた横浜の攻撃だったが、
この二人の活躍により功治の負担が減ったばかりか、
サイドも含めてとてもスムーズな連携を生み出している。
攻撃の起点が多くなったことで、
相手にとって読めない、怖い攻撃になりつつあるようだ。

そしてFWの動き。
運動量と早さを活かした坂田の動きに巧さを持つ大島。
二人の役割分担がしっかり出来てきたことで、
ゴールまでの形がよりスムーズになっている。

新潟という運動量を武器にするチームに対し、
どれだけ走れるかという課題もあったが、
相手を上回る運動量には驚いた。
想像以上に、今横浜の状態はいいということだろう。

大分戦に比べるとやはりアウェー新潟戦。
危ない時間帯もあり、相手の自滅にも助けられた。
それでも今まで本調子とは言い難かった哲也の頑張りもあり、
守備でも連続無失点
大量得点も気持ちいいけど、やっぱり完封は格別の良さがある。

次戦はいよいよ川崎戦
今まで何度も悔しい思いをさせられてきた相手とついに対戦を迎える。
うちといえば、ジンクスや苦手意識のある相手に弱いイメージが強い。
そして今季はFC、磐田・・・なんと水色に負けている(苦笑)
そんなしがらみを破るには絶好の機会ではないか!
次なる目標は、接戦を制すること。
おそらく川崎戦は今まででもっとも苦しい試合になるだろう。
苦しい状況の中での決定力、試合運び...
1点を争う試合での勝負強さ、本当の意味でも強い横浜を見せつけて欲しい。

しかし、こう大量得点の試合を終えると必ず思うのは、
他の試合に得点を分配してぇと思う今日この頃。
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監督采配は不要でした・・・大分戦観戦記?

2007-04-24 | 横浜F・マリノス

金曜ドラマ『時効警察』のワンシーンでマリフラッグが登場したのは
何かの予兆だったのだろう・・・んなわけない。
ちなみに時効警察の番組スポンサーに日産w
横浜のどこかの商店街で撮影したためなんだろうけど、GJ。

2007J1第7節
横浜FM(H)vs大分(A)@日産  5-0珍しい事だからデカ文字でw
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いいことが重なる時ってもんはあるもので、
日産スタジアムでまさか大音量で田中ロウマ(notはゆま)が聞けるとはね。
心配された天気も何とか持ち堪え、キックオフ。

まずはこの日心に決めていた事を実行。
ずばり「俺達が横浜~」を歌わない
この歌を歌って声が裏返った(汗)頃からチーム状態が良くないから、
思いきってこの歌だけは歌わないことにした。
今はどんなことでもいいから願をかけたい気分だったのさ・・・。

序盤からやや攻勢だったのは横浜だったか。
疲労の蓄積も心配していたが、不安に反して前線の動きはなかなかいい。
しかし敵ながらおそろしく大分の動きが全体的に鈍い
守備のミスした場面など、大分に助けられた部分も大きいが、
相手に合わせることなく攻め立てた横浜の動きと気持ちは見事だった。

消極的な大分DFに対し、積極的に攻める横浜はCKを立て続けに獲得。
セットプレーからのチャンスはものに出来なかったものの、
確実にゴールへと近づく。前半10分過ぎ、遂に得点。
この日誕生日であるが朝まで忘れていた幸宏のゴール
右サイドからコースをしっかり見極めた鋭いライナーが突き刺さった。
幸宏の元に駆け寄り、一発頭をはたく
そんな兄弟の姿にゴール裏萌える。

先制後、やや中盤から最終ラインにかけて緩みが見られる場面もあったが、
初先発の小宮山も不安視された守備もしっかり対応し、
相手に主導権を握らせることはなかった。
大分のファール狙いの動きにも難なく対応。
この日はジャッジもスムーズで良かった。
すると前半後半には、再び右サイドから大島からパスを受けた坂田
しっかりとゴールを見据えてシュート。追加点。
この2トップの連携はキレイだったなー。

序盤から縦横無尽によく動く坂田に、巧い身体使いで徐々に相手に
プレスをかける大島コンビの動きはかなり効果的だったように見えた。

後半に入っても、横浜の動きは怖いくらいにいい。
サイド、幸宏あたりはだいぶ疲れも見え始めてきたが、
それを補うように素晴らしい動きを見せたのが孝行
正直移籍してきてこれまで、なかなか目立つ活躍も見せられなかったし、
ファンの中には不満を言うものも少なくなかったが(と言う自分もそう)、
この日の孝行は多分これまでで一番のプレーをしたんじゃないかな。
大分は全く孝行の動きを掴みきれなかった。
孝行の献身的な動きでサイドからの攻撃がスムーズになっていた。
そして3得点目もこの孝行のクロスに坂田が合わせたもの。
クロスの精度も緻密だったし、前半に見せたミドルを撃つ姿勢も良かった。
相手が古巣。大分であったこと、そして今のチーム状態に
何か思うところがあったのかもしれない。
幸宏、坂田、多くのヒーローがいた試合だったけど、
個人的には孝行の頑張りに拍手を送りたい。

ゴール裏はアドレナリン地獄で、その後半分試合見てないよw
その後も支配は圧倒的に横浜。
兄弟ゴール、坂田の2得点にひっそり忘れられそうになっている(・・・。)
河合の4得点目も素晴らしかった。
あの巨体が蝶のようにゴール前を駆け上がる姿には、
あまりに驚きすぎて大爆笑をしてしまいましたよ(苦笑)
いやーすごかった。

4点リードしても攻勢の状況はかわらず、いよいよ若手の投入。
陽介、マイクそして天野
3人ともアピールすべく、積極的なプレーが見られた。
陽介は貪欲にゴールを狙う姿勢を、
マイクは本来の持ち味である足元の技術を、
そして天野は積極的な駆け上がりを。
天野と陽介のコンビは終盤での投入はかなり相手に打撃を食らわせ
られるいいコンビネーションだと思ったけど・・・どうだろか?

終盤、仕上げの一発はやはりこの人、功治
それも幸宏からのパスを受けてのゴール。
たまらんばい。
この頃になると、ほんと試合なんて見てなかったけど(苦笑)
最後まで決して手を抜くことなく攻め続けた横浜。
最高の内容にして、最高の結果を残してくれた。

この試合では、”調子の良い時はここまで出来るんだ”という
チームの力を見せてくれたと思う。
チームの目指す方向性は決して間違ってはいない、と。
だが調子が悪ければ、どうなるか。
今後闘っていくなかでの課題は、
苦しい時、調子の悪い時にどこまでやるか。
実際強いチームというものは、苦しい時にも苦しいなりに、
勝利を掴み取る力を持っている。
例えば磐田戦のような一戦で勝てるようになることが、
課題が明確になった試合でもあった。

大分戦は、最高の結果を出す事が出来た。
そして次節は最強のアウェー新潟戦
そしてここから川崎、鹿島、名古屋・・・と正念場をむかえる。
困難な相手が続くが、ここで負ければ意味がない。
強い気持ちで勝ちに行って欲しい。

もちろん次節以降も、「俺達が横浜」を歌わないジンクスを続行予定w
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優勝レポ&MVP 俊輔の手にしたもの

2007-04-24 | 俊輔

スコットランドプレミアリーグ06-07 第34節
キルマーノック(H)vsセルティック(A)@ラグビーパーク  1-2 
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MVPを受賞したことよりも、チームが優勝することが一番。
いかにも俊輔らしいコメントだ。

この日、勝利すれば優勝が決定するセルにとって大事な一戦だった。
スコットランドプレミアリーグではシーズン終了前最終5試合を、
33節までの成績上位6チーム、下位6チームに分け、
そのグループの中での総当り戦となる。
つまり、順位を争う直接的なライバルとの対戦となり、
残り試合、組合せによって有利なチームはない。
ここのところCL等の影響で大きく調子を落としていたセル。
2位以下大きくリードしていたとは言え、
決して油断の出来るほどのチーム状態ではなかった。

是が非でもここで優勝を決める。
少なくとも、俊のプレーにはその意思をしっかりと感じることができた。
序盤から試合をコントロールしていたのはセル。
いつものように右に拘ることなく走り回る俊。
俊自身もゴールを狙うなど積極的な姿勢を見せていたが、
なかなか決定的な攻撃は生まれなかった。
それでも先制したのはセル。俊のCKにヘッセリンクが頭で合わせた。
とるべき選手が得点を決めたことで、
これで勢いがつくかと思われたが、
中盤での凡ミスも多く(グラベセンの禿めw)前半は結局1得点。

後半もピリッとしない時間が続き、
ついには同点弾を許す。DFの軽さから完全に崩され失点
ややホームのキルマーノックの攻撃が勢いづく。
セルはマクギを投入したが、攻撃は活性化されない。
俊は中盤の底から組み立てに行くものの、
バックからタックルを受けるなど、
執拗なマークにスピードアップが出来ない。

俊とは相思相愛のヤロシクが投入され、
終盤徐々にセルが調子を上げてきたが、残る時間は少ない。
すると、右でボールを持った俊が相手DFに囲まれ必死にキープ。
するとたまらず相手はファール
PKエリア外、やや角度のあるところからのフリーキック。
”最後のチャンス”にスタジアムの、またはテレビの前のファン、
そしてフィールドに立つセルティック選手達も祈っていたに違いない。
何度も目の当たりにしてきた左足の奇跡を信じて。

壁はかなり近く、素人目にはかなり難しいコースに見えた。
左足が振り抜かれると、やや低めの弾道で一瞬にしてボールはゴール左隅へ。
まるでPKのようだ―バッジオの言葉が思い出される。
うーん俊はPKの方は得意じゃないけど(苦笑)

時間は93分を回っていた。
誰もがセルティックの優勝を確信した瞬間だった。
ゴール裏にユニフォームを振りまわし飛び込む俊。
あんな姿、10年間見たことないよw

俊輔のセルティック移籍が決定したとき正直複雑な思いだった。
でも俊自身はしっかりとスコットランドでは、
自分に足りないものが見つかるとわかっていたんだよね。
キルマーノック戦、どんなに執拗にマークされても倒れず前へ進む姿があった。
不器用に取材に答える姿は日本にいたころと何も変わらないけど、
精神的にもプレーもずっとずっと太くなった。

JリーグMVPに続き、スコットランドリーグMVP本当におめでとう。
そしてリーグ連覇おめでとう。
もちろん目に見える称号は本当に素晴らしいけれど、
間違いなくセルティックの中心選手として仲間に認められている姿、
沢山のセルティックファン達を笑顔にしているプレー、
闘う中でカカやC・ロナウドといった世界一の選手達とお互いを認め、
尊敬しあえる関係を築いてきたこと、
それらはどんな称号よりも価値があるんじゃないか。
ファンにとってもそれを感じられた今季は最高のシーズンだった。
来季、俊がどんな選択をするのか知る術もないが、
どこにいても進化を追い求める。
それだけは10年前もそしてこれからもずっと変わることはないだろう。
中村俊輔選手に関する情報は
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