東日本大地震支援チャリティマッチでしたので、
試合内容等諸々は別として(ボランチ不在とか色々ありましたが・・・)、
カズのゴールはとても大きな価値があったものだと思います。
とてもいいゴールでした。
会場に響く”カントリーロード”が印象的でした。
黙祷時のスタンドからのフラッシュには残念でしたが。
日本代表と、J選抜の対戦をとても楽しみにしていました。
会場も盛り上がる様子が画面からもわかりましたし、
被災地に向けて「頑張ろう」と支援の想いも伝わってくるものでした。
その一方で、画面に映し出される表情、そしてプレーでも心身ともに衰弱している
小笠原、関口ら被災当事者である選手達の姿がありました。
会場はとても盛り上がっているのに、彼らの心はどこか違うところにあるんじゃないかというような。
「サッカーで被災地にエールを」
もちろん誰よりも被災当事者である彼らの想いは大きかったはず。
両チームの選手達は笑顔でプレーをし、そして盛り上げようとしていました。
日本代表はゴール後に円となって喪章を天に掲げた。
でもその横にいる小笠原や関口の姿が映し出されるたびに、
私たちはやはり被災当事者ではないんだということに気づかされたように思います。
彼らの痛みを本当の意味で分かち合うことはできないのかもしれないという無力さも感じました。
喜びはみんなで分かち合えるのに、悲しみは分かち合えないのかな・・・。
ふとある報道番組でインタビューを受けた被災者の方の言葉を思い出しました。
「(被災者の方を)みんなを泣かせてやってよ」
頑張ろう。
前を向こう。
誰もがそう思い、口にすることはできるけど、
頑張ろうとさえ未だに思えない人達もいるんだということ、
泣くこともできない、許されない毎日がある人達が沢山いるんだということを、
支援・復興という盛り上がりの中で忘れてはならないと感じました。
もちろん、当事者ではないからこそできることが沢山あるはずだよね。
今日の試合が被災地に届いていたら、カズのプレー&ゴールが、
被災した方達の心に小さくても確かな光を与えてくれたことを願うばかりです。
一日でも早く、被災地に多くの笑顔が戻る日が来ることを願っています。