俊輔やボンバーとの決別

2012-03-25 | 横浜F・マリノス

はじめて中村俊輔のプレーを見たのは、俊輔が桐光学園2年生の頃でした。
その後高校選手権出場、マリノスへの入団。
あれからずっと俊輔の光と影を見ながら応援してきました。
中学生の私にとって俊輔はサッカーの神様とも思える存在だったんです。

あれから16年ほどの年月が流れ、今もなお俊輔の背中を見ながら応援している。
もちろんこれからもずっと俊輔の背中を見続けていくんだろう。
でも覚悟しなければならない時が近づいているとも思っています。

ずっとずっと俊輔を応援してきたからこそ言わなきゃいけない。
例えそれがパンドラの箱を開けることになっても。
少なくとも今の俊輔は闘えない。
闘おうとしない選手はチームにとってマイナスでしかない。

シーズンを迎えるにあたって、鍵を握るキャンプに体調を崩し不参加だった俊輔。
年齢の事も考えると、キャンプにも参加できず、病床にいた選手が開幕からいい状態で闘えるほどプロの世界は甘くない。
あらゆる点でその影響が出ていると言わざるを得ません。

学や兵藤との攻撃イメージの違いを試合中も、そして試合後のコメントからも感じる。
緩急をつけた攻撃、ワンツーを意識しスピードと繋ぐことをイメージしている彼らと、
相手のプレッシャーを怖がり、気持ちだけが前へ焦っているロングボール多用の現実。
チームとしてやりたいサッカーのイメージは寧ろ学や兵藤の思うところにあるのではないかと思っています。
しかしチームの俊輔依存はなかなか治らない。
現実的に俊輔のプレーは相手に読まれているし、
学や兵藤が縦へ仕掛けなければ攻撃は動かないのに、彼らがなかなかプレーに絡めていない。
そこがチームとしてのプレーを確立できない原因ではないかと。


誰もが目を背けてきた現実に立ち向かわなければならない時が来ているのではないでしょうか。
開幕戦から見ていられないほどのミスを繰り返したボンバー、
そして闘えていない俊輔、
彼らがこれまでチームに齎してきたものは大きい。
しかしチームは今を闘っている。過去ではなく、今を。

鳥栖戦で先発起用された富澤は、CBでの起用かと思えばボランチでの起用。
終盤の交代は学と兵藤で、俊輔は90分ピッチの中。
中澤と俊輔をスタメンから外すことは今やタブーになっているのかもしれない。
彼らを酷評することを皆避けているのかもしれない。
でも現実を見なければ、このままチームは沈んでしまう。
悪いものは悪いと認める勇気をチームのため、勝利のために持ちたい。

どんな選手にだって好不調はあるもの。
それがどんなに偉大な選手であろうとも。
そのために地味なりにポイントポイントを抑えた補強したんじゃない?
ちょっとした勇気を持つことで、大きく状況は変わるかもしれないよ?
今だから、リーグ戦序盤の今だから挑戦できるんじゃない?
目の前の敵に勝つために、まずは自分の中にある壁をぶち破ること。
数試合の結果で監督批判したってしょうがないから応援しますよ。
必ず監督が決断してくれると信じて。