夢、散る・・・鹿島戦観戦記?(ナビスコ第2戦)

2006-09-22 | 横浜F・マリノス

夢はまたしても破れた。
昨年同じ場所でPK戦の末ガンバに敗れて以来、来年こそは・・・と
願い続けてきた一つの夢
昨年のシードとは違い、着実に勝ちをおさめ登ってきた準決勝への道だった。

久保に代わり先発出場した大島は着実にポスト役を務めたが、
周囲との連携がイマイチで収めたボールがなかなかチャンスに結びつかない
大島自身も動きが鈍く、前線の迫力に欠けた。
サイドは相変わらず細かなミスは目立つものの、相手に勝り
大きく空いたスペースを見逃さず、チャンスを作り出した。
守備は前半、立ち上がりには安定感を欠いたものの、気を引き締めなおして、
相手に仕事をさせなかった。
「あの瞬間」以外はチーム全体で「この試合は絶対に相手に得点させてはいけない」
という集中力は高かったと思う。本当に「あの瞬間」だけが・・・。
功治も奥もよく走り回った。
相手の調子は良くないのか、この試合、横浜ペースであったと言ってもいい。

でも負けた。
良治の先制点はセカンドボールに素早く反応し、
コースを見た瞬間に放たれた素晴らしいミドルだった。
あのゴールに横浜が完全に勢いを掴んだ。
その後2点のビハインドを背負っても横浜の選手達は決して諦めてはいなかった
DF陣も参加しての怒涛の攻撃。
マツは何度も諦めずボールを追った。
本人もどこに当たったか判らないというほどの執念からのゴールも生まれた。
G裏からも判らなかった踵落しキックw
あの執念はG裏を強く勇気付けてくれた。

でも負けた。
いや、試合には負けてないんだけど。
でもやっぱり負けたんだよね。
アウェーでの第1戦、そしてホームでの2戦目も、
失点してはならない試合に一瞬の油断で失点を喫した。
時間が経過するごとに増えた決定的チャンスに決める事ができなかった。
繰り返される失点パターン、いつまでも克服できない課題・・・。
いい試合をしたのにどこか腹立たしさを超えた虚しさが募る。
でも、サポーター一人一人に謝るようなマツの表情を見たら責める気持ちも
無くなってしまったけど。全員かは別としても精一杯闘ったんだよな、、って。
相手はどんな形でさえ着実にチャンスをモノにした。
横浜と鹿島。勝敗を分けるにはこれだけの大きな差があった。
あと一歩が足りない。でも勝負においてその一歩は果てしなく大きい。
それは認めざるを得ない。

試合を進めていく中でのしたたかさ
冷静に状況判断をする精神力、
ここぞという集中力、
今の横浜には勝負強さという部分で弱いところがあるのはこの2戦で
思い知らされたような気がする。

しかし下を向くことはない。
いや、向いてちゃいけない。
今のチームには大きなものを手にするには足りないものが沢山ある。
でも今のチームにはどこにも負けない勝利への執念が湧いてきていることが、
今回の惜敗の中で実感することが出来た。
それを確信に変えるためにも残りのリーグ戦、最後まで闘い抜いて欲しい。
最後まで走り続けて欲しい。
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