G大阪戦観戦記?・・・魂の男

2006-04-17 | 横浜F・マリノス

試合後の電車の中でふと考えたことがある。
例えば佑ニを先発から外すという荒業を今の監督はするだろうかと。
もちろんこれは例えであり、佑ニがミスしたから云々の話ではなくてね。
今の監督が選手達を「コンディション」の良し悪しで臨機応変に
采配を振るえるのだろうかという意味で。後手後手がねぇ(苦笑)
時々疑問に思う事がある・・・
―岡田監督は努力しただけ、それを正当に評価してくれるんです―
そうある選手が言っていた事が懐かしい(苦笑)

リーグ戦3試合勝ち星無しでむかえた今節の相手はG大阪。
先は長いとは言え、これ以上上位チームとの差を広げるわけにはいかない。
故障者が続出という厳しいチーム事情の中、悪い流れを絶ち切るためにも、
ナ杯の勢いを繋げるためにも何としてでも勝たなくてはならない試合だった。

王者・G大阪、去年のこの日産スタジアムで苦い思いをさせられた相手だ、
嫌でも応援には気合が入る。
しかし試合はサポの想いとは違って、序盤からガンバペースで展開される。
ガンバのレベルの高い中盤(特に真ん中)を中心にボールを回されると、
なかなか奪い取る事が出来ず、長い時間ボールを回される
水曜日に比べると、高い位置からのプレスも弱い。
一方横浜はそのスキをついて、攻撃を試みるも、ほとんど前線までは
運ばれない前に摘まれてしまう。
個人的には平野の先発に期待していたんだけど、そこにボールが収まる機会
自体が少なかったからね。大島の動きもいいだけに勿体ない。

この日のDFは明らかにおかしかった。
ガンバが中央からボールを運んでくると、
相手を潰しにいくでもなく引き出される横浜の守備。
するとその裏をスルリと抜け出そうとするマグノの姿。
ゴール裏が一斉に危ないと思った瞬間に中央から右のマグノへパス、
次の瞬間にはあっさりと失点していた。実に余裕のあるシュートだった。
プレーを見てしまい、相手に裏を取られていることに佑ニは気づかなかった。
そしてその事を見ているはずの他の選手達が声を出さなかった
その1失点目は明らかに”横浜DFのミス
でもこの失点で目が覚めただろう。気を引き締めて集中力高めて
攻めまくるぞ!!失点にもゴール裏のボルテージは上がっていく。
が、その想いとは裏腹にこの日の4失点、少なくとも3失点は普段なら
考えられないミスを繰り返す事になった。

2失点目は1失点目と同パターン。しかも勝ち越し直後の失点。
前半終了間際の一番注意すべき時間帯に起こってしまった。
集中力が高く保たれていたのなら防げる失点だったと思う。
4失点目は、クリアミスとGKの不用意な飛び出しによる連携ミス。
さすがにあのシーソーゲームであれほどミスを繰り返しては勝てない・・・。

でも「ミスでの敗戦」だけで終わらなかった事に救いがある試合でもあった。
大島、マツ、狩野の得点はいずれも素晴らしい得点だった。
それだけでもちろん嬉しいのだが、
大島の身体を張ったプレー、松田の周囲に伝わる全身から漲る熱い魂
GKにまでどんどんプレッシャーを掛け前へ走り込む狩野・・・
観る者にも伝わってくるその”気持ち”が見えた事が何より嬉しかった。
最近のリーグ戦で欠けていた大きな翼の形が見えてきたように思う。
立ち止っていた横浜にとってこの日の横浜のプレーはこれからへの
大きな前進だったんじゃないかな。

それでも4失点したことは、やはり明らかな集中力の欠如。
足が止まってる場面も少なくなかった。
それはチーム全体が一つになっていたのなら起こらなかったはず。
チームがひとつに・・・
以前として悪い流れは絶ち切れず、課題は増えるばかり。
それでも今回の試合でほとんどの選手達が見せてくれた闘う気持ち
必ずチーム全体にそしてサポーターにも広がっていく。必ず。
それが広がった時、結果は自ずとついてくると信じたい。
さぁ次、次!
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