TanteOLのキドアイラク

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オーケストラに寄り添うピアニスト

2011-07-08 08:30:00 | Music


 
一昨日は、ダンナさんに付き合ってもらって、
東京フィルハーモニーのコンサートに行ってきました。
昨年ソロコンサートを聴きに行って以来ひそかに大ファンのジャズピアニスト、
小曽根真さんが、モーツァルトのピアノコンチェルトを演奏することを知り、
これはぜひ聴いてみたいとチケットを買っていたのです。

指揮は、ハノーファー北ドイツフィルの指揮者で、世界各地で活動する大植英次さん。
この方指揮の演奏を聴くのは実は2度目です。
大好きなレナード・バーンスタインが亡くなる年1990年の夏、
ロンドン交響楽団を率いてのコンサートのチケットを
かなりがんばってとったのですが、結局体調不良でキャンセル。
代わりにタクトを振ったのがこの方でした。
なんだかちょっとキザで熱い感じの人だったように記憶していますが、
20年経っても変わらず熱~い指揮でした。
「熱い」といえば・・・
大学時代、年末になると「第9」の本番が2回あったのですが、
1回は、必ず、知る人ぞ知る山田一雄さんでした。
この方もちょっとキザで熱~い指揮でしたが、
なんだか山田一雄さんを思い出しました。

ここからはマニアックな話題なのでわからない方ごめんなさい・・・
「vor Gott」の部分は、ソプラノは高音で長くのばさなくてはいけないのですが、
山田さんの指揮だとなんだか燃えるんですよね~
なにがなんでもブレスしないぞーと思わせるんです・・・


えっと・・・話がそれました・・・
今回のプログラムは、
まず小倉朗の「管弦楽のための舞踊組曲」(とても面白い曲でした)
そして、モーツァルトのピアノ協奏曲27番(K.595)
そして、ブラームスの交響曲第1番です。



プロフィールを見ると、
小曽根さんは、新設された国立音楽大学のジャズ専修の教授に
今年就任したとのこと。
国立音大を目指す学生が増えそうですね・・・

Oue&Ozoneのモーツァルトは、
アカデミックな部分とジャジーな部分が混在した、かなり面白いものでした。
カデンツァがとにかくユニーク。
「わー・・・どこまでいっちゃうんだろう・・・」と思うのですが、必ず戻ってきます。
音はすばらしくキレイで、2楽章最初のテーマの部分などは、
ピアニシモが会場全体を支配していました。
何より、今まで聴いた(見た)ピアノコンチェルトの中で、
こんなにもオーケストラに寄り添ったソリストは見たことがありませんでした。
ソロ部分も「自分がー」みたいなところが全くありません。
お人柄なのかもしれませんね。

演奏後、会場はブラボーの嵐で、拍手がなりやみません。
そして、なんとアンコールでオリジナル曲を弾いてくださったのでした。
シアワセ~♪

休憩をはさんでのブラームスも、私はよく知っている曲でしたが、
エネルギッシュで低音がよく鳴っていて、
とても気持ちのよい演奏でした。

ダンナさんの感想・・・「やっぱりナマはいいね~♪」(ビールじゃないですよ)
小曽根さんの演奏については、
オーケストラと一緒にセッションをするっていうスタンスでやっているんじゃない?
と言っていましたが、たしかにそうかも~
とにかくこんな風に自在に演奏ができる演奏家はなかなかいません。
ソロコンサートもよかったですが、こういった共演も聴けて本当によかった。

9月にある清水和音さんのリサイタルゲスト出演のチケットを
すでに買い求め(ラプソディーインブルーをやるんですよ~)、
すっかり追っかけオバサンになってしまいました~