花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

言えなかったこと

2018年05月12日 09時22分34秒 | 日記

兄の病状が重篤になりでどう考えても
悲しいけれどお別れのときが近付いてきて
でも最期まで言えなかったことがあるのです
それは残される兄嫁のことです
私は「我が家に嫁いでくれた大切なお嫁さんだから
これからずっと大事に守りますから心配しなくていいから」
と言いたかったのです

でもそれを言うことは兄の命が終わることを告げるようで
涙が先に出てしまってどうしても言葉にならなかったのです
でも今思うと
聡明だった兄のことだからきっとこの気持ちを解っていてくれたことと
あれでよかったのだと





柚子の花が咲いています