花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

ただ 声を聞きたくて

2018年05月11日 08時35分08秒 | 日記
母が亡くなりその後たったひとりの兄が亡くなり一か月もしない中に
兄嫁も相次いで病死してしまいました
悲しくて寂しい気持はどうしようもなくて留守だと解って居る
誰もいない兄の家に
何度電話したことか

受話器の奥から相手を呼んでいる音が聞こえるのです
今兄が椅子からおもむろに立って電話に向かっている筈です
受話器を取ろうとしている筈なんです

聞かせて下さい 貴方の声を
ずっとずっと悲しくて
待っているのですから
聞える筈がないこと解っていてひっそりと静かな空気が伝わってくるようで
それは電話を掛ける前より一層寂しくなるだけなのに
聞えない声
何度かけては失望したことか
あれからもう17年経ってしまいました




桃色夏椿もう咲くかしら 待っています