花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

アレルギー

2016年02月15日 09時33分45秒 | 日記
昭和30年代後半の頃だったと思います
新聞を読んでいて“くしゃみもアレルギー”と書いてありました
へえ それならば私もアレルギー?と思ったものです

その後私のくしゃみは立派に育ってしまいました
眼は結膜が赤くなって涙眼になりまるで誰かに泣かされたみたいになり
鼻はくしゃみと鼻水でくしゃくしゃになりシーズンは大変です
体質改善とかで耳鼻科にも通ったのですが

息子が大学進学時期に買い物に行くためバス停で待っていると遠くの
山はかすみ春の風が容赦なく吹いてきて私はくしゃみが出るし眼は真っ赤
に充血してハンカチで押さえていました
そこに息子の同級生のお母さんが来られて
「お宅の息子さんは大学が遠いからご心配ですね」
私は「はい 心配で・・・・・」と言って眼汁を拭きました
スピーカーの彼女のことです
「N君のお母さん 息子さんとの別れが悲しくてバス停で一人しょんぼりと
泣いておられた うちは大学が近くてよかったです 親孝行です」
ときっと声を大にしてあちこちで演説されたことでしょう

でも慰められることも
電話がかかってきまして受話器をとってお話ししようとしたら
いきなり大きなくしゃみが連発してしまい すると受話器の向こうから先方さま
「あんたもアレルギーねえ ぼくもよ」といたわってくださいました
平素 尊敬している市立病院の院長でした
せめて「もしもし・・・・」くらいは言った後でくしゃみをしたかったです