ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

震災対応に机上の理論はNo!、だがTV報道にいらつく。

2011年03月17日 | 辛口ひとりごと

 写真は長崎の大波止、出島につながる風光明美な港町。ここに県庁新庁舎の建設が計画されている。地震、津波対策大丈夫かとさわいでいる。県側は地震発生のなんとかプレートは近くにないから津波はこないと答えているらしい。あれだけの津波先進エリア三陸でも想定外な津波にやられた。10メートルの防潮壁に千億超かけたがだめだった、しかしなければもっと被害は拡大したと報ぜられている。福島原発も7メートルの津波を想定したらしい。命綱の電源がすべてやられた。長崎もいい加減な論議はすべきでないと思う。津波はこないんではなく、来るかもしれないことを前提に建築対策、市民教育が必要ではないか。

 ここ数日TV報道を朝から晩まで聞いていてまったくいらつくことばかり。地震と大津波に襲われ、命からがら避難してきた人々、水なし、食料なし、毛布なし、おむつなし、薬なし。おまけに寒波襲来、悲惨である。ぬくぬくとすごしている我々、申し訳ない気持ちになってくる。空調は切って、石油ヒーターにかえる。ボーリング同好会もしばらく中止にした。友人から不要な毛布などあったら提供してくれませんか、薬剤師会が粉ミルクほか鳥栖から送るらしい。TV報道では物資は豊富に集まっている。が運送経路が確保できていない。それぞれの避難所が何が不足しているのか、連絡がつかずわからない。福大の医療支援チームが被災地に飛んだが3日現地にいて、重傷者が一人も来ず帰ってきたとか。原発事故のおかげで動くに動けない。携帯はつながらず、ガソリンがなく道路もがれきの山で動けない。

 震災時、震災後のリーダーの判断。生命第一など言うまでもない。そのために何をせよと命ずるか。避難するにも救助するにもまずは道路からがれきを除き補給路、救済路を確保させる。つぎに通信手段の確保、携帯各社をふくめ国をあげて対処させる。最大規模の自衛隊派遣である。今回はこれらの活動のすべてを無にきせしめる原発、放射能問題が勃発。ということはこの問題に国、民間、さらには世界の英知をあつめて対処することが最重要価値判断となる。

 今日は燃料棒を冷やすため空と陸から水を放水するという。防衛相いわく今日が限度だから無理してもヘリから放水する。午前中4回放水、風で流れて効果不明。15時ごろ、警察庁の放水車が現地につき、東電の作業員を避難させて5時10分くらいから放水開始できそうとNHKアナウンサーが発信。実際は6時半、しかも3号炉に届かなかったとのこと。遅れたのは放水してもし水素爆発したら破片はどこまで飛散するか検討していたとのこと。時間との戦いのなかでそんなことは行く前に検討しておくべきではないか。放射性物質が出ている中で理屈通りいかないし隊員の安全確保が優先ということかもしれないがあまりにもじれったい。あとに続いた陸上自衛隊の特殊消防車5台が30トンの水を3号炉のなかに放水に成功したらしいが効果測定は明日か。NHKも10分後と言っておきながら遅れている理由を確認しようともしない(6時なっても放送なし)
 今、一番大事なことに総力集中し、突破口にするという姿勢が必要で、その行動をタイムリーに国民に伝える。海外の日本への評価は政府は後手後手でだめ、しかし国民の柔軟性と我慢強さは世界1だと再認識。世界1を標榜する日本の原発技術は地に落ちた。これからの新原発の建設は難しくなるだろう。湯水のように電気をつかう今の生活を我慢してかえるしかない。
 それにしても、5000人以上の死者がでて、行方不明をあわせると1万人をはるかにこすという。30万人以上の被災者が過酷な避難生活をしいられておられる。大変なことだ。1日もはやい、補給路、連絡網の確保と物資提供がすみずみにいきわたるよう祈りたい。

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