ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

140207 「下山の思想」五木寛之、カルロスクライバー指揮の「運命」!!

2014年02月07日 | 趣味と交遊

立春が過ぎたというのに外は冷蔵庫に入っているみたいに寒い。今晩から明日にかけて全国的に雪らしい。東京都心でも10センチぐらい積もるのではないかという予報。

3日の櫛田神宮節分大祭以降は5日が陶芸教室、コーヒーカップ一つとぐい飲み3つ作陶、そして今日はボーリング、161、200、137、AVE166。

新聞広告で気になっていたクラシックプレミアム、歴史的名演奏を最高品質で聴くといううたい文句のクラシックCD付の隔週刊CDマガジンをツタヤで購入。歴史的名演奏のうたい文句に引き付けられた。ツタヤカードの残高があるというのでついでに熊野古道殺人事件(内田康夫の長編推理小説)も購入。市の図書館によって「下山の思想」五木寛之著を借りて帰宅。

作曲の天才(ベートーベン)と演奏の天才(カルロスクライバー)が互角に燃えた記念碑的名演とうたっている創刊号。交響曲5番と7番。カラヤンや小沢征爾の演奏は聞いているがカルロスクライバーは知らなかった。楽団はウイーンフィルだが聞いてみてすごかった。まさに炎のように燃え上がる演奏であった。創刊号800円、以下49巻は各巻1200円とある。まあ創刊号だけでもみなさん聞かれたらいかがでしょうか

そして「下山の思想」を読んだ。3年前の東日本大震災のあとに書かれた本のようだ。「林住期」という考え方のベースになる思想だろう。戦後69年、鬼畜米英といって無謀な戦争をしていた日本が敗戦後一転して親米路線に転換、経済一筋にがんばってアメリカにつぐ経済大国に登りつめた。まさに奇跡の復興。今、日本を後追いして中国、インドなどがのしあがってきた。三浦雄一郎さんではないが死ぬ思いでエベレストの頂上をめざし2度も頂点にたった。しかし無事に下山しなければ登頂に成功したとは言えず、今回も結局下山途中で三浦さんもヘリコプターのお世話になって無事生還したわけだ。

私も企業戦士としての戦後の50年プラス&を生きて今、下山途中にある。そんな日本人が4分の1を占めるに至っている。死ぬ思いでNo1を目指しているときは周りの景色どころの騒ぎじゃない。しかし下山ともなれば1歩1歩注意しながらもじっくり来し方を振り返りながら、味わいながら下りていけばいいのではないかと筆者は言う。

ぎょっとすることが書いてあった。「漢字源」という辞書で「民」という字をひくと目を針でさされ周りがみえなくなった奴隷とか支配される人たちとあるらしい。世の中、わかったようなことをいう人間は多いが真実をどれほど知っているか分かったもんじゃない。GDPの倍以上の世界一の借金を抱えている日本がほんとにギリシャみたいにならないのか。明日、銀行が破たんして預金が引き出せない、タンス預金が紙くず同然で使えなくなる。何が起こるかわかりはしない。国家やそれに相乗りするマスコミは一大事が起きても大丈夫ですよ大丈夫ですよといって国民をだます。そんな体験を筆者は日本が無条件降伏をしたときに平城(北朝鮮)で体験(12歳時)、その原体験がづっと今まで尾を引いているという。まあ昔から「よらしむべし、知らしむべからず」というからね。

真理は中間にあり。黒か白か、右か左か決めてしまわない方がよい。私は毎日コーヒーを3~4杯は飲むが飲みすぎたらだめというのと、癌の発生を抑制するとか、健康に関するセオリーもまったくあてにならない。西方浄土に沈みゆく夕日に手をあわせながら今日一日ありがとうございましたと心安らかに生きておればいいのではないかね

 


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