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太王四神記 レビュー #024

2008-10-12 | 太王四神記
#024『二千年の時を越えて

スジニと再会したタムドクは、「黒朱雀になったら止めてやる」と約束し連れ戻す。スジニがずっと育てていたキハの子どもはアジクと名付けられていた。

火天(ファチョン)会の大長老は、玄武と白虎の神器を奪うためコムル村を襲撃。阿弗蘭寺(アブルランサ)にいるホゲは、キハの真の望みを憂慮しながらも、タムドクが現れるのを待っていた。

やがてアジクが火天会にさらわれ、スジニは取り乱す。タムドクあてに残されていた文には、アジクがタムドクの子どもであり、救いたければ直接来いと書かれていた。阿弗蘭寺に向かったタムドクの軍は、待ち構えていたホゲの率いる火天会と後燕の連合軍と対決する。

一方、阿弗蘭寺の祭壇では、キハが四神のすべての神器を並べ始めていた。
(引用NHK)


さてさて,超遅レビュなわけなので簡単に覚えている範囲で感想と最後まで観て思ったことを.


百済侵攻がタムドクの思うがままになっていたことには驚きを隠せませんでしたね.
「彼の指示に従って,その通りに動けば大丈夫.」といった共通意識みたいなものができているのではないかと.

玄武の目覚めにはじまり,朱雀,青龍,白虎と目覚めていったわけですが,玄武(ヒョンゴ),青龍(チョロ),朱雀(キハ,スジニ)に関しては守り主が基本的に常に近くにいたということでまあ納得でしたが,白虎に関してはチュムチが選ばれたことは意外でした.(人物相関図ですでに知っていましたが)
「神器が代々受け継がれる→守り主の血(地位)が受け継がれる」ものだとばかり.
あれ?シウ族は靺鞨の鍛冶職人村と関係があるんでしたっけ?

スジニが自分が黒朱雀になる可能性があることに気がつきタムドクの元を去ると決めてからのアジクとの隠居生活はもう涙無しでは.

全体を通して説明がされない部分が多かった作品だったようですが,ラストシーンもつくった人しか理解できない仕上がりになっていてびっくりしてしまいました.


最終的に朱雀の守り主として黒朱雀の力を解放してしまったのはキハ.
もし,キハとスジニの立場が逆だとしたらスジニが黒朱雀になっていたということですかね.うーんそれはないような気もします.
神の力が意図的に2人の人間に力を与えるとは思えません.

やはり,朱雀つまり火の力への執着はセオよりもカジンの方が強かったわけですから,2千年前に朱雀の守り主がセオだったとしても,チュシン王の誕生に合わせて転生したキハとスジニでも長い時間の中で守り主がキハに変わっても何ら不思議ではありません.

というよりも,火の力がセオに移ったこと自体ファヌンが独断で勝手にやったことですから,所有権の移動なんて起こっていなかったのかもしれませんね.
スジニはセオが火の力を使えるようになったから,その名残があって守り主と勘違いされたと.

ああなるほど,何となく納得がいきます.
玄武を守り,チュシン王を始めに迎えるヒョンゴがスジニの額に黒朱雀の紋章を見たのは,スジニが黒朱雀になるという暗示ではなく,過去に黒朱雀になったというメッセージだったのかもしれません.朱雀はそのことを他の神獣に伝える必要があったと.


ラストシーン.
タムドクが白い光に向かって歩いていきますが,あれがキハに向かって歩いているという意見もあるみたいですが,どう見ても石碑に向かっているようにしか.神の力を返すんだから.

あの状況を生き残ったのはスジニ,アジク,人間として戻ったタムドク.
タムドクはその後も侵攻を続け,アジクはタムドクの功績を石碑として残すと.

となるとタムドク&スジニのペアはハッピーエンドということですかね.


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