数日前、とある
小包が私宛に届きました。
差出人は能面や球体関節人形を拵えている叔父( キーさん )からでした。
はて…?? キーさんが私宛にモノを送ってくることなんて今までにないぞ。
送り状を見ても品名の所には何も記載されていない… ますます怪しい
とにかく開けてみることにした。
!! …なんじゃこりゃ!??
箱に入っていたモノは 【 人肌ゲル ( C-硬度 ゼロ0 )】と書かれた品だった。
添えられた手紙を読み、これを送られた経緯を理解した。
ひらたく言えば
キーさんが球体人形に使用する予定で購入したのだが、使われずに眠っていたこれを用いて
今回、WFで販売した【 餅鳥 】をこの人肌ゲルを使い柔らかい餅のような感触の餅鳥が作れないものか?
それに至る人肌ゲルの使用期限、型の材料、塗装材料などを調べ実験・試験結果を報告してくれ!とのお達し。
キーさん( 叔父 )、姪に普通こんなもの送らんがな…。
けれど
見たところかなり
高価な品で何かのきっかけがない限り手を出さない品物なので、ありがたくこれ幸いにと挑戦することに 
見るのも初めて、使用方法も成分も分からないので説明書をガン見! ( う~ん… なんとなく理解できた
)
使用する前に、これらについて調べる。
調べたところ、送られた品の使用期限に関してはかなり過ぎているのではないかと。
本来、硬化剤は少し黄色く透明なのですが、開けてみると黄色の乳白色に変色しておりました。 どれほど使われず眠っておったのじゃ!??
硬化不良の原因になると記載されてあったのだが、試してみる前に捨てるなど勿体ないと思い
たまたま餅鳥を制作した時のシリコン型が残っていたので『シリコン型(シリコン成分)との相性が悪くて溶けてもいいや』と思い使うことに。
とりあえず実験開始!! ( 初めての品はワクワクするっすな~ )
【 実験・試験結果 】
シリコン型から出してみた
潰してみた、手を放すと元の形に戻る
経年劣化の為、硬化不良を考えて硬化剤を記載されている比率よりも若干多めに投入。
12時間後、硬化を確認してみると… なんとか餅のようにプニプニに固まっておりました。
シリコン型も溶けださず、相性は悪くないようです。
だが
気泡がハンパない!!
いたる所に気泡が入り、くちばしの先の所までゲルが流れていませんでした。
これは明らかに材料の経年劣化と思われます。
それと、予想はしていましたが持ってみるとかなりベタつきもあります。※ベタつき防止の為に材料と一緒に片栗粉のようなパウダーも入っておりました。
調べてみたところ塗装するには人肌ゲルに使える専用の顔料系の塗料が必要なようです。
私が塗装に使っているのはラッカー系なので試してはいません。
人肌ゲルを使用し、色々な塗料剤で塗装した人のブログを見たのですがどれも難しいようで手強いっすな
伸びたりする時に普通の塗装ではペリッと剥げてしまうので、同じように伸びる塗装が必要かも。
商品化にするまでには改良と試行錯誤が必要ですな…。
以前、『 デザインフェスタ 』で
【もにまるず】という商品を購入しました。
手のひらサイズの動物の形をしたプニプニ・モニモニするフィギュアでしたが、あれも人肌ゲルを使用しているのか…材料はなんなのか…良い感触で素晴らしかった。
使用期限が過ぎていたので本来の成分を発揮できなかったとはいえ、今回の商品は私にとって良い経験をさせてもらった
失敗しても何事もやってみないと結果は得られないし、経験値を増やすことは大事なので勉強になったっす!!
我が叔父ながら、なかなか面白い品を送ってくれたのじゃ~ 楽しめたっす~

差出人は能面や球体関節人形を拵えている叔父( キーさん )からでした。

送り状を見ても品名の所には何も記載されていない… ますます怪しい

とにかく開けてみることにした。

箱に入っていたモノは 【 人肌ゲル ( C-硬度 ゼロ0 )】と書かれた品だった。
添えられた手紙を読み、これを送られた経緯を理解した。
ひらたく言えば
キーさんが球体人形に使用する予定で購入したのだが、使われずに眠っていたこれを用いて
今回、WFで販売した【 餅鳥 】をこの人肌ゲルを使い柔らかい餅のような感触の餅鳥が作れないものか?
それに至る人肌ゲルの使用期限、型の材料、塗装材料などを調べ実験・試験結果を報告してくれ!とのお達し。

けれど
見たところかなり


見るのも初めて、使用方法も成分も分からないので説明書をガン見! ( う~ん… なんとなく理解できた

使用する前に、これらについて調べる。
調べたところ、送られた品の使用期限に関してはかなり過ぎているのではないかと。
本来、硬化剤は少し黄色く透明なのですが、開けてみると黄色の乳白色に変色しておりました。 どれほど使われず眠っておったのじゃ!??
硬化不良の原因になると記載されてあったのだが、試してみる前に捨てるなど勿体ないと思い
たまたま餅鳥を制作した時のシリコン型が残っていたので『シリコン型(シリコン成分)との相性が悪くて溶けてもいいや』と思い使うことに。

【 実験・試験結果 】



経年劣化の為、硬化不良を考えて硬化剤を記載されている比率よりも若干多めに投入。
12時間後、硬化を確認してみると… なんとか餅のようにプニプニに固まっておりました。
シリコン型も溶けださず、相性は悪くないようです。
だが

いたる所に気泡が入り、くちばしの先の所までゲルが流れていませんでした。
これは明らかに材料の経年劣化と思われます。
それと、予想はしていましたが持ってみるとかなりベタつきもあります。※ベタつき防止の為に材料と一緒に片栗粉のようなパウダーも入っておりました。
調べてみたところ塗装するには人肌ゲルに使える専用の顔料系の塗料が必要なようです。
私が塗装に使っているのはラッカー系なので試してはいません。
人肌ゲルを使用し、色々な塗料剤で塗装した人のブログを見たのですがどれも難しいようで手強いっすな

伸びたりする時に普通の塗装ではペリッと剥げてしまうので、同じように伸びる塗装が必要かも。
商品化にするまでには改良と試行錯誤が必要ですな…。
以前、『 デザインフェスタ 』で

手のひらサイズの動物の形をしたプニプニ・モニモニするフィギュアでしたが、あれも人肌ゲルを使用しているのか…材料はなんなのか…良い感触で素晴らしかった。
使用期限が過ぎていたので本来の成分を発揮できなかったとはいえ、今回の商品は私にとって良い経験をさせてもらった

失敗しても何事もやってみないと結果は得られないし、経験値を増やすことは大事なので勉強になったっす!!


フィギュアもでらー誰しもが夢見る素材ですよね(笑)
しかし同じく塗装の問題と脱型後の扱いにまだまだ課題のある素材ですので使うのを躊躇しておりました。
今回のayuさんのレポート、参考になります!
私の使用した人肌ゲルは一番柔らかい(ゼロ0)でしたが、柔らかさの段階はいくつかあるようです。
フィギュアに使えるのなら水着の女の子などに使えたら、より感触などリアルで良いのもが出来そう!と夢は膨らむのですが…
うなむーさんの言われる通り、塗装と脱型後の扱いが難しいですね。
ベタつき防止の粉まみれのフィギュアって…それはあかん(苦笑)
今回の実験が参考になってくれるなら嬉しいっすな~