うたかた花詩の「思季色を綴る覚書き」

   長野県の四季の様子を思いつくままに雑多に綴る自由ノートです。

栂池自然園②

2019-07-17 | みんなの花図鑑

園内をてくてく歩いていきます。コバイケイソウやワタスゲを見たので、次は雪が残る風穴を目指します。風穴は真夏でも8℃以下にしかならない天然クーラーで、ひんやりと心地よい風が吹き出している場所です。
                   ☟キヌガサソウ
ピンク色
のキヌガサソウがありました。数は少ないですが、自然園では通常の白の他にこんな色のキヌガサソウを見る事が出来ます。

                     ☟イワカガミ
この花も盛りを迎えていて、あちらこちらで咲いていました。花数が少ないとされるコイワカガミも混ざっているかもしれませんが、両種は区別できないという表記もあるので、ここではイワカガミで統一します。

他の花と一緒に咲いている場面も見られ、ちょっとお得な感じがしたイワカガミです。
☟イワカガミとチングルマ

☟イワカガミとマイヅルソウ

☟イワカガミとミツバオウレン

☟イワカガミとゴゼンタチバナ

☟風穴に近づくと、木道に残雪が被っている個所がありました。他と比べて気温が低いからでしょうか?

☟風穴の穴の中にはまだ雪が残っています。この穴の中を風が通り雪で空気が冷やされて、冷たい風となって外に出ていきます。散策で火照った体には心地の良い風です。穴の近くは温度差で空気が白く漂う時があります。暑い日に冷凍庫を開けた時に出る白い靄と同じ原理ですね。

                    ☟ミズバショウ
風穴の近くにはお目当ての1つであるミズバショウが咲いています。キヌガサソウと隣り合って咲いていたのでパシャッと1枚(3枚目)。タカネ
ザクラもありましたが、もう花は散っていてがくのみとなっていました。

☟ベニバナイチゴ
花の中心には美味しい蜜があるのか虫だらけです^^;

                     ☟サンカヨウ
花弁が濡れると透明になることで有名な花です。花は少しの衝撃でもすぐ散ってしまうようなので、雨に打たれて散らずに花が透明になるのは、運良くそういう状態になった結果なのかもしれません。ベニバナイチゴの花弁とサンカヨウの花弁が一緒に落ちていました。平地では見られない光景です(2枚目)

☟ツマトリソウ
ピンク色の蕾と一緒に。

☟出来れば青空と間近に迫る山々のコラボを見たかったのですが、こればっかりはお天気の問題なのでどうしようもないことですね。また次の機会です。

(撮影日 2019/7/12)