うたかた花詩の「思季色を綴る覚書き」

   長野県の四季の様子を思いつくままに雑多に綴る自由ノートです。

寅から卯へ

2022-12-30 | みんなの花図鑑

 今年最後の記事になります。黄色い花が「ヤナギトラノオ(柳虎の尾)」、白い花が別名『卯の花』の「ウツギ(空木、卯木)」です。ウツギの花は今年も撮っていたと思ったのですが、写真を改めて見返してみると、撮ってあったのは葉の形が違うミツバウツギの花だけでした。なので、ウツギの写真は去年撮った花になります。
 動物
の名前が付いている植物も沢山あるので、干支の名前を含む花を揃えてみるのも面白いかもしれませんね。

👇元画像のヤナギトラノオとウツギの写真です。

 


 今年は大きな事件や事故もあり、ここ数年に続いてなにかと気の抜けない時ではありましたが、来年は良い方向に「跳ねる」ようになれば良いですね。正月寒波も来ていて人の移動も活発になって来ていますが、皆さんも体調に気を付けて年末年始をお過ごしください。
 今年も
拙ブログを見ていただきありがとうございました。相も変わらずの「思季色を綴る覚書き」ですが、またお暇な時にでも見てもらえたら嬉しく思います。よいお年を^^


ユキグニミツバツツジ(冬芽)

2022-12-29 | 冬芽、葉痕

ミツバツツジの仲間の冬芽は色も形も似通っていますが、以前に同じ場所でユキグニミツバツツジの花を見たので、写真の冬芽もユキグニミツバツツジだと思います。日当たりの影響か成長度合いの違いかは分りませんが、色合いが赤っぽい冬芽と黄色っぽい冬芽が見られました。

👇先端が尖ったツリバナの冬芽と一緒に。

👇赤くてぷっくりとしたツノハシバミの冬芽と一緒に。

👇どんぐりの仲間の漏斗部分だと思いますが、ユキグニミツバツツジの枝の間に挟まっていました。

(撮影日 2022/12/26)


植物育成雑記(15)

2022-12-28 | 植物育成雑記

育てている多肉の経過観察みたいな記事です。全て普及種で育てている中から気まぐれに選んでみた多肉たちですが、水やりの量や日当たり、場所の違いなどで株の様子が違ってくるので、育てやすい普及種といえど勉強になります。
                    (※文章量がいつもより
多くなっています)

 

               

               【青い渚(エケベリア属)】
木立ちした青い渚です。仕立て直しをしようかなと思いつつも、これはこれで味わいがある姿だと感じるので、結局そのままになってしまいました。茎も葉と同じく毛むくじゃらで、下のほうでは気根が出ていました。
スカート
をはいたようになっていた枯れた下葉を取り除いてみると、細かい気根はまだ瑞々しい感じがあったのですが、下葉を取り除いた後はさすがに乾燥の影響を受けてチリチリになりました。3号(直径9㎝)の素焼き鉢で、青い渚の高さは約11㎝あります。

 

               【高砂の翁(エケベリア属)】
デカベリア(大きいエケベリア)挑戦中の高砂の翁です。今年の4月下旬にロゼットの大きさが直径8㎝くらいだった高砂の翁は、直径13㎝の鉢から大きくはみ出して花も咲きました。さすがに植え替えないといけないと思い、8号鉢(直径24㎝)に植え替えました。比較として100円玉を置いています。
ちょっと
葉焼けもしてしまったので、新しい葉に更新されるまで様子見をしています。1枚目が植え替え後、2枚目が植え替え前になります。

 

            【不明種の綴化の弱いセンペルビウム】
綴化株から出てきた子株です。ひょこひょこ出てきた子株は親株より形は整っていましたが、その中でも比較的葉が不揃いなものを選んで2号鉢(直径6㎝)に植え替えてみました。子株が出てきたらどうなるのかまた観察してみたいと思います。親株のほうは葉焼けしてダメージを受けてしまったので処分しました。

 

              【百恵(センペルビウム属)】
葉が外側に巻いて棒状になる百恵です。夏に水をやりすぎたのか葉がちょっと伸びてしまいました。エケベリアなどもそうですが、葉の形がバランス良くなるように育てたいですね。

 

               【黒法師(アエオニウム属)】
胴切りして棒状態だった黒法師です。葉が無い棒状態でも子株がたくさん出て来ました。徒長して胴切りした多肉や木立ちして仕立て直しをした多肉なども、根付きの茎のみでも子株が出て来ることがあります。
鉢内の左下に
見える小さい黒法師は、試しに葉も根もない茎のみを土に挿したものです。無事に根付いて子株も出て来たようです。鉢は5号(直径15㎝)のロング鉢です。

 

              【朧月(グラプトペタルム属)】
雨のかからない軒下に植えた朧月です。雪を被っても元気にしていました。寒さの影響で葉の上半分がピンク色に色付いています。朧月は日の光が大好きなのか、這うように横に伸びた頭は全て外側に向かっていました。


枯れ姿と雪帽子

2022-12-27 | 植物

雪を被った植物の枯れ姿です。冬まで残った枯れ姿には秋の雰囲気も感じられ、季節の間に入り込んだような季節が合わさったような、そんな不思議な感覚がちょっとします。

👇ノリウツギ

👇オオバセンキュウ

👇ススキ

(撮影日2022/12/24)


雪の日の雪樹

2022-12-26 | 

着雪した枝姿は千差万別で変化に富んでいるので、枝などにある程度雪が積もっていると、面白い姿がないかつい探してしまいます。モノトーンの世界の中で織りなされる自然の妙技は、より造形の形が強調され目を引きます。

(撮影日 2022/12/24)


ヤマグルマ

2022-12-24 | 植物

常緑広葉樹のヤマグルマです。雪が積もっても厚ぼったい葉は青々としていますが、夏と比較すると少し褐色がかっています。寒くなると葉柄や冬芽が赤みを帯びて来るので、その赤色成分が冬の葉色にも影響しているのかもしれません。クリスマスイブということで、クリスマスカラー(赤、緑、白)の色合いに合わせてみました。

(撮影日 2022/12/24)


大王わさび農場

2022-12-19 | 写真

長野県安曇野市にある大王わさび農場に少し寄ってみました。木々の葉も落ちて景色は冬姿になっていますが、ニジマスも泳ぐ澄んだ池の中では、バイカモの花がぽつぽつと咲いていました。わさび田では、苗の上に寒さ除けの白い不織布がかけられていたり、収穫が終わりむき出しになった場所の整備作業などが行われていました。

👇親水広場の池に咲いていたバイカモ。

👇水車小屋の様子。

👇清流の様子。

👇川岸に生えていたマサキの実です。

👇わさび田の様子。

(撮影日 2022/12/10)


葉っぱ姿いろいろ

2022-12-15 | 植物

まとめの意味も込めて、今年の散策で見た目に留まった葉姿を並べてみました。斑入りのものから、新葉が赤くなっていたもの、種の特徴が現れているものなどがあります。

👇アカフタチツボスミレ

👇フイリフモトスミレ

👇コバノフユイチゴ

👇幼木のハシバミ

👇幼木のツノハシバミ

👇まだらな赤い斑が特徴的です。種名は分かりませんでした。
調べ直してみたところ、キツリフネの幼苗のようです。

👇マルバゴマキ

👇これも種名は分かりませんでした。

👇ミヤママタタビ

👇白い部分が多めに出ていますが、マタタビの葉です。

👇ヤマカシュウ

👇アカツメクサ

👇ミズヒキ

ウイルスの影響でしょうか、色が抜けたように白化していた葉たちです。
👇ツボ
スミレ

👇シダの仲間。

👇おまけとして、ミネカエデの葉の虫こぶです。


シマカンギク(アブラギク)

2022-12-13 | みんなの花図鑑

楕円形の総苞外片の形や葉の形から、キクタニギク(アワコガネギク)ではなくシマカンギク(アブラギク)のほうだと思います。夜の冷え込みや雪降りにも耐えて花を咲かせていました。株は少し小さめに感じましたが小さな蕾も見られ、本格的な積雪があるギリギリまで粘れそうな雰囲気を出しています。

(撮影日 2022/12/5)


オニノゲシ

2022-12-13 | みんなの花図鑑

花はすぼまっていますが、野の花もほとんど終わりになっている中で、オニノゲシの花がまだまだ頑張っていました。場所にもよりますが、こちらではこのオニノゲシも初冬まで咲いている印象がある植物です。

(撮影日 2022/12/5)


オオタチツボスミレ

2022-12-10 | スミレ

10月にも投稿しましたが、毎年返り咲きがみられる場所で、秋のオオタチツボスミレの花がまだ咲いていました。花期の春と比べて陽気が大きく関係しているのか、年によって花が咲く月日にはズレがあるようです。タイミングが合えば雪を被った花も見ることが出来ます。

(撮影日 2022/12/3)


アオツヅラフジとツルウメモドキ

2022-12-09 | 植物

つる性植物は2種以上が絡み合う事がありますが、実の目立つ種が落葉して絡み合っていると目を引きます。写真の2種は実の色が青と赤で、より一層目を引きました。生育環境がぴったり合うのか、アオツヅラフジとヘクソカズラの組み合わせは、生垣の中などでよく見かけます。

(撮影日 2022/12/3)


植物育成雑記(14)

2022-12-08 | 植物育成雑記

センペルビウム属の記事です。主に、双頭になっていた不明種のセンペルビウムと、不明種のセンペルビウムを使ったちょっとした成長実験の記事になります。品種名が分からないのは、名前が付いていなかったものを購入したからになります。

 

 

             【不明種の双頭センペルビウム】
 双頭センペルビウムから子株が出てきたので、子株を切り取り、双頭株の調子を見る事も兼ねてポリポットから2.5号(直径7.5㎝)のプラ鉢に植え替えてみました。1枚目は植え替え後、2枚目は植え替え前になります。
 双頭の多肉は
どんな感じになっているだろうと思い、枯れた下葉を取り除いて株元を見てみましたが、二股に分かれているのですね(3、4枚目)。成長が進んだ事もあるとは思いますが、もうちょっとくっついているのかと思いました。

 

              【不明種センペルビウムの成長実験】
 本当は多肉のエケベリア属などで実験するのが良いかとは思いますが、実験に使えそうな小さな株を揃える事が出来なかったので、センペルビウムの子株を使いました。根はまだ出ていない直径1㎝くらいの株です。

 

 用土は、赤玉土1:鹿沼土1:腐葉土1の割合で混ぜた無肥料用土を使いました。腐葉土は5㎜目のふるいにかけて、大きい朽ち葉などを取り除いています。この用土を使い肥料だけを変えて、経過を見て行きたいと思います。根張りのほうも見てみたいと思い、底に水抜き穴を開けた空ペットボトルを鉢として使いました。正確には計っていませんが、用土の量は一鉢300~350mlくらいあると思います。

 与える水や希釈液の量は、100均の目盛り付きチューブ水差しを使い、冬なので毎回50mlの量を与える事にします。50mlの水だけでも水分が底まで十分に浸透するようです。用土の質、ペットボトルの形状なんかが影響しているのかもしれません。土の乾き具合にもよりますが、まだ根が出ていないので、次からは25mlにしても良いかもしれません。

 育成環境は、基本は部屋の中に置いておき、天気の良い日に外に出すことを心がけます。

 

👇右上の青クリップは「ハイポネックスの液肥」、右下の白クリップは「尿素」、左上の黄クリップは「活力剤のリキダス」、左下の赤クリップは「化成肥料3種の混合」です。多肉の肥料としても知名度のあるハイポネックス以外は、動画で見た実験を参考に選んでみました。

 ハイポネックスは表記にある通り2000倍に、リキダスも表記にある通り1000倍に希釈しています。尿素は1リットルの水に3g加えています。化成肥料は3種を一緒に置いて、3種合計1gくらいにしみました。化成肥料鉢の水やりには、ただの水道水を使います。リキダスの希釈液は1週間に1回与えるとなっていますが、水を与える間隔は全部同じにしたいので、全て2週間に1回にしてみます。
              実験開始日
は2022年12月6日です。

👇化成肥料は小粒の物で、うちにあったものを使います。左上の「有機化成肥料」の肥料成分は6・6・6、右上の「化成肥料」はずっと前にキャンドゥで買ったもので肥料成分は8・8・8、右下の「きれいな花を育てる!肥料(120日タイプ)」の肥料成分は8・12・10です。

 

                   【巻絹】
たぶん巻絹だと思います。これから成長して子株が出て、鉢いっぱいに白いもこもこで埋まる事を目標に植えてみました。鉢は5号鉢(直径15㎝)です。