祈り

クレメラータ・バルティカが県立音楽堂で公演するので、「こりゃ　東京まで行かずに済む」とばかりに申し込みました。これがクレーメルのリサイタルなら、追っかけで何度でも聞きに行きますが・・・ソロがあるなら、サントリーとダブルにしようか。曲目は同じだけれど、どうしようかな。

チケットと一緒に各種公演案内が同封されてきました。
なかに「聲明」＜西行マンダラ＞の案内が！！
一度聞きたかったのです。
「声明（しょうみょう）とは日本の伝統音楽の一つ。仏典に節をつけたもので儀礼に用いられる宗教音楽である。」とＷｉｋｉｐｅｄｉａにあります。
今回は天台宗・真言宗を代表する聲明の名手２人が率いるお坊さん達のグループによるものだそうで、きっと心震わす祈りの楽の音になることでしょう。

人間時として、祈りの中で心を洗う事も必要な気がします。
祈り＝人が一心に念じるもの。音楽でも絵でも彫刻でも、芸術といわれるものは祈りであろうと思います。そうしたものと対峙する時、自分の心が素直になっていく気がします。
また自然も生と死を一心に繰り返すがゆえに、祈りにも似たものを感じます。
自然の中に身をおく時、私は心が素直になり呼吸するのを感じます。
年をとるにつれ、そうした事がいかに人として大事な事かを感じます。

あさって日曜。身延の山に出かけます。ちょっとお参りに。
天気予報では雨模様ですが、それもまた良し。
富士につながる山々の自然と、それに包まれた粛々とした寺院は、雨にけぶる中でどのような姿を見せてくれるのでしょうか。