うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

略語はイマイチ…

2006-04-27 02:59:24 | 日常生活の中で
昨晩遅く帰ってきて開いたメールボックスの中に、今日のお夕飯のお誘いがありました。
発信元は、先日話題にした、1:00頃に暇だからと電話してきた男の子、モトイ男性。
昨日から、パリの友達の家に奥さんと出てきているそうな。
電話ください、とのことだったけど。流石に私はそんな夜中に人の家に電話する気にならず、今日電話しますとメールをし、先ほど昼すぎに、その友達の家に電話をしてみました。

お誘いありがとう。喜んでご一緒します♪
「それがさ、セミナーがあってさ、僕と○○クン(友達の名前)はそれに出席するから10:00過ぎになるけどいい?」
「うん、別にいいわよ。で、どこでセミナーなの?」
「えっとね…ノーマルかな。」(←注;以下、日本語そのままです。)
へ?ノーマル?
とりあえず、ノーマルは、エコール・ノーマル・スューペリィュール(=高等師範学校)のことを言っているんだろうなと想像できましたが。
「ノーマルって言われたって、私、場所知らないもの。でどこ?」
「ん、だから、プラモンの近くかな。」
?プラモン?
「で、どの辺りでご飯するの?」
「○○さん(←奥さんの名前)もいるし、友達の家の近く、プラディで中華でもと思っているんだけど。」
?プラディ

いや、最終的にはわかりましたよ、一瞬(数秒?)をおいてですが。
プラモンとは、プラス・モンジュという地下鉄の駅。
プラディも、プラス・ディタリーのことだって。

でも、なんだか、はぁ~っ、ヤレヤレと思いましたね。
何でわざわざ、略語にしなきゃいけないんだろう、って。
…パリに今は未だ住んでいないけど、パリはよく知ってるよっていう信号だったのかなぁ

っていうか。
フランス人はこんな風に呼ぶ習慣は全くないと思うんですよね。
彼が勝手に略してる、っていうか。

私は、やっぱりスゴイ古いのかもしれませんが、全く略語って好きじゃないのです。
なんだか、そのものの敬意みたいなものが損なわれる気がして。
愛称として広く親しまれているのなら構わないし、仕事上で繰り返し反復されることに対してや、マックとかケンタとか…そういう別にどうでもいいもの(失礼!)ならいいのだけど。
やっぱり名前って、それなりに大事なものだと思うから、なんだかやっぱりイヤですね。
全部発音したって、1秒の節約にもなりゃしない
これって、でも日本人の合理性の一環なのでしょうか?何でも略語にしたがる、傾向って。

とにかく。私は名前は大事にしたい。その人や物の精神が宿っていると思うもの。
特にヒトサマのものであるこちらで、勝手な略語を使いたくはありません。

パリ・コレクションの略でパリコレという言葉が定着。
それをモジって、例えばバレエの世界で言うと(←先日話題にしたから思いつきました)、パリ・オペ(パリ・オペラ座バレエ団のこと)だとか。
なんじゃい、それぇ?と私は判っていても、突っ込みたくなります。パリで手術でもするってかぁ?

なんちゃって。そんなに勝手に鼻息荒くする必要はないのですが、ポリポリ…。
ま、言葉は自由だし、例えば書くときに自分のメモとして省略を使うのはいいけれど、言葉のキャッチボール上では使って欲しくなかったりします。

自分自身、言葉を大事に使い続けたいなと改めて思った小さな出来事でした。
…というわけで、今日は遅くなるのでご飯の話は明日の話題に。。。